第54話 おいおい、死ぬって



『『ご主人様マスター、起きて。』』


ジークは柔らかい少女の声に

目を覚まそうとしていた。


「レヴィレスカ、、、。」

ジークは新たに

自分の力になった物の

名前を呼ぶ。


『『少し力を使いすぎちゃったね。』』

悲しそうな声を出すレヴィレスカ。


「仕方ないさ。あの時は

そうせざるを得なかった。

レヴィレスカの気に病むことじゃない。」


ジークはあの時の戦闘を思い出していた。

あの力は計り知れないものだ。

剣の展開に時間遡行回復魔法

負担は大きいがかなりのリターンがある。


(だが、あれはもしもの時の切り札だ。)


常時使えるものではないと感じた

ジークは考えをまとめた。


ジークはベットの上で体を

動かそうとするが

全身が痛み顔を

引き攣らせた。


(回復魔法はかけてくれているはずだ。)

ジークの内心のつぶやきに

レヴィレスカが反応する。


『『力の代償は回復で治らないよ。』』


(そうか、、、これはどれくらい続くんだろう。)


『『明日には体は動かせる様になるはずだよ。』』


レヴィレスカの言葉にジークは

あの力はやはり切り札として

使うしかないと決めた。


それからジークはベットの上で

目の前を見つめ

考え事をしていた。


エルフの国に侵入してきた者たち

指揮をとっている者たちの力。

ディアブロとは違う組織が

存在している事

様々な考えが頭に浮かぶ。


(あいつらの最終目的は何だったんだ。)


ジークの考えが深くなっていくと

足音が近づき扉が開いた。


「目ぇ、覚ましたか。ジーク。」

ジェイドがこちらに来ながら

心配そうな顔をしている。


「おかげさまでね。」

体を動かせないジークは

目をつむりながら

ジェイドに答える。


「体は大丈夫なのか?」


「全身痛くて、動かせないや。

ジェイドの方もむけない。」


「そうか。ありがとうな。

ジークのおかげで全員助かったぞ。」

ジェイドの発言に

少し引っ掛かりを覚えたジークは

質問をする。


「全、、、員?」


「あぁ、全員だ。

それに妙なことも起きている気がする。」

ジェイドの声色が困惑しており

ジークはまた問題が起こったのかと

ひやひやしていた。


ジークとジェイドが話している中

部屋まで大人数が走ってくる音が聞こえ

ジークは少し身構えた。


「「ジーク(様)!目が覚め(たのね)(ましたか)!!」」

エリスに続いてエルフたちが

わらわらとジークの部屋へと入ってくる。


「お前ら、少しは遠慮しないか。

ジークは今目覚めたばかりだぞ。」

最後に入ってきたルミエラが

厳しい口調で非難する。


それからエルフのみんなから

お礼を言われた後。


部屋には

エリスとジェイド、ルミエラが残っていた。


「ジェイド。さっき言っていた

妙なことって何?」

ジークは先ほどジェイドが

言いかけていたことに関して

質問していた。


「あぁ、そうだな、、、。」

何やら歯切れの悪いジェイド。

しばらくの沈黙が続き

ジェイドの言葉を待っていると。


「なんつーか。ジーク。お前と

繋がっている感覚があんだよ。」

その言葉にエリスとルミエラも反応した。


「私もそう」


「私もだ、、、。」


エリスもルミエラも

心当たりがあるのか

ジェイドの話に反応していた。


「繋がっているってどういうこと?」

ジークは三人に質問をする。


「さっきもそうだが。ジークが目覚めた感覚が

俺の中にあるっつーか、、、。」

ジェイドは困惑した声を出し

ジークの質問に答える。


感覚の共有?

そんなことは今まで

ないはずだ。


何かパスのようなものが

つながっているのか

考え込んでいた時

レヴィレスカが反応する。


『『それは当然だよ。魂を分け与えたんだからね。』』

レヴィレスカの言葉にジークは驚いていた。


「魂を分け与えている?、、、。」


『『盗賊、殺したでしょ?

その魂をストックして

消費して回復したのは覚えている?』』


「覚えている。」


『『魂を分け与えるということは

自分の魂をちりばめているに等しいの

だからあの回復を行った人たちと

ご主人様マスター

魂のつながりを得たの。』』


「あの回復でみんなとの魂と

繋がっているのか、、、。」

ジークとレヴィレスカの会話に

ジェイドが声をかける。


「ジーク誰と話しているんだ?」


「レヴィルエクスが進化して

レヴィレスカっていう剣になったんだけど。

その子たちは会話できるみたいなんだ。」


その時体に衝撃が走る。


「それは本当か?!

アーティファクトの進化をしたのは

本当か?!」

ルミエラが焦ったような声で

ジークの体をゆする。


「い、痛い、、。ルミエラさん。」


「すまない、、。つい、、。」


ルミエラは何か知っているようだった。


「アーティファクトの進化って

どういうことなの?」

エリスの発言により

ルミエラの話が始まるのだった。


やっと復活しました。

ご迷惑おかけしました。

未だにだるい、思考が緩いの

絶不調ですが

少し頑張ります。


毎日投稿だったのですが。

今後のことも含め

皆様にお楽しみいただけるよう

考察をしっかりして

投稿したいと痛感しました。

(今までしっかりやってなかった

わけではないですよ??)


投稿間隔が

空く場合もございますので

ご了承ください。


よろしくお願いします。

皆様も体調管理には

充分お気を付けください。


コメントなどの返信

少しお待ちいただけると

嬉しいです。

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