第4話 技能体術テスト  1

 ミネ先生からでテストのルールを

説明してもらい、話を要約すると、

 テストは大きく分けて3つあり、

 1つ目は普通の体力テスト、

 2つ目はどのくらいの威力のある魔術が使えるか

調べるための学校の先生たちとの1v1対戦、

 そして3つ目は魔物との追いかけっこがある。

正直、魔物どのおいかけっこは

 いらない気がするがこれが一番

自分の心の本当の姿を感じ、

 自分がどういう人間なのか、これから自分は

どういうことをしなければならないのかが

わかるらしい。


 魔物の強さは今の僕たちでギリギリ倒せるかぐらいで、倒せるなら倒してもいいらしい。

 そして追いかけっ子だけは特別ルールで

自分がこれ以上は危険だと思ったり、

命に関わることだと思ったら

 追いかけっこをする前に配られる

緊急脱出装置を使って脱出してもいいらしい。

 最高かよ。

 しかし脱出者は追いかけっこのところは

0点になるとのこと。

 最悪かよ。

そんな説明があって、

 僕は今1つ目の体力テストの中の

握力計測をしている。

 

「ピピッ、握力305キロ」


 15歳の男子の平均が400ちょっとなので

少し低めだ。

  

 普通の体力テストといっても

魔力で体を強化して行っていいので

簡単に400キロくらい行くはずなのだが。

 まぁ僕はもともと強化なしの握力が30キロぐらいしかないので仕方がない。

 すると向こうの女子の方からガヤガヤと

声が聞こえてきたので聞き耳を立ててみると

 

 「アネットちゃん握力556キロもあるの!

 すごーい」

 「そ、そんなことないよ、……ないよね!?」

 

 と喋っている声が聞こえた。


 ………僕、アネットに負けちゃった。

 体、少し鍛えよ。



 


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