第42話 ミレイさんについて

第42話 ミレイさんについて


レクサムの所でいろいろやっている内に夕方になってしまっていた

学園に戻ると、ちょうどカルドラさんの姿があった。

パメラ『カルドラさん』

カルドラさんは、私達の声に気付くと笑顔で手を振る

どうやら今日の教育は、休みだったようだ

シェルピー『お出かけですか?』

シェルピーさんが、問いかける

カルドラ『ああ少し…家族と戦友の墓参りにな』

少し曇った表情をした。

だがすぐに、笑顔になる

カルドラ『将軍をやっていると、家に帰れない時がずっと続くその間に家族は変わり果て友を失う』

カルドラ『だから私は、考えないようにしていた…するしか無かった』

すぐに重い話をした事を謝るカルドラさん

カルドラ『すまない君たちには、まだ早過ぎたね』


カルドラさんの、教師寮は学園の裏手にある貴族の住まう豪華な装飾があり

沢山の灯りがついていた

カルドラ『部屋は、あそこだ』

カルドラさんの部屋は、2階にあった

電気はついていない真っ暗な部屋

カルドラ『部屋は散らかっているから話は、此処で済ませよう』

カルドラ『君達は、冒険者について教わりに来たのだろう?』

私達の先の目的を当てる

パメラ『はいそれと…』

シェルピー『パメラさんは、ミレイさんという2年の最有力入門者の方から基礎を学びました。』

カルドラ『ミレイ?聞いた事無いなそんな名前の子は』

カルドラ『第一…2年生に最有力入門者という大層な入門者は存在しないな』

私達は、顔を見合わせる

ではあの人は、一体…

カルドラ『そんなに驚かなくても良いよ。おそらく応用術の一つの変身魔法だろう』

カルドラ『優先度は、低いが隠れるのには適している魔法だ。』

カルドラ『身分と正体を隠して国の外側まで、ダダ漏れだったパメラさんの魔力をどうにかしたかったのだろう』

それなら、合点が行く

あの時の、私は魔力操作が出来ていなかった

今までの、旅でも魔力を隠さずにずっと町を歩いていたことになる

まるで服を着ずに裸で歩いているのと同じだ

だが、今振り返ってみればそれらしい様子が窺える

もしかしてラグスさんが、ソルジャーウルフの気配に察知するのが、遅れたのって…

まだある…盗賊に襲われる際におそらくニイさんとシェルピーさんは魔力を抑えて気付かれないようにしていた

だが私の魔力で気づかれた

ニイさんの魔力と誤認して…

考えるのは、よそう

今の私は、身震いした

カルドラ『教えるのは、明日にしよう早朝…学園の植物園にいるそこで落ち合おう』


私は、カルドラさんと別れると学園の浴室に向かった

シェルピーさんと服を脱いでいるとあの印に気付いた

シェルピーさんには、お腹にその印があった

シェルピー『なるほど…パメラさんは背中の辺りですね』

レクサムが言っていた界門という力

あの時に、起こった不思議な出来事は、この力によるものなのだろうか…

シェルピー『これから、探し出すんですねこの不思議な力について』

パメラ『はい』

シェルピー『きっと知っている人が居るでしょう』

浴槽に入ると疲れが癒やされる

お風呂は、1日の疲れを癒してくれる


私は、再びポカポカしながら

食事フロアに向かいシェルピーさんと共に夕食を済ませる

明日は、カルドラさんに冒険者のノウハウを学ぶ日だ。

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