第7章

───翌日。総務に呼ばれ 訓練室に行く。扉を開けると そこには皆が集結していた。


総務「来たか。」

コペルニクス「おやおや。久しいですね総監。」

秀吉「長い間 会わなかったな。心配してたぜ。」


皆から声をかけられる。


総務「総監。お前に最後の仲間を紹介する。」

総監「最後の...。」


すると皆は座り込んだ。だが 二人の男女が立っていた。


松陰「初めまして。私は吉田 松陰。」

柴三郎「私は北柴 柴三郎。よろしく。」

総監「よろしくね。」


挨拶を交わす。この二人が最後の仲間らしい。


総務「これで..この施設の者は全員帰還したな。」


何やら総務の顔が曇っている。だが総務の心情が察せる。とてつもなく大きな責任感と恐怖。そして 覚悟をその身に背負い 皆に告げた。


総務「これより...神との決戦を開始する。」


皆は一瞬驚いたが すぐに覚悟を決めた。おそらくG.Pの創造主だろう。


コペルニクス「そうは言いますが総務。神とやらはどこにいるのですか?」

総務「それは問題ない。神は確実に俺達を狙って来る。何処に居ようと...向こうから来るだろう。」

ダヴィンチ「総務。具体的には 神は何人程?」

総務「空に❮ジュピター❯, 陸に❮マーズ❯, 海に❮ネプチューン❯。三人だ。倒すには三班に別れる必要がある。」


皆は顔を見合わせ  頷いた。そして それぞれの班別に別れ その神の特徴などを確認し始め 三班に別れた。


『対ジュピター...総監, ダヴィンチ, コペルニクス, 政宗, 秀吉, アレクサンドロス, クロムウェル。


対マーズ...クレオパトラ, エリザベス一世, バートリー, ジャンヌ, シェイクスピア, ニュートン, ナポレオン, ナイチンゲール, 玄白, 信玄, 謙信, 柴三郎, 松陰。


対ネプチューン...コロンブス, ヴァスコ, マゼラン, エカチェリーナ, ミケランジェロ, ナイチンゲール, 信長, 家康, 三成, 清正, 海舟, 龍馬。』


この班に決まった。班が決まった後 総務から話があった。


総務「エカチェリーナ, 松陰, 総監。お前達は指令について話し合え。恐らく最後は皆がジュピターの元へ集結するだろう。そのためにも マーズとネプチューンを始末する必要がある。」

松陰「了解しました。エカチェリーナ殿, 総監殿。行きましょう。」

 

そして別室にて作戦会議を始めた。皆は訓練室で最終確認を行っている中である。


松陰「お二方。何か指令に対して 不安な事は?」

総監「俺は特に何も。強いて言うなら...勝てる気がしない事かな..。」

エカチェリーナ「余もだ。それに相手は大海を司る『ネプチューン』だ。そんな相手に船で挑むなど...無謀だ。だがそれしか方法がないのだろう?」

松陰「今のところは...。」

エカチェリーナ「...まぁ余が行動しない事には始まらぬ。...全力を尽くす。」


エカチェリーナが足早に部屋から出た。そうとう責任感を感じているのだろう。決戦までもう時間が無い。


松陰「私達も行きましょう総監殿。この施設の外へ。」

総監「...そうしよう。」


空気が重い。とうとう来てしまった。この決戦にこの先の全てが託されている。施設の外へ出ると 皆が待っていた。


総務「...揃ったか。エカチェリーナ。お前達はあの戦艦へ乗れ。木製の船ではまず勝てないだろう。次に松陰。お前達はあの山へ向かえ。信玄と謙信なら分かるだろう。最後に総監。お前達はダイナの荒地へ行け。そこが最も適している。...必ず生きて帰れ。」

一同「...はい。」


皆は顔を見合わせ 頷いた。全て託した様に。


エカチェリーナ「皆の者。乗り込もう。歴史を...刻むのだ。」

松陰「私達も...向かいましょう。」

総監「...行こう。皆。」


__________第7章 完。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る