第6章

秀吉「どうなってんだ...。侵入出来ない筈だぞ..。」

政宗「分からぬ...。総務。調べは付いたのですか..?」

総務「いや..調べはしたのだが いくら調べても検討が付かない..原因不明なんだ...。」

ジャンヌ「じゃあ対策のしようが無いと..?」

総務「...そうなる。誰か警備の者を付けたい。」

ダヴィンチ「自宅警備員って事?」

クレオパトラ「職はあるぞ。」


すると一人の女性が手を上げた。


清正「私で良ければ務めさせて頂きます。それと総監様。自己紹介が遅れましたね。私は『加藤 清正』と申します。」

総監「よろしく清正。」

総務「感謝するぞ清正。...では解散だ。清正。お前は残れ。」

清正「承知致しました。」


総務にそう告げられ 皆は7階を後にした。だが何故か皆が同じ方向に向かっていく。


コロンブス「どこ行くの総監。」

総監「どこって自分の部屋だけど。」

コロンブス「バカ。食堂来なさいよ。結果発表よ?」

総監「結果発表?」

コロンブス「女王の奴。」

総監「えっ今!?」

コロンブス「知らされて無いの?」


何だかハブられた感じがする。割りとしっかり傷付いた。


コロンブス「取り敢えず行くわよ?」

総監「あ うん。」


食堂に着くと 皆が座っていた。そして何かを待っている様子。どこか座る場所は無いかと探していると ダヴィンチが手を振ってきた。どうやら隣が空いてるらしい。


総監「隣座って良いの?ダヴィンチ。」

ダヴィンチ「もちろん。」

総監「ありがとう。


席に着くなり クレオパトラやエリザベス1世達が皆の前へ立つ。


エリザベス1世「集まってくれてありがとう。わざわざ私達の争い事に。本当に感謝してる。さて。投票する人は決まった?決まったら皆机に伏せて。」


エリザベス1世が綺麗に纏め上げる。


クレオパトラ「では 妾が女王だと思う者は手を挙げよ。」


何やら物音が聞こえる。投票する人が多そうだ。あんまりクレオパトラとは関わらなかったから分からないが 何となくオーラがあるのは分かる。


エリザベス1世「じゃあ次に私が女王に相応しいと思う人 手挙げて。」


これも少し物音が聞こえた。確かに若いながら ここまで皆を纏められるのは凄い。もう総監なんて要らないんじゃないかと思う。


バートリー「次だ。我が女王だと思う者は手を挙げろ。」


...物音がしない。察した。ふと思ったが 投票の仕方が懐かしい。小中学生の頃にこんな事をやった気がした。


エカチェリーナ「最後だ。余が女王に相応しいと思った者は手を挙げたまえ。」


手を挙げた。女王と言うより総監を任せたいが 同じ様な物だろう。これで投票が終わった。


エリザベス1世「じゃあ顔上げて。お疲れ。」


結果発表だ。何気にドキドキしてきた。そして選ばれたのは...


クレオパトラ「妾だ!皆の者。感謝するぞ。さて総監...何か一言頼む。」


総監「えっ!?あぁ...うん。クレオパトラが選ばれたけど エリザベスもエカチェリーナもバートリーも良い所あってさ。エリザベスは皆纏められるし エカチェリーナは指令出来るし バートリーは戦闘面は優秀だし 四人ともその面に関しては❮女王❯なんじゃないかな? 」


秀吉「良いこと言うじゃねぇか総監さんよ!」

三成「綺麗事だが 何も言わないよりはマシだ。」


皆から拍手が沸き起こった。


エリザベス1世「ありがとう総監。さて。これにて会は終了。皆 戻って良いよ。」


エリザベスの言葉に皆が反応し それぞれが部屋に戻る。同じように部屋に戻ろうとした時。総務に呼び止められた。



─────────第6章 完。


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