第二章 第四話 駆け付けたリベット

 開店の準備をしていると、どこかから女性の悲鳴が聞こえた。

俺は急いで声のもとへと走った。


悲鳴が聞こえた場所につくと、そこには一体のドラゴンと、斃れているルビーを起こそうと必死になっているフラットの姿があった。


「これはいったいどういう状況なんだ……」

驚いていると、ドラゴンが俺めがけて襲い掛かってきた。


「考えてる暇はねぇ。今はこいつをどうにかしねぇと」

そう思い俺は背中に担いできた斧を取り出し、防御魔法を放った。


「防御魔法・シールド」

結界魔法・シールド。それは結界を張り、攻撃から身を守る魔法だ。


何とか間に合い、俺はドラゴンからの攻撃を防いだ。

すかさずドラゴンに向かって俺は持っている斧を振りかざした。


ドラゴンの皮膚は鋼鉄よりも固いと言われているので、やはり俺の攻撃ははじかれてしまった。


「こうなったら攻撃魔法だ」

モンスターの中には魔法攻撃が有効な場合もあるため俺はドラゴンに向かって土魔法・ストーンコントロールを放った。


土魔法・ストーンコントロールは、地面の土を自由自在に操り、攻撃や防御ができる魔法だ。


俺は土でドラゴンの炎を防ぎルビーさんと女性を土で囲った。


「これで少しは安心できるな」

ルビーたちの安心を確認した俺は、体をドラゴンに向き直し土を拳の形にしてドラゴンを殴った。

するとドラゴンは攻撃にひるみどこかへと飛んで逃げ去っていった。


「あぶねぇところだったぜ」

安心して俺は魔法を解除した。


「そんなことよりも早くルビーさんを助けねぇと」

 目が覚めるとそこは見慣れない場所だった。体を起こすとそこにはリベットがいた。


「りべ、っと?僕は、、、はっ!ドラゴンと戦ってそれで、どうなったんだ?」

僕は起き上がるとそうリベットに聞いた。


起き上がろうとするとドラゴンの攻撃で受けた傷がひどく痛み、リベットは僕に「寝ててくれ」と言って毛布を掛けてくれた。


「ドラゴンは何とかしたからもう安心してくれ。それよりも今はルビーさんの傷がひでぇんだ」

リベットは深刻そうな顔をして僕に言った。


僕は怖くなり自分の体を覗き込んだ。

僕の体は傷だらけで少しでも動くとひどく前進に痛みが走った。


「この傷は、ルビーさんが最後まで女性を守り抜いた証です。おかげで死者は出なかった。ありがとう」

リベットは僕に頭を下げてながらそういった。


「今回の戦いで目標は決まりました。帝王はきっとドラゴンよりも強いはずです。リベットさん、僕はこれからたくさんのモンスターと戦って力をつけて、必ず帝王を倒します」

自分が少しでも役に立って死ぬんじゃない、必ず帝王を倒すそう僕は決意した。


 数週間後

それから僕は町のリベットの仲間の僧侶さんに体の傷を治してもらい積極的に依頼を受け、こなしていった。


そのおかげでたくさんの資金と戦闘スキルが身についた。

そして今日はリベットと旅に出る日だ。


「荷物の準備はできたぜ、次に目指すのはルベイル王国だ」


「ルベイル王国につくまでは大体3週間ってところだな」

地図を見ながらそうリベットは言った。


「先は長くなると思うが仕方がねぇ。さあルビーさん出発だ!」

こうして僕たちはルベイル王国へと向かって歩き始めた。


道中にはたくさんのモンスターが出て来るが、そんなモンスター達も難なく突破しついに、明日王国に到着することがわかった。


「今日はまだ早いが休んでおくぞ。ここはモンスターが襲ってこないし、それに明日は王国で新しい装備を買うからな。ここら辺よりも装備やアイテムは王国のほうがいいからな帝王を倒すならある程度の情報も必要だからな」


 次の日、僕はある物音がしていつもより早く起きた。

その音は何かが焼けるような、そんな音だった。

音の出所に向かっていると、リベットも異変に気付き僕のすぐ後ろにいた。

                                   つづく


もし読んでくれた人がいて、「もっとこうしたらいいんじゃない」とか、「この文字間違ってるよ」などの、コメントを書いてくれたらとてもうれしいです。


よろしくお願いします。




                   byネコを愛する小学生(4月から中学生)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Re ルビーの冒険 ネコを愛する小学生(中学生) @nekonitukaesigeboku

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