第16話 ダンジョン配信1日目②
[2024.3月6日9時15分改稿]
反省会を終えた俺達3人はこの階層をひたすら歩き回りマッピングをしている。
「結構進んだなマッピング」
「宝箱あんま無いね」
「宝箱どこー?」
「まぁ仕方ないよ、下層の宝箱は設置数が基本的に少なく中の物が豪華つてのが普通なんだから。ってネットに書いてあった」
:何故そう自慢げに言えるんだw
:にしては出なさすぎじゃね?w
:それな
:マッピングの速度異常すぎだろw
:ミミックは出たけどなw
:もうそろ出てもええんちゃいます?
:ドロップアイテムも出たけどうーんって感じだったからなぁ
「落ち込んでる暇は無いぞ! 今日はボス部屋まで完璧にマッピングするからな! 流石にそこまでやれば宝箱は絶対出る……出るよね?」
あまりにも出なさすぎて少し疑ってる自分がいる。
:ていうか同接やべぇな下層なだねはあるわw
:トレンドにも地味に入ってるしなw
:主はT◯itterやってないの?
:
「T◯itter? やってたけどもうやってねぇよ? だってそんなもんよりスズとシズ眺めてた方が良いに決まってんだろ」
:出た出た親バカ
:確かにかわええけどw
:ここまで来るとキモいって言われるぞ
:2人に反抗期が来たら主死ぬんじゃね?
:絶対泣いてそうw
:やめて差し上げろw
当たり前の事を言った筈なのに視聴者共に何故か馬鹿にされている。
「おい2人が俺にキモいって言う筈が無いだろ! でも反抗期になったらそう言うのかな……うっ、想像しただけで目眩が……」
「あるじどうしたの?」
「あるじ情けない。」
スズには心配されシズには情けないと言われ本当に情けない俺であったがマッピングの速度は緩めない。
「ここが最後の部屋か……構造的に宝箱がある筈……」
「またミミックだったら灰にするの!」
「スズ、灰にするんじゃなくて生きてきた事を後悔させるんだよ」
シズが俺がかつて戦った『
:ヒェッ
:シズちゃん怖い(;ω;)
:シズちゃん?
:ぴえん
:ミミックへの殺意が凄いw
:ミミックどこの深さでも出るし倒してもゴミみたいな物や魔石しか落とさないから仕方ない
:俺なんか少し嬉しくなってきた気がする……
:変態さんは消えてもろて
「じゃあ入るぞ」
「うんなの!」
「ミミックは殺すミミックは殺すミミックは殺す」
シズさんからの殺気が凄い……これ上層のゴブリンレベルの魔物だったら消し飛んでるぞ……ま、まぁとりあえず入ってみよう
「っ! 宝箱だぞ!」
「やったのー!」
「あるじ、スズ、まだ喜んじゃダメ、ミミックかどうか確認してないでしょ」
:今度はどっちだ?
:これでミミックだったらどうなるんだ……
:これ以上シズちゃんの怖い所見たら俺漏らしそう……
:漏らすな男だろ
:宝箱だったら結構レアな物出るだろ絶対
:ワクワク、ワクワク♪
「開けるぞ……それっ!」
『Gyaaaaa』
何と言う事でしょう。勢いよく宝箱を開けたら元気なミミックが出てきました!
「「「……」」」
『Gyaaaaaa』
「あるじ」
「うん分かってる『
明らかに殺意がさっきより五倍増しになったシズに言われ腐食を付与した拘束魔法でミミックを縛る。
:あ
:あw
:漏れちゃった(´;ω;`)
:シズちゃんめちゃ怒
:ミミックさんドンマイ
:成仏してくだせぇ
:「悲報」ミミックさん惨殺されるw
:楽には死ねないなこれ
視聴者の皆んなもミミックが出てきた瞬間「あ」と思ってたりミミックを憐れんでるみたいだ。
「あるじあれも出して」
「はいはい」
早く出さないとやばいと思いながらアイテムボックスから『
「あまり長くやるんじゃないよ?」
「分かってるスズ、やるよ」
「はいなの!」
「えっスズも⁉︎」
スズもやる気に満ち溢れていて驚いた。
:何だよあの不気味な針達は……
:シズちゃんの目が……
:ミミックお前なんで出て来てしまったんだ……
:「ミミック」わりぃ、俺死んだ^^
:南無阿弥陀^^
:ミミックさんは馬鹿だね^^
「今ので3回、3回だ、3回も私達のワクワクを奪っておいてまたノコノコと出て来て……もう許さない。」
「スズも許さない! ミミックなんて消えちゃえ!」
そう言って2人は『吸収する針』を『腐食拘束』されたミミックにダーツのように投げて刺す。
『Gya、Gyaaaaa!!!!』
『吸収する針』を刺されたミミックはめちゃくちゃ辛そうに叫んでいる。
おっかねぇようちの子達……
「何叫んでるの? ミミック如きがもっと苦しんでしまえ!」
「まだまだ足りないの! それ!」
『Gya!?、Gya!?、Gyaaaaa!!!!』
:拷問が始まってる……
:ミミック拷問がトレンド入りしてておもろすぎるw
:ミミックがこれほど苦しむ様を見た事はあるだろうか……
:ないなw
:俺探索者なんだけどミミックに死ぬほど騙されたからこれ見ててなんか心が安らぐ
:奇遇だな俺もだ
:この拷問切り抜いてミミックに恨みのある探索者用に心を癒すミミック拷問ショーでも作ろうか?^^
:是非やってくれ^^
この後もしばらくミミックへの拷問は続き苦痛に叫ぶその姿を切り抜かれそれが一部の探索者の間でバズり散らかしていたというのはまた別のお話。
あとがき
いや〜ここ最近色々やってまして……という名の言い訳はもう使えないな。
え〜コホン。
普通に書く手が中々進まなくてずるずる1日1日が過ぎてしまった結果更新できなかったんデスヨネ……
本当にごめんです。
明日はしっかり更新できるかと思うのでご安心を。
あ、てか作品フォローがようやく200人になっててめちゃくちゃ嬉しいです!
このままもっと沢山の人に面白いなと思える作品にしていきたいと思うので
もし良かったら作品のフォローと☆等していただけたら嬉しいです!
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