第13話 おもちゃじゃ満足できないようだからわからせた!
「おぉ、勇者様! 娘のアニータを助けてくだりありがとうございます! 何とお礼を言ったらよいものやら!」
「いえいえ、私は氷河期の勇者として当然のことをしたまでです」
あれから俺たちはバーキアの街に戻り、店主のもとへアニータを無事に送り届けたのだった。
店主からはとても感謝されたのだが、娘がじつはメスガキで俺たちがきっちりとわからせてやったことは伏せておいた。
「ねぇパパ♡ このおじさんたち、メスガキ用のすんごいおもちゃを探してるんだって♡」
「ほう、そうでしたか! 娘を助けて頂いたお礼といってはなんですが、このお店の中でお気に召すモノがありましたら何でも差し上げましょう!」
店主の申し出はありがたいのだが、いかんせん商品が多すぎてどれがいいのかわからない。
「ねぇねぇ、おじさん迷ってるの?♡ だったら~、あたしがよく使ってるオキニのコレなんてどお?♡」
そう言って、アニータがえっぐい形状をしたおもちゃを差し出してきた。何でもゴブリン用とのことで、サイズ的にはまぁ問題なさそうではあるけど。
「でもあたしは~、やっぱコレよりおじさんのアレの方が全然いいな~♡ ねぇ、何だかまた欲しくなってきちゃった♡」
メスの顔をしたアニータがおもちゃをねっとりと弄びながらおねだりしてきた。
ほう、そうかそうか。ならばそのおもちゃも使ってまたわからせてやるとするか。
「店主、ちょっとトイレを借りたいのだが。できれば多目的とかだと助かる」
こうして俺は、ここを出る前にもう一度アニータのことをきっちりわからせてやった。
※ ※ ※
「やっと戻ってきやがったか~♡ おっそ♡ つーかさ、お前らティンカースのおっさんにちゃんとあたしのパンツ渡したの?♡」
ぎくっ! ポルティオ王国に戻って早速女王に謁見すると、いきなりそんなことを言われた。
「なんかさ~、ティンカースのやつがもらったパンツをあたしのじゃないとかいちゃもんつけてきやがって~♡ あんまりうるさいからムカついて処しちゃったけど~♡」
そういや帰り道、またあの洞窟を通ったらティンカースとは違うおっさんがいたから不思議に思ったけど、そういうことだったのか。
ヤライソの方へ目をやると、素知らぬ顔をして口笛を吹いていやがる。このジジイ……。
それはともかく、俺はバーキアで手に入れたおもちゃを献上すると、アクメス3世は早速箱から取り出して使い始めた。
ちょ、今ここで使うのかよ!
その様子をヤライソが身を乗り出すようにガン見して、シコルなんかは今すぐそこでパンツを下ろして始めそうな勢いだ。
「何これ~♡ 全然物足んないんだけど~♡」
アクメス3世はひとしきり使ってみたものの、それで満足できなかったのか俺たちの前におもちゃを放り投げた。
アニータはこれがオキニだとか言っていたが、やはりゴブリン用では女王のお気に召さなかったか。
そして目の前に転がる使用済みのおもちゃを巡って、シコルとヤライソが醜い争いを始めた。こいつらはこいつらでまったくもう……。
「せっかく楽しみにしてたのによ~♡ こんなもん持ってくるなんてお前ら本当に使えねーな、ざ~こ♡」
あ? 今ざこって言ったか??
これまでアクメス3世のメスガキな言動にずっと我慢してきたのだが、この一言で何かが弾けた。
おもちゃで満足できないっていうならこれでどうだ、メスガキ!
俺は《わからせ棒》を使った。
「え? 何それ?? そ、そんなの絶対にムリだから! いや、ちょ、やめ……、ほお゛お゛お゛お゛お゛……」
俺は《わからせ棒》を使った。
「い゛い゛い゛……♡ あっ♡ はんッ♡ おっ♡ あんっ♡ いい♡ ふっ♡ はひッ♡ こ、こんなの初めて♡ あんッ♡ はっ♡ あッ♡ ああ♡」
俺は《わからせ棒》を使った。
「ん゛おっ♡ あ゛んっ♡ はッ♡ す、すごい♡ はぁ♡ お゛んッ♡ ふっ♡ これまでのどのおもちゃなんかよりもすっごくいい♡ あッ♡ ふひっ♡ お゛ほっ♡ はああああああ♡」
こうして俺は、おもちゃじゃ満足できないという淫乱なアクメス3世を徹底的にわからせた。
「何だよお前、すっごくいいもん持ってんじゃん♡ つーか、そんなのあるんなら最初から言えっつーの♡ 何ならさ~、これからあたしの専属のおもちゃにならない?♡」
息の荒い女王がまだもの欲しそうな顔でそんなことを言ってきた。
悪いがお前の専属のおもちゃになるわけにはいかない。なぜなら、俺はまだまだ世界中のメスガキどもをわからせて回らなきゃならないからな。
「しゃーねーな♡ じゃ、約束通り船をやるよ♡ つーか、なんならウチの艦隊を自由に使わせてやるよ♡」
じつはポルティオ王国は世界でも名だたる海洋国家で、その海軍は無敵艦隊などと呼ばれ恐れられている。アクメス3世はそれを自由に使っていいという。
せっかくの申し出だったが、別に戦争をするわけじゃないので艦隊使用の件は丁重にお断りして、普通に船だけをもらうことにしたのだった。
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