4.従妹の氷を解かすには

第14話 従妹の氷を解かすには

茜の対人恐怖をどうしたら緩和できるのだろう。

彼女の『恐怖モト』となったのは、小学校時代の虐めが原因だった。

元々の茜は、元気で分け隔てなく優しい子だった。

でも、それを快く思わない同性のクラスメイトにひどいことをされていた。

俺が、それに気づいたのは1ヶ月以上経ってからだった。

茜が、不登校になって初めて知った。

俺が、小学校から中学校へと進学して彼女の事を見てあげれなかった期間だったから。

同じ学校なら気づいてあげれたかもしれない。

茜は、1年ほど不登校になった。

俺は、毎日のように彼女に会いに行った。

そうしている間に、今のような関係になっていた。

小学校最後の年。

茜は、復学をしたが誰とも話さないし、誰とも打ち解けはしなかった…らしい。

中学に進学してもそれは変わらず…。

まあ、学生時代はそれでなんとかなるかもしれないが社会人になったら仕事にはならないよな。

今から、少しでもリハビリをしないと。

どうしたら、いいのだろう。

ひとまず、友達を作る手伝いをしてみようかな。

年下の知り合い…誰かいたかなぁ。

できれば、小中で関わりがない下級生。

中学校ならまだいいか。

小学校はダメだな。

うーん、こればかりはちょっと知り合いを当たってみよう。


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幼馴染みで従妹の『彼女』は俺にだけ甘えてくる 天風 繋 @amkze

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