第7話:天使の目覚め。
「ってか、何で泣いてるの?リボンちゃん」
「いいの・・・今の圭介さんの言葉で私一気に圭介さんにハマっちゃった」
「私、嬉しい・・・そんなに想われて・・・圭介さんのこと大好きになっちゃった」
ってことでリボンちゃんは一気に圭介との愛に目覚めたわけで・・・。
「分かりました、私、これから愛と救済に頑張ります」
「あ〜いや・・・無理に頑張らなくていいから・・・あまり極端にハマり
すぎると途中で気持ちがフェードアウトしちゃうよ」
分かってくれたらいいからね」
「だけど、本当にそんなに一気に気持ち切り替えられるもんなの?」
「だってビビビッて来ちゃったんだよ」
「圭介さんの、圭ちゃんの切なる想いが私の中に一気に入ってきちゃったんだもん」
「あのね最終的に圭ちゃんを救済できなくても愛があればいいと思うんだ」
たぶん一生ここにいて圭ちゃんを愛し続けたらそれが救済に繋がって行く
ことなんだって思うの」
「え?エボンリルに帰らなくていいの?」
「うん・・・向こうに帰っても生きがい見つけられるかどうか分かんし」
「私、この世界で圭ちゃんって生きがい見つけちゃったから」
「ずっとここにいたいの、いい?いても」
「そりゃいいに決まってるよ・・・でもまじで極端だね・・・僕はさ、
いきなりで逆に少し戸惑ってるって言うのに・・・」
「てっきり片想いのまま終わるって思ってたから・・・」
「けど正直言ってリボンちゃんにはエボンリルに帰ってほしくないんだ」
「一級天使にはなれないかもしれないけど・・・」
「なにか素敵なことを手に入れようと思ったら何かを犠牲にしなきゃいけないの・・・全部手に入れるのは無理だよ」
「その中で一番、ベストだって思うものを選べばいいでしょ?」
「そうだね、僕にとってはリボンちゃんといることが最優先だから・・・」
「じゃ〜はっきり言うよ、君のこと愛してるって・・・」
「めっちゃ愛してる、世界一愛してる、誰にも負けないくらい愛してる」
「うん、私も愛してる・・・エボンリルに誓って」
なんだか一気にラブラブなふたりになっちゃったじゃないか。
明日の朝、目が覚めたらリボンちゃん、エボンリルに帰っちゃってたりして。
散々人を喜ばせといて・・・。
もしそうなら天使じゃなくって悪魔だよな。
「じゃ〜明日からは私の愛情たっぷりで起こして差し上げますからね」
(今までもけっこう刺激的に起こしてはくれてたと思うけど・・・)
(愛情たっぷりって・・・あれ以上なにが違うんだ?)
「で、今夜は添い寝してあげますね」
「添い寝って?・・・ってかそんなことされたら今夜絶対眠れないよ」
「大丈夫、とっておきの子守唄歌ってあげますから♪」
とぅ〜び〜こんて乳。
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