第5章 乙女と革命への朝日



その後。施設に帰還し 総務に報告した。


総務「ジャンヌ・ダルクが連れ去られ クロムウェルはそれを探しに行った..。そして総監に対して蹴りを食らわす...。うむ。クロムウェルは帰還後に厳しく対処する。だがまずはジャンヌ・ダルクの救出だ。」

総監「分かりました。皆に伝えます。」


執務室から出て 皆に伝える事にする。訓練室に皆を呼び  今後について話す。


総監「だから皆には協力して欲しい。ジャンヌもいないし クロムウェルもいない。皆が頼りなんだ。」

秀吉「そうだな...今はジャンヌが何処にいるのかも分からないが 一刻も早く見付けださないとだ。」

ナポレオン「いつ死んでいてもおかしく無い状況だろう。」

コロンブス「取り敢えずさ 誰かスコルピオが何処にいるか予想のつく人って いる? 」

 

コペルニクス「少なくとも 地上にはいないでしょう。もしいるとすれば...空ですかねぇ..。」

ミケランジェロ「でも空には到底行ける訳無いですし...」

海舟「コペルニクスさんの天体望遠鏡とかで 何か見えないんですか?」

コペルニクス「いやいや無理ですよ。私のは宇宙や星を見る専門ですし 空を四方八方見る望遠鏡なんて持ってないです。」

ヴァスコ「改造すれば良いじゃん。空も宇宙も両方見れるように。」

 

コペルニクス「いやいやそんな無茶な...。」

コロンブス「ジャンヌを救える鍵を握ってるのはアンタなのよ。コペルニクス。」

コペルニクス「まぁそうですけどねぇ..。」

ミケランジェロ「お願いです。コペルニクスさん。」

政宗「私からも頼むよ。」

ヴァスコ「地上は私達に任せてよ。」

ナポレオン「頼む!お前の力が必要だ。コペルニクス!」


コペルニクス「...そこまで言われて断るのは野暮ってもんですよねぇ...。分かりましたよ!改造しますよ!やれば良いんでしょ!!やるしかないんでしょ!!」


コペルニクスは不貞腐れながらそう答えた。皆とは解散し 自室に戻った。


総監「ジャンヌ..生きててくれ..!」


そう思った時。ドアの外から聞き覚えのあるヒールの音が聞こえて来た。驚いて外に出ると いた。


ジャンヌ「総監!」

総監「ジャンヌ!」


そしてその声を聞き付けて 皆が駆け寄る。


ダヴィンチ「ジャンヌちゃん!」

政宗「ジャンヌ..!」

ジャンヌ「政宗さん!皆さん!」

コペルニクス「ああ..一命は取り留めたんですね。」


皆はジャンヌの帰還に歓喜し その後は皆でパーティーを開いた...だが。一人浮かない顔をしている人物がいた。


コペルニクス「う~ん...」

総監「何さっきから唸ってるの?コペルニクス。ジャンヌの事嫌いなの?」

コペルニクス「いやそんなんじゃ無いです...ただ...。」


コペルニクスは囁いて来た。


コペルニクス「あれ...本当にジャンヌさんですか?」


正直言って否定したい。だがコペルニクスは続ける。


コペルニクス「なぁ~んか妙ですよねぇ..。何か雰囲気違いません?それにあのジャンヌさんにしては 少し強気過ぎませんかね?」

総監「まぁ...確かに...。でもジャンヌは 元々あんな感じでしょ。」

コペルニクス「そうですか?第一 槍常備してましたっけ。」

総監「確...かに...?」

コペルニクス「それにあんな歩き方不自然でしたっけ。あの人歩く時もっと内股だったような。そもそも あんなにフラフラしますかね。」

総監「確..かに..。」


するとコペルニクスはニヤニヤしながらこう言い放った。


コペルニクス「私に作戦があるんです。んまぁ任せて下さいよ。」

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