第29話 時事問題に触れさせて(Spotify)

 僕はDTM(デスクトップ・ミュージック。パソコンで音楽制作)をするのだが、SoundCloudというサービスを、それなりに使わせていただいていた時期がある。知らない人に説明するには「YouTubeの音楽版みたいなサービス」というのが分かりやすいと思う。このサービスにもSNS的機能、いいねやコメントがあるのだが、投稿すると、その直後にいいねがついて嫌だった。再生数はゼロのままなのだった。お金を出してくれればフォロワー数だか再生数だかを増やせるとコメントするアカウント(英語)が、そういうことをしてくるのである。

 音楽系のメディアに触れる人は、もう知っていると思うが、Spotifyがアーティストへのロイヤリティ支払いの条件を変更した。いくつかあるが、最初に目につくのは、過去一二か月で再生数が一〇〇〇回以上に達している楽曲のみが支払い計算の対象になるというもの。しかも、一人が一〇〇〇回再生していてもダメで、或る最低人数(非公開)が再生していないとダメだそうだ。

 各アーティストにとって、一年間に一〇〇〇回の再生回数というのは、かなり敷居が高いと思う。というか、ゼロ円計算になってしまうというのは、おかしい。〇.〇〇〇……1円でもいいから計算に入っていないと只ということになってしまう。

 しかし、どうすればよいかというアイデアは浮かばない。不正再生によって利益を出している人たちがいるのは事実であろうから。

 ここでは、不正再生はやっぱりダメだよなあ、という思いを書くしかない。

 

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