第55話 おいおい、待ってくれ


勇者を含む人類

魔物たちを従える魔王

天使・堕天使を使役する神々

そしてたち


事の発端は各々のわだかまりだった

領土や領地

その鬩合せめぎあいから

戦は多きくそして広がっていった。


どこにも正義はない

あるのはただ自分たち以外を

攻め落とすこと

人類は神を召喚し

魔王は魔神を頼った

では残されたたちは?


各種族たちは団結し

神々にも対抗しうる

武器や防具、器具を作った。


それが


各種族たちはその力を使い

世界の平穏を望んだ。


破格の力を所持する

大戦での最終兵器として利用され

アーティファクトの力により

大戦は終焉へと向かっていった。


にはエルフも含まれていた

古の大戦で資料はほぼないが

ある時、所々が破れ

すすけている本が発見された。


読み取りづらい中

ある文が強調され残っていた。


アーティファクトは本来の能力から

逸脱した能力へと変貌する時があったと。



この二つは相対関係であり

片方だけ発現することはない。

本にはそう書かれていたー。



ルミエラの話が終わり

ジーク達三人は

無言を貫いていた。


「古の大戦、、、。本当にあったなんて、、、。」

エリスが口を手で隠し

静かに驚いていた。


「あれは、本当にあったことだ。」

ルミエラがエリスの顔を見て

事実を伝える。


「するってーと、なんだ?

ジークはその、、アーティファクトの進化

ってやつを成し遂げたってことなのか?」

ジェイドがルミエラへと質問する。


「これは進化と言って良いだろう。

融合に近いが。こんなことは

私が生きてきた中で聞いたことがない。」

ルミエラはジークの方を見る。


「そして能力は未知数。

レヴィルエクスの時とは

段違いの性能を持っている。

これが本に書いてあった現象ではないと

否定はさせない。確実にしている。」

ルミエラの言葉には力強さがこもっていた。


『『私たちが一緒になったのは

初めてだよ。ご主人様マスター』』


レヴィレスカがジークへと

話しかける。


「レヴィレスカになったのは初めてらしい。」

ジークがルミエラへと話す。


「やはり、、、進化と呼んでいいな。

ジークは乖離者になったのか?」

ルミエラが静かな声で

ジークへと質問する。


『『ご主人様マスターそのことなんだけど

コアが話したいことがあるって。

始まりの間に来てほしいって。』』


ジークも気になっていたことに対して

レヴィレスカがジークに提案する。


「そのことに関しては

鏡乱の回廊に行かないと分からないみたいだ。」

ジークが三人にレヴィレスカから

言われた事を伝える。


「私にもわからないことが多すぎる。

ジーク、今後私もエリスやジェイドと同じく

一緒に行動させてはもらえないだろうか。」


ルミエラが意を決した力強い言葉で

ジークへと打診をする。


「僕は構わないよ。むしろ一緒に

行動してもらえると嬉しい。」


これからの問題は

知識、、、過去を頼らずに

解決しなければいけない。

その時にジーク達だけでは

知識不足に陥る可能性がある。

ルミエラからの提案がなくても

ジークから打診しようと思っていた

ところだったため

非常に都合がいい。


「ありがとう。

エリスとジェイドも構わないか?」


「俺はジークにお任せだからな。

一緒に戦闘もできたし。

ある程度分かるやつなら大歓迎だ。」


「私も知識不足を痛感したわ。

これからいろいろと教えてもらいたいわ。

所でこれから敬語で話した方がいいのかしら?」


「何をいまさら。敬称などは不要だ。

私は国を抜けた身だ。」




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悪役貴族Re:Life ~殺された悪役貴族ですが平穏に生きます?だからお前らは近寄るな~ 神無月 イルム @irum

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