第10話 ユキの中の思い出

『フレンチ・ブルドッグ』[ French bulldog ]

  ――フランス原産の小型犬。諸説あるが、一般的には19世紀半ば、イギリスの機織り職人がフランスへ渡る際いっしょについていった『イングリッシュ・ブルドッグ』と現地の小型マスティフやテリアなどが交配して誕生したとされる。パリで生まれた当初はネズミ捕りとして活用されていた。


 コウモリのような耳がチャームポイント。大きくてぼーっとしたような目、だらりとした表情、短いマズル、ずんぐりむっくりしたフォルムにココロ打たれる飼い主が多いとかなんとか。


 体高は30cm前後、体重は10kg前後。骨太で筋肉質なので闘犬の血を受け継いでいるが故。ただし闘犬としての本能は弱く交配され続けており、もともとの好奇心や明るさを備えつつ、案外寂しがりやなコンパニオン・ドッグとして大人気である。ムダ吠えや体臭が少ないのもポイント。


 毛色は白、黒、薄茶が混じったブリンドル(虎柄)。短毛で抜け毛が少ないため日々のお手入れは楽。ただし皮膚がだるんだるんなのでシワの間に汚れがつきやすく、濡れた折で拭いてあげることが日課になるでしょう。とくに口まわりがしわくちゃなので、食後のお顔はしっかり拭いてあげてね。


 マズルが短い(短頭種)は暑さに弱い特徴があります。またその形ゆえに呼吸が難しいことも多く、心配なら動物病院の先生に診てもらいましょう。与えられた分だけ食うので気をつけてね☆


 さんぽ中は力負けしないようにしましょう。案外従順で飼い主だいすきな部分があるので、飼い主の心情を察しようとする姿勢が強い子が多い。ただし闘犬としての血があるので幼少期からのしつけはしっかりどうぞ。


ジャパンケネルクラブ(JKC)

ttps://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/1940

国際畜犬連盟(FCI)(英語)

ttps://www.fci.be/en/nomenclature/FRENCH-BULLDOG-101.html




 開幕プリティーホリック。マダムたちすっかり常連になったもよう


まゆママ(計画通り!)


 児童労働だっつーツッコミは置いといて、まゆちゃんお店の新アイテムをデザインするそうです。まゆ本人もノリノリなようで、例によってユキに報告あんど吸引、はしなかったけどスリスリしておられる


 ユキ、迷惑がりつつまんざらでもない模様。いいねこういう関係。わたしたちは犬や猫のこころを知ることはできませんが、きっと彼らもわたしたちのことを愛してくれるんだという想いをもって、これからも隣にいる黒い毛むくじゃらをモフモフしていきたいと思います


犬「めーわくです」

わたし「そんなこと言わずに」


 さて、本日はまゆとユキの思い出話がメインですが、その前にちょっと勉強しなきゃねぇこむぎ? ――あ、これぜんっぜんわかってねー顔だわかわいい


 ってオイまゆ氏おめーもサボりか。マジメキャラだと思ってたけど案外やりますねえ(なにが?


「ではこの問題をぉ~(ん? あれ勉強ノートじゃなくね?)……猫屋敷さん」


 学校の先生あるあるだから児童生徒のみんなは気をつけてね☆ こむぎがしっかりトドメ刺してくれたところでいいオチつきました。そりゃせんせーも怒るよ、うん


 昨今はね、怒らない教育がなんか流行ってるみたいだけど、これひとつ間違うと自分自身の振る舞いを鑑みることができない方向に進んじゃったりするので、まあしっかり叱ってくれるせんせーって実は貴重だったりするんだよね……というオッサンの老害的意見。まあ、気にせんでください


 あれ? ちょっとキュアラブリーさんご来店してませんか? いや髪色違うけどちょっとビックリした。


 気持ちがこもっているモノで溢れさせたい。この心意気いいですね。みんなの意見を取り入れるってのも大事だけど、やっぱ何かしらのデザインを考えるときは自分のこころに従うのがええねん(ええねん


 ユキちゃんツンデレで草。あしらわれてほんわかするまゆにも草。がんばれ女子中学生!




 ところ変わってさとると大福。道端で黒卵のウワサを聞きつけいろはと合流します。さあゆけこむぎ! ――パピヨンの嗅覚がどんなんだかわかりませんが、まあテリアの血入ってるからいいほうだろ(適当


 あっ――これは帰ったらオフロですねぇ


 プリキュアになってなくても顔がキズだらけになるキャラ初めてみたかもしんない。いや、わんちゃんとの暮らしは毎日流血沙汰だからたしょうはね? いやマジで。おっきなわんわんは手加減覚えるまではほんっとヤベーから(経験談


 んで気晴らしにさんぽ中のまゆ氏。水道のお水で応急処置しつつ、まゆの過去話が導入されました。なお、犬は毛並みが濡れることで見た目が変化します。サモエドとかシベリアン・ハスキーとかマジで別犬だから、気になった方はググってみてね!


