第10話 昨日の敵は今日の味方

ソラは変身を解かない。当たり前だ。私だって敵に正体をばらすようなことはしない。今のは完全なる事故だ。互いに動かない。だが聞こえてくる悲鳴を聞いた途端助けに向かう。ソラ達は動かない。


「お前ら何してる!魔法少女だろ!正義のヒーローだろ!市民を助けろ!」


私の声を聴き、我に返ったのか侵略者から市民を守る。


「まだあなた達を敵じゃないと認識したわけじゃないからね!」

「今回は共闘というところで」

「それじゃあ後で茶会といこう!そうだ、半径どのくらいまでこの侵略者はいる!?」

「半径15キロメートル、数はおよそ一万。」

「結界を張れるか!人間だけ通れるやつ!もしくは全部拘束する魔法を出せるか!非難させる時間が欲しい!」

「了解!やってみる。」


彼女らがいれば百人力だ。あの魔力なら簡単にできるだろう。この侵攻で心配なのは市民の安全もだが私のほかに戦っているシキとニトリだ。シキはエリクサーがあるからまだ大丈夫だがニトリは自分で回復ができない。しかも今回は敵の強さが今までで一番強い。しかも数もある。ニトリのいる小学校に向かう。たった一人で数百体の侵略者を倒したらしい。私が来たのを見るとすぐに倒れた。


「お疲れ様、後はまかせて。」


進の友達と思われる子たちが感謝の言葉をかけている。本当によくやってくれた。そして侵略者が鎖につながれるのが見える。ソラがやってくれたらしい。見えづらいが超広域の結界も展開されたのも感じる。あの魔力量でもいつまでもつかわからない。実際今でも侵略者は増え続けている。さてどうしたものか。

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