エピローグ

 数日後。ダグラスはミリセントやサンルミエール帝国の者達と共に、ムヴェノワール王国へ来ていた。

 この日、ムヴェノワール国王アーロン、王妃バーサ、王太子サイラスの処刑がおこなわれる。

 ダグラスはムヴェノワール王国で暮らす民の今後の為に、血の繋がった家族を処刑した。

 そしてダグラスはムヴェノワール王国には戻らず、サンルミエール帝国に留まり更に色々と功績を上げて見事ミリセントの伴侶になることが決まった。

 ダグラスの活躍や、彼がミリセントの伴侶となることで、闇の魔力を持つ者への風当たりを弱めることが出来るのだ。

 更に、パトリシアが闇の魔力の洗脳など、女神アナンケーが良しとしない効果を弱める魔道具を開発した。闇の魔力を持つ者は、それを着用すれば自由に行動することが出来るようになった。

 これらにより、サンルミエール帝国にて闇の魔力を持つ者は完全に人権を取り戻したのである。

 そしてダグラスとミリセントは、他国にいる闇の魔力を持つ者の為、かつてムヴェノワール王国だった土地に住む者達の為に今日も動くのであった。

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闇の魔力を持つ王子 @ren-lotus

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