中学でベンチだった俺が高校で同じ部活に入ったら知らない間に学校で争奪戦が起きてました

第18話 デビュー戦の影響

「で、ほんとにどうすんのさ？」

俺たちはとりあえず俺が変装してこれからについて話すことにした。

「うーん、、、どうしよっか？」

「お兄似あってるしこのまま変装すればいいんじゃない？」

「そうなったら俺はお前ら置いて帰るからな？」

「「えー」」

いやそんな明らかに残念そうな雰囲気出されても、、、嫌なもんは嫌だもん。

「じゃあ、もう今日はいったん帰って、家で遊びばない？久しぶりに」

「うん、それならいいぞ」

「私たちもそれならいいよねー？」

「うん、いいけど、一つ条件が、、、」

「？」

そう結衣が言うと、澪と鈴香が召集され、こそこそ話し始めた。

まじで怖い。変なことにはなんないよな？

「それいいね！」

「結衣、天才！」

どうやら話が終わったようだ。

「あのー、流石に変なのはやだからな？」

「「っ、、、そ、そんなことじゃないよね？」」

あー、図星だこれ。

「じゃあ、このまま変装して遊園地にいるのと家で遊ぶのどっちがいいの？」

「すみません、家帰ります」

そして、上手に丸め込まれた俺は三人で家に帰るのであった。

しばらくして、流石にもう駅を通り過ぎるって言うヘマはしなかったから、行きより短い時間で帰ってこれた。

「ふぅ、やっと着いたー！」

「あーあ、お兄ちゃん変装にあってたのになー！」

「「右に同じ」」

なんで、そこまでして俺の変装見たいんですか？

「じゃあ、遊ぶぞー！」

俺はいったん余計なことを考えずに遊ぶことにした。だって、わかんないだもん。

「「「おー！」」」

「予定通りにやろうね！」

「「うん」」

おーい、そこまたなんか話してんの見えてるからなー！

「ねぇ、お兄。普通に遊ぶだけだとつまんないと思うからさ、、、」

プルルルル

ちょうどそこまで結衣が言った時、家の電話が鳴った。

「あー、俺出るな」

こくんっ

『はい、もしもし？』

『あ、雨宮海斗さんのお宅て間違い無いでしょうか？』

『あー、はい。俺が雨宮海斗ですけど、どちら様でしょうか？』

『これは失礼しました、私は、芸能プロダクション「ビンクス」で働いています、不知火美空と言います』

『ご丁寧にありがとうございます。ところで、芸能プロダクションの方が俺になんのようでしょか？』

『それはですね、海斗さんにモデルとして雑誌用の写真を撮らせていただきたいのです！』

『えーと、それはなぜ？所属している方たちではダメなのですか？』

『それはですね、今日撮影予定だったモデルが急遽休みになってしまいまして、他の人たちも今日は生憎空いていなかったため、代役を探すと言う形になり、お電話させていただきました』

『なるほど。では、なぜ俺に？』

『それは、海斗さんの試合を拝見させていただく機会がありまして、その時に目が止まったのですが、スカウトするにはいろんな準備が必要で、それまで声をかけていませんでしたが、今回、代役が必要となり、お声かけさせていただきました』

なるほどなぁ、困ってるなら助けてあげたほうがいいんだろうけどなぁ。

『すみません少し、待っていていただけますか？そうですね10分ほど。少し相談したいので』

『わかりました。突然で申し訳ありませんが、10分後もう一度電話させていただきます』

『ありがとうございます、失礼します』

「なんだった？」

「芸能プロダクションの人で、代役が必要だからやってくれないかって、雑誌の撮影」

「え！すごっ」

「というわけでここにいる三人で多数決を取ります！」

「え？それはまたなんで？」

「きめらんなかったから、決めて！」

「はぁ、やっぱり」

「はい、じゃあ、俺がやるのはダメな人！」

しーん

あれ思ったのと違う、、、？

「俺がやってもいいと思う人！」

「「「はーい！」」」

「うん、見間違えかな？」

「見間違えじゃ無いよー！」

「別にやってもいいんじゃない？」

「そうそう、こういう機会二度と無いからやっちゃいなって！」

「ちなみにスカウトもする予定だったとか言ってたけど？」

「「「、、、」」」

「、、、」

うーん、こっちはダメなのかー？ちょっとよくわかんない

「部活の人ダブらないようにスケジュール調整できるって言われたらいいと思う」

「「それなら私もいいと思う！」」

結論、味方なんていなかった。

そんな話をしてたら、電話がかかってきた。10分経ったのだろう。

『もしもし？』

『10分経ったので連絡させていただきましたが、決断できたでしょうか？』

『はい！やらせていただきたいと思います！』

『っ、ありがとうございます！』

『ところでその、時間とかは、、、？』

『今日これからですので、2時からはどうでしょう？』

『大丈夫です。場所はどこですか？』

案外早く帰ってきていたらしい。

『場所はあなたの高校に一番近い駅で待ち合わせでどうでしょう？そこがちょうど最寄りなので』

『わかりました』

『では、よろしくお願いします』

「ふぅ、2時だって」

「そっか、急いで支度しなきゃ」

「？お前らもくるの？」

「「「当然！」」」

「そっか」

もうこれに関しては止めても無駄だと思ったので、止めないことにした。

一時。

「さ！行きますか！」

「「「おー！」」」

第十八話です！

昨日一話しか出さず、今日も一話しか出さないので、その分長くしました。

おそらくこれから構想がうまく行く時以外は1日一話になってしまいます。すみません。

また、今回の、電話のところですが、実際はどんな感じなのかなど諸々に関して、想像で行なっているので、ご了承ください。