第8話:眠れないんだけど・・・。

僕は毎晩ひとりで寝てるんだ・・・けど・・・。

その夜のこと・・・。


その夜は、誰かが僕の布団にごそごそ入ってきた。

まあ、この家の住人でそんなことするのは若干一名しかいないわけで・・・。


「リボンちゃん?・・・なにしてんの?」


「自信はあるんですけど、私に愛が芽生えてるかどうか確認するためのデモン

ストレーションです」

「添い寝してもいいですか?」


「そ、添い寝?」

「まあいいけど・・・添い寝なんかされちゃったら僕、絶対眠れないよ 」


「後ろからハグしてあげますから・・・気にせず眠って?」


そう言ってリボンちゃんは僕の後ろに回って僕に抱きついた。


(わは〜・・・なに?この感触・・・これはダメでしょ)

(心地よすぎて気持ちよすぎて眠るどころかある意味拷問だよなこれ)


「なにモゾモゾしてるんですか?」


(背中に当たってるんだって、リボンちゃんのたわわなおっぱいが・・・

プニってした感触がさ)

「あの・・・背中におっぱいがめちゃ当たってるんだけど・・・」


「いいから・・・気にしない」


「気にしないでなんかいられるわけないじゃん」


「あ、そうそう、じゃ〜子守歌歌ってあげましょう」


「え?子守歌」


そう言うとリボンちゃんは僕の耳元で歌い始めた。


「およよ・・・これは?・・・なに?・・・歌?・・・まじで?」

「ちょ、ちょ、ちょっと・・・あ、あのさ・・・悪いけど黙っててくれたほうが

眠れると思うんだけど・・・」


「え?」


それはね、リボンちゃんは歌がめっちゃクソ音痴、ド下手だったからだな。


「まじで歌わないでいてくれたほうが眠れるから・・・」


「圭介ちゃん文句ばっか・・・もういいです」


そう言ってリボンちゃんは布団から出ようとした、

だから僕はすかさずリボンちゃんの腕を取って引きとめたわけ。


「私と一緒はイヤなんでしょ?」


「ごめん・・・僕が悪かった・・・君はち〜っとも悪くない。」

「文句言わないから・・・だからさ・・・添い寝して、ね?」


「もう、どっちなの?・・・私、優柔な人キライです」


「僕のこと愛してるって言ったじゃん」


「そうですけど・・・」


「機嫌直してよ、ね、もうあれこれ言わないからさ、お願いだから」


「圭介ちゃん・・・情けない人になってますよ」


「いいんだよ・・・僕って自分が不利な状態になるとすぐ妥協するタイプだから」

「リボンちゃんに嫌われたら僕はもう絶望感しかなくなっちゃうよ」


「大げさ?、・・・でもそれはダメですよ」

「圭介ちゃんはいつでも幸せだって思っていてもらわなくちゃ困ります」


「だったら添い寝してくれる?・・・子守歌はいらないから」


「分かりました、じゃ〜一緒に寝ましょ」

「おっぱいが背中に当たるのがイヤなら前を向きましょうか?」


「え?前?」


前向きってことは僕のほうにリボンちゃんの顔が目の前にあるってことだろ?

息がかかるくらい・・・。

あ〜ダメだ・・・想像しただけで僕はダメ人間になりそう。


「ダメダメ・・・前なんか向かれたら、絶対眠れなくなるから」


「んもう、本当に文句ばっか・・・」


でも結局、リボンちゃんのデカおっぱいの感触が僕の眠気を妨げたことは

言うまでもないことだった。


これが毎晩続いたらまじ寝不足になるって・・・自律神経やられそう。


とぅ〜び〜こんて乳。

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