第6話 ダンジョン配信デビューの準備②

「あるじー次はどこ行くの?」

「ん?それは着いてからのお楽しみだな」


 服を買った俺達はとある場所へ向かっていた。


「着いたぞ2人共!」

「「おぉー!」」


 俺達が向かったのは普通のカメラショップでは無く、ダンジョン配信者御用達のカメラショップだ。父さんが教えてくれた信用できるお店だ。


 ちなみにこのモールにはなんとダンジョンがあるらしい。だからダンジョン系のお店がちらほらある。

 まぁダンジョンカメラ関連以外は買うつもりないからな、そこらに売ってる装備とかより俺が作った装備の方が何十倍も性能も品質もいいからな。


「2人共ここでは俺から離れるなよ?おんぶでも手繋いでもいいからな?」


 一応、一応念の為ね?もし万が一何かあったら大変だしね?


「じゃあスズおんぶしてほしいの!」


「はいはいじゃあシズは手を繋ごうか」

「く、スズに先越された…あるじ帰りはシズがおんぶね?」


 若干悔しそうな顔を浮かべたシズはそう言った。

 頭を撫でてあげたらいつもの可愛い顔に戻った。うんやっぱりこっちの方が可愛いな!女の子は笑顔でなくちゃ!


「とりあえず買うのは配信用のカメラとPCとカメラに繋げる為のやつだなとりあえず全部最新のにしとくか、どれが良いとか分かんないから。」


 正直俺はこう言う機械は最新のにしとけば良いと思う人だ。本当はもっと調べるべきなんだろうけどまぁめんどくさいしいいよね!


 それから俺は店員さんを呼んで買おうと思ったんだけど店員さんに他にもあれこれ押し売りされてしまい2つしか買わない予定だったのが4つに増えてしまった。

 まぁどれも使えそうだったのでいいか。


 買い物が終わったから俺は家に帰って色々準備したいと思っていたんだけど2人がどうしてもダンジョンに潜りたいとの事で仕方なく潜る事になった。

 まぁこっちのダンジョンはどんなものか知る必要はあったし腕が鈍らないように戦闘しとくのはいいか。


「あぁそうだ2人共とりあえず何が起こるか分からないから身体強化しとけよ?向こうと違ってこっちのダンジョンは何があるのか知らないからな?」


「分かったの!」

「うん!それよりあるじあれ早く出してよ!」

「そうだな人もいないし今のうちに着替えるか。」


『『『装備変更チェンジ』』』


『装備変更』を使い、異世界でいつも使ってる装備に着替えた。


「うん!やっぱりこれが1番しっくり来るなぁ。」

「久しぶりにこの装備着れた!嬉しい!」

「皆んなカッコいいの!」

「そ、そんなにか?ちょっと照れるな……」


おっと思わずだらしない顔をしてしまった。少し自重しないと。


「あるじー!スズとシズどうなの?」

「ん?もちろんカッコいいし可愛いぞ!」

「可愛い…へへ、あるじに可愛い言われたの!」

「へ、へへ、あるじに可愛いって言われたシズ嬉しい!」


思った事を言っただけなんだが2人共物凄く嬉しそうに尻尾をフリフリしてる……これはあかんな、可愛いすぎる。


 あ、ちなみに武器はもちろん防具も俺の手作りだ。

少し違うのがさっきまで着ていた銀魔狼シルバーウルフシリーズの物じゃなくて銀魔神狼エンシェント・シルバーウルフシリーズだ。

 俺のもそうだけど2人の装備一式作るのに1ヶ月くらい掛かったから相当な出来なんだよな。

 素材もなんてったって銀魔神狼エンシェント・シルバーウルフの素材を使った物だから最高級の装備だ。


 一つ難点なのが装備すると髪の色が銀髪になる事なんだよな。

 2人は「皆同じ色だー!」って喜んでるけど。

 まぁ俺も気に入ってるんだけどね!

 異世界では俺達3人を神銀の疾風シルバーウィンドなんて呼ばれてそのままパーティー名にしたっけ。


 まぁその話はまた今度にするとして、さっそく受付してダンジョン潜るとしますか!




[魔物説明銀魔神狼エンシェント・シルバーウルフ編]


・銀魔神狼、個体名シャルガルク。


・銀色に輝く体毛、そして体全体を覆う神々しい魔力はまるで神をも彷彿とさせる姿をしており、並の生物は戦う意思すら沸かず、ただひたすらに平伏するだけである。


・銀魔神狼は世界で一個体しか存在しない唯一無二の魔神にして魔王の次に最も神に近い存在である。


・銀魔神狼は常に強者を求め、自身の終わりを告げる英雄を探していた。


・シャルガルクを討ち破り終わりを告げた正人は銀魔神狼の全てを受け継ぎ、【銀魔神狼殺者エンシェント・シルバーウルフキラー】の称号を得た。

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