『肌』という詩 解説
それぞれの解説をこちらにまとめさせて頂きます。
詩の作者であります豆ははこは、俳句の解説文と同様に、こちらの詩につきましても、自分の著作に関しましてはお読み頂きました皆様のご想像もまたそれぞれが正解であると考えておりますので、参考としてご覧頂ければと存じます。
「わたしの肌に」
初の作詩となりました。
嫌な相手です。
ご不快なお気持ちになられました方にはたいへんに申し訳ございませんでした。
わたしが白い間だけ。
嫌な相手は、また他の白い人を探しているのでしょうか。
忌避すべき存在でも、必ずしも好かれない訳ではない。
誰かにとっては必要な存在になる。
わたしは嫌な相手のことを思っていたのか。
思っていたとしたら、どのように。
作詩をしまして、詩とはすべてを語るものではなく、想像の余地が余白のようだと感じました。
「白い花と赤い花」
終盤直前までのわたしは「わたしの肌に」の嫌な相手と関係がありました。
この関係はわたしが白い間だけ、となんとなく分かっていたのかも知れません。
白くなくてはいけないの。
そう思い込んでいたのでしょうか。
花屋の彼はきれいなお客さまがいらして下さるのを楽しみにしていました。
いつか、笑って下さったらいいな。
そう思っていました。
最後に言った、赤いお花。
白い肌を好む相手を吹っ切れた、または忘れようとしている。
何らかの前進を意味しております。
白い肌と赤い薔薇。白い肌と、赤い血液のイメージです。
「わたしの肌に」にご感想を頂戴して、解説文で何を解説するべきかを教えて頂いたように感じました。
感想を下さいました皆様に厚く御礼を申し上げます。
「星の花を」
ここではお題「肌」と「星」を用いました。
桔梗の花を星に見立てております。モチーフとしての「星」です。
青と紫の桔梗の花ことばは色々ありますがここでは「気品」を挙げたいです。
青は静脈の色にも見えますが、これは
そのため、青一色とせずに、紫も入れております。
わたしはどの色も選べるようになった。白色の呪縛からの解放です。そのため、桔梗の色は、白とは違う色を使いたかったのです。
花ことばは青と紫は同じで「永遠の愛」「かわらぬ愛」「誠実」「気品」ですが、白、ピンクの花ことばは別になります。
白は「清楚」「従順」。ピンクは「薄幸」。
嫌な相手がいた頃には、白の桔梗も飾っていたのでしょうか。
わたしはわたしというようで、にはいうようで、と言うようで、を掛けております。
花屋の彼のわたしへの気持ちは憧れで、一方、わたしの彼への気持ちは恋の始まりなのかも知れません。
それでも、何かは始まりました。
ハッピーエンドとタグ付けしておりましたものに(兆し)としましたのはこのような理由からでございます。
ここまでお読み頂きました皆様、本当にありがとうございます。
また、自主企画企画主であられます犀川よう様、詩部門「肌」のお題発案者ヒニヨル様にはたいへんにお世話になりました。感謝を申し上げます。
『肌』という詩。 豆ははこ @mahako
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