第2話
「ねー勇者になるのってさぁーテストやんの?」
試験場に行く道中、澪がそんな事を聞いてくる。
「んなわけねぇだろだったらお前落ちてるよ」
「だよね〜」
「…それにあくまで一般受験だ。魔術が使える訳
でもなし…まぁ、お前は隠せよ?」
「わかってらぁ!使わなくとも倒せるぜぇ!」
試験場に到着し、受付で志願書を提出する。
「一般受験ですね?少々お待ち下さい…はい、
こちら、受験部屋番号と受験番号です。」
「ありがとうございます。」
受験標と部屋割を受け取り、澪にも渡す。
「あーざぁす!よっしゃいくぞー!」
「部屋あっちだぞバカタレ」
部屋割通りの部屋に入ると他の受験者の目線が刺さる。
「え?中学生?」
「うそだろあんなのが勇者だって?」
「あの女の子可愛くね?男はそこまででもない
けどな」
…一言いや全部余計だ
他の受験者は澪が気に入ったのか、澪にワラワラ集まって質問しまくっている。
そこに時間になったためであろう部屋に入ってきた試験監督の大きな咳払いで澪に質問フィーバーしていた試験者が静かに自分の番号の持ち場へ戻っていく。
「…本日、試験監督を務める田村光一だ。
早速だが試験を始める。試験内容は3つだ。
1つ目は体術試験、2つ目は魔力試験、そして
3つ目は宝具試験。それぞれ合格点を超えなけれ
ば不合格となる。では、一番から試験を始める
一番、試験室から出ろ。」
そう田村が催促すると一番の試験者がカチコチに固まって前にでる。カチコチというか、肩と股間以外の全身の関節固まったんかという具合だった。
こうして、勇者になるための試験が始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます