第4話 究極の断熱材


 [注意!独断と偏見を多分に含んでいます。悪しからず。]


 前回のあらすじ


 ありがたや~


 ◇◇◇

 

 前回に続いて壁をみてみましょう!


白洲しらすそとん壁』↔『防水•透湿シート』↔『壁下地(杉板厚み15mm)』↔『通気層』↔『壁下地(杉板厚み15mm)』↔『防水•透湿シート』↔『断熱材(セルロースファイバー)』↔『石膏ボード』↔『壁紙(ルナファーザー)』↔『壁塗料(チャフウォール)』


 断熱材はセルロースファイバーを選択!

 

 現代の木造住宅では、『断熱材』が家の性能のかなりの部分を左右します。各建築メーカーがしのぎを削って、自社で施工している断熱性能を高めています。取り扱う断熱材も各社様々に有ります。


 当然各社、自社の取り扱う断熱材が素晴らしい!と宣伝してますので、一般の施主さんにとってはどれが良いのか、話を聞いて比べれば比べる程わからなくなってくるのではないかと思われます。


下記URL先に前編での考察があります。こちらも合わせてご一読ください。

 『第7話 家の性能に直結する断熱材』

 

https://kakuyomu.jp/works/16817330669236786159/episodes/16817330669489651986 

  

 私は自宅の新築の為に色々と調べるまでは、セルローズファイバーという名前も存在も知りませんでした。

 

 セルローズファイバーとは、木質繊維でできた「究極の断熱材」ともいわれる断熱材です。新聞紙をリサイクルしてつくっているので、地球環境にも優しい断熱材ですね。


 セルロースファイバーは断熱材になるぐらいなので、当然断熱性能高いのですが、特徴的なのはその付加価値です!


 調湿・透湿・防音・防火・防虫・防カビに高い効果があります。これ程の付加価値が付く断熱材は他に有りません。


 しかしですね〜、初耳のセルロースファイバーとやらが、凄いすごいと聞かされると、なんだかとても怪しく思えてきました。


 ほんと〜に凄いの!?


 え!?日本でのシェアは約2%??

 たったそれだけ!?

 道理で聞いたこと無い訳だ。

 

 え!?アメリカではシェア35%でナンバーワン??ほんと〜かなぁ??


 これはきちんと確かめねば!と思いまして、丁度家を新築しようとしていた兄夫婦を説得(洗脳ともいうw)して私より先に使用して実験体になってもらいました。(その前に、ちゃんと専門業者さんの体験館で自分でも、兄夫婦も別々に2度ずつ確認してきました。)


 入居後一年経ってセルロースファイバーの体感を聞いてみたところ、「凄く良いよ~!本当に結露しないし、エアコンも1台で問題ないよ。げん君のおすすめの通りにしといて良かったよ。げん君家も絶対使った方が良いよ」と兄嫁様からお褒めの言葉をいただきました。


 よ、良かったぁ〜!

 もしこれで、思ってたんと違う!ってなってたら高額商品の事だから、兄弟の仲が拗れこじれてしまったかもしれませんからね。一安心です。


 参考にしていただく為に、その他の断熱材の名前もあげておきます。


『グラスウール 』安価で施工しやすいため普及率が高い。国内シェア約50%。湿気対策が必要。

 

その他『ロックウール』 ・『ポリスチレンフォーム』・『硬質ウレタンフォーム 』・『発泡ウレタンフォーム 』・『フェノールフォーム』

 

『羊毛 』防虫効果が高く、調湿効果有り。価格が高い。

 

『炭化コルク』 高い調湿効果が有り、吸音性に優れているが価格が高い。

 結露を防ぎやすく、施工しやすい。


 羊毛、炭化コルク、セルロースファイバーは透湿性があります。アレルギー体質の方にとって、壁体内結露を防ぐ為にはそれが何よりも重要です。


 建物の断熱性能にこだわる建築メーカーは多いですが、玄関土間や浴室の基礎断熱を取り入れているところは、まだ少ないのが現状です。


 玄関土間のコンクリートを伝わって

夏は熱い熱あついねつ、冬は冷たい熱が室内にやって来てしまうので、玄関土間や浴室は基礎断熱もきちんとやりましょう! 


 基礎断熱の断熱材に一般には『硬質ウレタンフォーム』が使われますが、アレルギー体質の家族の為の家造りを目指す私は『炭化コルク』を使いました。使用する材料はあくまで自然素材です。


 『セルローズファイバー』が日本でのシェアが伸びない理由は、おそらくは、価格が高く、専門業者による施工が必要だからでしょう。現状、知名度も無さすぎますし。


 それに加えて大工が、セルロースファイバー用に下地を組んであげなくてはいけない。はっきり言って大工側からすると、余計な手間が増えるばかりで面倒くさいのでやりたがらない。それも一因でしょうね。


 しかし私はユーザー目線!

 良いものは良い!

 

 ユーザーにとって利益の有ることなら、設計士も建築メーカーも積極的に取り入れるようにしたいところです。


 価格が高くともアメリカではシェア約35%も有るという実績が有りますからね。日本でも、当たり前のように断熱材の選択肢に入る世の中になって欲しいですね。


 最終話に続きます。


◇◇◇


 より多くの方に、現在の住宅の現実を知っていただきたいと思っております。よろしければ、♡や☆の評価を是非お願いいたします。

 


 


  

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