 今でこそお嬢様なユキちゃんですが、まゆと出会った頃はそりゃあもう野生味あふれるにゃんにゃんだったようです。いろはこむぎのギャグシーンはそっちのけでシリアス展開してきましょ


 中二から小四ってことは4年前かな? ――冬休み中白川郷っぽいトコに行ったことがあると。写真家のパパに釣れられ古民家をパシャパシャしてたとき、ドロだらけのユキちゃんを見つけたようです。まゆちゃん一目惚れ


 そしてユキちゃんはこのころからツンツン。ノラネコはどんな病気抱えてるかわからんからね、相応の知識をもってないとむやみに触っちゃアカンです


 心理学的な話になりますが『キライ』という感情は、その対象への想いの強さを表しています。対象に対するある種の期待があるってことです。スキ、キライといったものは感情の強さなので、たとえば『スキの反対はキライ』ってワケじゃありません。が、スキからキライに転じるときはスキだった分キライになったりするので、ユキにはなんかそういう感じの過去があったのかな? なんて妄想したりしました


 メイワクがってるネコにムリやり手ぇ出しちゃいかんですよ? わりと手加減ナシで引っ掻いてくるのでね(経験談


 ユキに一目惚れしたまゆ。どことなく気になって頻繁に会いに行き、プレゼントをして、徐々に交流を深めていきます。やっぱ仲良くなるには出会いの機会を増やすのが鉄則だよね。イヌもネコも、ニンゲンが何を言ってるのかはわからないけどココロや想いってのは少なからず伝わります。コミュニケーションってのは口だけじゃないんだぜ?


 現実的な話をすると、好感度が低い野生動物のソレを上げる方法は『餌付け』がイチバンだよね。そっから『こいつは"敵"じゃない』的な、まあ害を与えてくる輩ではないと認識させつつ慣れさせていくんだけど、場合によっては「エサくれる都合のいいヤツ」扱いされてしまうというのを書くとマネしようとする方がいるかもしれないのでやめましょう。野生は野生のままほっとくのがイチバンだわ


 なお、ユキは飼い猫になることを決めた模様




 ノラネコってどうやって生き抜いてるんだろねぇ。自力でネズミとか捕まえてるんかなぁ、はたまたニンゲンからのエサで数日賄えたりするんかね? わたしネコは専門外だからサッパリわからん


「生き物を飼うってのはかんたんじゃないからな?」 ――パパのこのことばとっても頷けますね。動物を飼うなら、飼い主の生活習慣はいっしょに暮らす動物に合わせていく必要があります。理想的なのは、今ある生活から犬やらなにやらがやってきても問題ない、というレベルの環境ですが、多くの方はそのような環境にないでしょう。わたし自身犬と暮らしていますが、この子にとって少なくとも不幸せではない環境を、今後とも提供してあげられればと思います


 ユキとの思い出はまゆにとって大切なもの。それをもとにデザイン案が浮かんだまゆはさっそく猛ダッシュでゴーホーム、あんどデザイン作成に汗を流します。んで取り残されたふたりとにひきは『アライグマ』のガルガルをよしよしすることになりました


 以前はたぬきだったね。えーっとたぬきとアライグマ最大の違いは『しっぽ』にあります。しっぽが縞模様だったらアライグマ、短くて先っぽだけが黒いならたぬき、ついでに細長くて黒い部分が多いのが『ハクビシン』です


 全体的なフォルムだと『ハクビシン > アライグマ > たぬき』の順番でシュッとしてます。ハクビシンがいちばんシュッとしてる。まあ気になった方はググってみてください


 ✕ たたかう

 ◯ たすける


 これ間違えないように。今回のプリキュアはバトルとちゃいますねん


 え、なに? アライグマを止めるのにペンキ? ――いや「手を洗うならアッチだよ!」は草。へーアライグマさん川でなんか洗ってるのってそういう意味があったんだ初めて知った


 よし覚えとこう。アライグマが洗ってるように見えるアレは『川の中のエモノを獲ろうとしてる』のね、はい覚えた! みんなも覚えよう! ――あとで詳しく調べてみたら、アライグマはさとるくんが言ったように手先が器用で、川でわしゃわしゃするあの行為は指先の感覚をより鮮明にするため有効的なんだそうです


 なにはともあれ、破けたリボンを逆利用して見事ガルガルをおいでおいですることに成功したプリキュアとさとる。まゆも素晴らしいデザインができたようでなによりです。まゆは自分の思いを形にできて、お客さんたちは素晴らしい商品と出会えて、プリホリは収益に繋げられてみんなウィンウィンだね!


 ――プリティストアって東京駅にあるんだよね? 行ってみようかなぁ……オッサンがひとりでだいじょぶかなぁこわいなぁ




 次回は山登りでこむぎ大喜び回だそうです。小型のコンパニオン言うて犬は犬だからね、そりゃあもう駆けずり回れる場所があればわんわんのわんですよ


 犬の体力ほんと無尽蔵だからね、たとえばシベリアン・ハスキーとかはヘーキでウン時間走りっぱなしいける。巨大生物がいったいなんなのか気になるところだけど、それは来週までのお楽しみだね


 わんだふるコーナー。本日はちょっち耳たれた柴? 秋田? っぽいのがいました。真ん中には堂々とひな壇に登るウサちゃんで、そのおとなりにはグデっとお腹を晒す野性味のカケラもないネコちゃん。みんな幸せそうでなによりです


 本日も尊い30分間でした。まゆとユキの出会い、こむぎのドロだらけタックル、アライグマは洗ってないなど見どころ満載でしたね。新年が始まり、みんな何かと苦労してると思います。でも、そんな時こそプリキュアたちにパワーをもらって、また次の一週間おもしろおかしくやっていきましょう!


 アナタと、アナタの"家族"に幸あれ!

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