第25話
光は、二重人格で間違いないだろう、
彼の家からの帰り道、心のなかで私はそう確信する。
人を見る目があるわけではないが、あれが嘘をついているようには思えない。
それに、彼は彼を殺そうとしたのだ、それなのに
あっさりと私の前に姿を表して
何の動揺もしずに私と話して、口止めをすることもなく家に帰した。
覚えがないからに違いない。
二重人格になった理由は、恐らく綾華を殺してしまっだからだろう。
好きな人を殺してしまったから、それを認められず、出てきた人格だろう。
だから、綾華のような話し方になっていたのだろう。
そして、自分の保身の為に、私を綾華殺しに仕立て上げようとしているとのではないか。
というのが私の推測だった。
この考えを瀬戸さんに話そう
退院するときに、瀬戸さんに
「何か気付いた事があったら連絡してね、どんなことでもいいから」
と言われて渡された、連絡先が書いてあるこの付箋を使うなら今で間違いない。
瀬戸さんに、感謝の言葉を伝えるのにもちょうどいい。
付箋の番号を入力して、電話をかけるとすぐに
瀬戸さんはでできた「何か気が付いたことでもあった?」
「もしかしたら光は二重人格かもしれないです。」
「詳しく聞かせて、電話でもこんな話するのは何だから、B町の駅の近くのカフェで話そう。今日は少し忙しいから、明日9時ぐらいでいいかな?」
「大丈夫です。宜しくお願いします」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます