第35話 ヤる?

【登場人物紹介】

これまでのあらすじを踏まえた人物紹介です。



真鍋星矢(せいや)…社会人二年目。副業でバーテンダーもしている。春花と付き合って3ヶ月が経過した。


多田愛未(まなみ)…社会人一年目。あざと系女子。過去に星矢を誘惑していたが縁を切られた。



中野春花(はるか)…社会人一年目。星矢の彼女。かなり純粋な性格だがスキンシップは大胆。



春日部博(ひろし)…星矢の良き相談相手。愛されキャラ的存在。



内間君恵(きみえ)…星矢の元上司。星矢に振られた後も星矢を諦められないでいる。



町田孝之(たかゆき)…バーテンダー。星矢の一つ上。内間に振られたがその後、今西絢音と良い雰囲気になる。



堤健司(けんじ)…バーのマスター。オネェ。星矢に色んなアドバイスをくれる人生の先輩。



今西絢音(あやね)…男の欲望を詰め込んだかのような女性。アパレル店員。町田孝之と良い感じだが…?



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 星矢と春花が付き合って3ヶ月が経過した。この日は仕事が休みになったことと星矢の両親に彼女を紹介するという目的も含めて星矢の実家に二人で来ていた。星矢は自分の両親に春花を紹介した。春花はかなり緊張して挨拶していたが春花の人柄の良さ故にすぐに星矢の両親に好かれた。


今日は春花が星矢の部屋に泊まる。夜はお酒飲みながらゲームしたり色んな事しようと計画を立てていたため、二人でコンビニで買い出しをした。星矢はその時、こっそりコン◯ームも買った。まだ春花としたことはなかったが初のお泊りデートということでそっちも期待していた。実家とはいえ、両親とは階が違うしちゃんとプライバシーもある家だったのでやろうと思えばできると思ったからだ。


買い出しが終わり、星矢は自分の部屋で買ってきたものを整理していると大学時代のアルバムを発見した。


………懐かしい………


そのアルバムは大学時代、自分が演劇サークルに所属していたときのアルバムだった。あの頃、星矢は本気で舞台俳優を目指していた。しかし、白黒思考だったのでプロになれないと確信した瞬間、演劇をやめてしまったのだ。元々それ以外の職業に就くつもりのなかった星矢は舞台俳優という夢を諦めたためにやりたい職業が見つからず、適当に就活をしてしまったのである。


「何見てるの?」


春花は演劇サークルのアルバムに興味を示した。隠す事でもなかったため、星矢は自分が昔、舞台俳優を目指していたことを話した。


………この頃、俺、キラキラしてたな………


星矢は干渉に浸っていた。今が充実していないわけではなかったが、星矢にとって夢に向かって頑張っていた日々はかけがいのないものだったのだ。そしてそれを社会人になって初めて思い出した。


「星矢さん、私、眠くなってきた」


春花はそう言って布団に入った。もちろん星矢の部屋なので布団は一つしかない。


………今日、できるよな?………


星矢は今日、エ◯チができるかもしれないという期待を持っていたが同時に緊張もしていた。

そんな時、春花が口を開いた。


「星矢さん、寝ないの?」


星矢の頭に社員旅行での出来事が蘇る。愛未に「星矢さんは寝ないんですか」と誘惑されて一緒に添い寝した出来事が。


しかし、春花は愛未と違うと確信していた。彼女に誘われてると思い、星矢も布団に入る。


星矢と春花は添い寝を始めた。付き合ってから初めての添い寝だった。


「初めての添い寝、幸せです」


春花はそう語る。星矢も同じ気持ちだった。愛未の時は罪悪感や不安に苛まれていたが今は純粋に幸せを感じた。二人は添い寝しながらキスもした。


さらに、春花が続ける。


「星矢さん。私さっきコンビニでこれ、買っちゃったんだよね」


春花が見せてきたのはコン◯ーム。バタフライだった。


「待って。全く同じの俺もこっそり買っちゃった」


そう言って星矢もバタフライを見せる。


「え!そんなことある?星矢さんもバタフライ派だったんだ」


まさかのコン◯ームトーク。これも愛未の家に泊まった時の記憶がフラッシュバックした。感じている感情は全く違ったが。


しばらくして春花が話す。


「ヤる?」


………意外と大胆だなぁ………


星矢はそう思ったが断る理由がなかったため、むしろ星矢も期待していたため、誘いに応じた。



 社会人の純愛カップルの真鍋星矢と中野春花。二人は付き合って3ヶ月で初めて身体を重ねた。






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ここまで読んでくださり、ありがとうございます!主人公が誰と結ばれるのか等、予想を応援コメントとかに書いてくれるととても嬉しいです。


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