第16話 スライム退治!え?想定外!?
遂に出立の日が来た。緊張はしているが、みんなは俺より圧倒的に強い。俺が何をしたって何も変わらないし、俺は「19歳の時主人公に殺される」ことが確定してるから、ここでは死なないからな。
「おい坊主、お前本当についてくんのか?あぶねぇぞ?」
「大丈夫だよ。これでも森歩きの経験はあるし、マトラ姉ぇと訓練もしてたしね」
「おいあんたたち!何しゃべってんだい。出発するよ!」
「「「応!」」」
スライム退治に行ってみよー!
………
などと意気込んだものの、着くのは明日の昼頃を想定しているらしく、今晩は大人しく野営をするらしい。
「おら、野郎ども!木を集めろ!テントを立てろ!」
「「「応!」」」
すごいな、流石戦士団。素早く野営の準備をしている
というか俺、こいつらの分の夕食作んなきゃいかんのか………何人分だ?30とか?
デカい鍋でまとめてスープ作ろ。後はパンで。
………
なんだ?騒がしいな………
これは、戦闘音!?
あれが、スライム………?おいおいおい、デカすぎるだろ!家3軒分くらいか?それに体表に苦悶の表情を浮かべた顔がないか?気持ち悪いってぇ……
「どうしたマトラ姉ぇ!?接敵は明日じゃないのか!?」
「クソッ………あいつ、移動速度を偽装していやがった!」
そうか、知能を進化させなかっただけで野生動物並みの知能は有しているのか!
クソッ!やられた!
「マトラから大気の水へ!《
おお!すごいな!
神〇怒じゃないか!ま、出てる光線は5本くらいだけど。
それでも効いてる!
[[[Guiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!!!!!!!]]]
おぉ、その顔ちゃんと声出すのね
「おい坊主!さっさと逃げろ!」」
「街に知らせて!『討伐隊は失敗した』って!」
「うわぁぁぁ!」
「マトラ姉ぇ!」
どうしよう、このままじゃあマトラ姉ぇが!
どうすればいいんだ……どうすれば、どうすれば、どうすれば、どうすれば、どうすれば、どうすれば、どうすれば、どうすれば、どうすれば、どうすれば、どうすれば
思考がぐちゃぐちゃでも、何故か体は動いていた。まるで、どうすればいいか初めから分かっていたかのように……
「
こうして俺の魔法は、「対象を止める魔法」になった。
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