第5話 ダンジョン配信デビューの準備

「ふわぁ〜、9時か…少し寝過ぎたな……スズ、シズ起きろ朝だぞ。」

 昨日寝る前にダンジョンやダンジョン配信なるものを調べたり、後ダンジョン配信に使うためのカメラを探したりしていた。そのおかげで寝るのが遅くなって今に至る。


「んぅ〜あるじもうちょっとだけなの」

「スズそのまま寝たらあるじの朝ごはん抜きになるよ」

「ンニャッ⁉︎それだけはダメなの!スズ起きるから朝ごはん抜きは勘弁なの!」


 はぁ〜寝起きも可愛いなうちの子は。


「ちゃんと起きれば朝ごはん抜きにはしないからちゃんと起きてって言いたいところだけど今日は全員寝坊だから平気だよ早く準備しなきゃいけないし朝ご飯はこれね」


 そう言ってアイテムボックスからレッドボアのステーキサンドを2人に渡す。


「レッドボアのお肉ニャ!スズ魚の次に好きなの!」

「やった!レッドボアのお肉久しぶり!」

「しっかり噛んで食べろよ俺はちょっと準備してくるから食べ終わったらこれに着替えてね」


 またアイテムボックスから2人の今日の私服を出しといた。


「「はーい」なの!」


 ちなみに俺は朝を抜いても平気なのでとりあえず食べるのは後にして着替える…と思っていたのだがやっぱりか…


「やっぱりどれも服入らんな…かと言って異世界の服はなぁ〜どれも戦闘服っぽいのしかないしなぁ…どれかマシなの探すか…」

 今ある俺の服はどれも入らなかったのでアイテムボックスから私服にギリ見える服を探した。


「これならギリ平気かなぁ?」

 アイテムボックスから取り出したのは『銀魔狼シルバーウルフのズボン』と『銀魔狼のシャツ』と

『銀魔狼のベスト』を取り出した。

 今取り出したやつは銀魔狼シリーズと言って俺が作ったやつだ。

 性能はもちろん着心地もいいんだが、少し異世界感が抜けないんだよなぁ。

 少しでも現代っぽく作ったつもりだったんだけどやっぱりダメだったか。


「あるじー着替え終わったの!それでどこ行くの?」

 着替え終わったスズが下に降りてきた。


「あぁ今日はダンジョンに行くために必要な物を買いに行くんだよあとスズとシズの必要な物とか色々買いに行くつもりだよ」


「買い物⁉︎やったー!久しぶりにあるじと買い物だー!シズー!あるじと買い物なのー!」

 そう叫んだスズがシズがいる2階へ戻っていく。

 確かに久しぶりだな…最後に行ったのは魔王討伐前だったな、ふふっ、随分と時間が空いてしまったな。


 異世界での思い出に浸りながら準備をし、近くにあるショッピングモールに向かった……



「おぉ〜結構変わったなぁ」

「あ、あるじ、ここがしよっぴんぐもーるなの⁉︎」

「とても大きい!ダンジョンみたい!」


 失踪前に一回見た時はまだ建設途中だったせいかもしれないがなんかとても大きい。


「まぁとりあえず買う物を買ってしまおう!先にスズとシズの服とその他色々買うか。となれば……あそこだな。スズ、シズ、先に服買いに行くぞ2人のそれでいいか?」

「スズはいいの!」

「シズもそれでいいよ!」

「よしじゃあ行くか!」


 俺達は皆んな大好きユニグロという服屋に来ていた。


「わぁ〜服がいっぱいなの!」

「すごい数の服があるね!」

向こう異世界のより断然種類も数も多いな。」


 向こうの服屋だとユニグロの半分も無いくらいしか服置いてなかったんだけどやっぱり現代はすごいな。


「あるじ!あるじ!選んできていいの?」

「私も早く選びたいあるじ!」

「あぁいいぞ!でも俺の『全能感知』の範囲から出るなよ?」

「「はーい!」なの」


 今にも待ちきれないって言う顔をしてる2人にいいぞと言って俺は俺の服を見に行った。


 スズとシズはとんでもなく可愛いから変な男が寄ってくるかもだけど2人が嫌だと思ったらすぐ言うしなんならまぁ、軽くボコしちゃうくらいに強いから平気か。


 もし話しかけた男がいたらご愁傷様と思いながら適当に自分の着る服を選んだ。


「俺の服はこんなものでいいかな、適当に黒でいいや黒で、俺黒好きだし。2人の様子見に行くか。」


 異世界でも2人は買い物できてたから服選ぶくらい平気だと思うけど大丈夫かな?


「お、いたいたって…何してるんだ?2人とも」

「「あ、あるじぃ…」」


 心配して見に来てみればあら不思議、

 スズとシズ2人してすごいぐるぐるしている。何やってるんだ本当に…でもとても可愛いと思うのは重症だろうか。


「あるじ服に付いているMとかSとか何?分からなくて服選べない。」

「そうなの!これ意味分からないの!」

「あ……2人共ごめん教えるの忘れてた…えっとMとかSは服のサイズを表してるんだよ…2人はMくらいが丁度いいかな俺は買うもの決まったから一緒に見てあげるから選んできな?」

「へぇー、わかった!スズ行こ!」

「うん!」


 15歳になってもう立派なお姉さんになれたかと思ってたけどまだまだ子供だったな。

 そういえば獣人族は人間より寿命長いし人間とは少し違うのかな?成長速度が。

 まぁ可愛いからいいんだけどね!




[装備説明銀魔狼シルバーウルフシリーズ編]


銀魔狼シルバーウルフシリーズ』


 銀魔狼の素材から作られた装備。

 高い耐久力を持ち、魔力伝導率が非常に高い。

 シャツ、ズボン、ベストの他にブーツや手袋、仮面などがある。

 銀魔狼シリーズを3つ以上装備するとセット効果が発動する。


 3つ装備の場合。

 敏捷、体力、力を10%上昇。


 5つ以上装備の場合

 敏捷、体力、力を30%上昇。

 状態異常耐性。精神攻撃耐性を付与する。


 あとがき


 読者の皆様こんにちは!

 今回もお楽しみいただけたでしょうか?

 いや〜もうすでに50人近くこの作品をフォローしてくれているようでとても嬉しい限りです!

 これからもこの作品を楽しんで読んで下さると正人とスズ、シズがとても喜んでくれるのでよろしくお願いします!

 もしよかったら作品のフォローと☆レビューやコメントなどしてくれるとモチベが爆上がりします!

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