第4章

海舟「その..誰かが人間とG.Pを融合させようとしたんじゃないかなって...」

謙信「っ!?」


その一言に全員驚きの表情を見せた。


クロムウェル「だが建物が崩壊する程の惨劇にはならないだろ...?」

海舟「成功していれば 確かに建物は崩壊しないかも知れません。でも失敗した場合 その装置が暴走して町全体が崩壊したんじゃないかなって...」


すると今度はコペルニクスが下を向いた。


コペルニクス「否定は...出来ません。」


すると二班が合流した。


ヴァスコ「何か嫌な雰囲気がそっちからしたから来たけど 何かあった?」


二班が来た事で話が進み出した。海舟が説明すると 納得したようだ。


政宗「なるほど....確かにその可能性は否定出来ないな。この痕跡や爆発後も機械の暴走による物と見ても説明がつくだろう。」


その時。空から爆発音が辺りに響く。


一同「!?」


すると一人の人間が宙に浮いていた。


?「やはり...。使えそうな物は全て...ジュピター様の手中に...」

政宗「何者だ!」

スコルピオ「私はスコルピオ。ジュピター様に仕える者..」


すぐにスコルピオは武器を手に持ち 皆に襲いかかった。全員 驚きで体が硬直していたが 即座に動いた者がいた。


謙信「ここは私が!」


そう言うと謙信は刀を抜き 飛び掛かった。


スコルピオ「自ら此方に来るとは..。」


その途端に巨大な鋏が謙信を襲った。謙信の進行方向が鋏に切り取られ 謙信は空中で向きを変えざるをえなかった。


謙信「小癪なっ..!」

スコルピオ「このままジュピター様の手中に!」


彼女がそう言うと G.Pが空から降りてきた。


そこでクロムウェルを指令する。


総監「クロムウェル!G.Pを出来る限り破壊しろ!」

クロムウェル「承知した。」

マゼラン「私達も行きましょう。」

龍馬「了解した!」


皆がG.Pを処理するが 次々にG.Pが襲ってくる。


マゼラン「キリがありません!」


その時。


スコルピオ「今だ!」


一瞬の隙を突かれ ジャンヌを狙われる。


クロムウェル「させるかっ..!」

ジャンヌ「クロムウェル!」

龍馬「ジャンヌを取り返すがよ!」


そして龍馬が援護射撃するが...遅かった。ジャンヌは既にスコルピオに掴まれていた。


クロムウェル「スコルピオォォッ!!」


クロムウェルは剣をスコルピオへ飛ばすが 無力にも弾かれて落ちてしまう。そしてスコルピオはジャンヌを掴んで消えた。戦いが終わって間もなく 皆が合流した。


信長「すまない..遅れたっ..!」

コロンブス「大丈夫....もう..終わったから...。」

信玄「何があったんだ..?」


その問いに対して ニュートンが答える。


ニュートン「ジャンヌさんが...連れ去られました。」

ダヴィンチ「嘘っ...!」


その時。誰かに胸ぐらを掴まれた。


クロムウェル「おい総監!これはお前の失態だ!何故ジャンヌが狙われると分かっていたのに 対策をしなかったんだ!」

総監「それはっ..」


話そうとした時 クロムウェルから強烈な蹴りを食らってしまう。


マゼラン「今は辞めてください!まずは皆の手当てが先です!」

クロムウェル「貴様は黙ってろマゼラン!そして総監。お前がこんな失態を犯さなかったらジャンヌが連れ去られる事もなかったはずだ!答えろ!何故お前はジャンヌを守れなかった!何故俺に指令をした!」

総監「俺はっ..!」


その時。信玄がクロムウェルを殴った。


信玄「いい加減にせい!確かにジャンヌを守れなかったのは事実だ。だが今は感傷に浸る場合では無い!況してや私怨で総監を蹴飛ばすなど言語道断だ!」


ふとクロムウェルの顔を見る。彼の表情は悔しさと怒りと悲しみが混ざったような 複雑なものだった。


クロムウェル「かっ..構わない..。我はジャンヌを探しに行く..。」

ミケランジェロ「待って下さい!」


だがクロムウェルは止まらない。徐々に彼の後ろ姿が夜空へ消えていった。



──────────第4章 完。

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