第39話 セルフスコッパーよ、心やすらかにあれよ








  前回はちょっとした【秘密】というか、過去の恋愛の話を少しだけ切り取った。


 ああ、そのうち改めて一つの作品として書き上げる予定なので、またの機会のお楽しみに。


 文章を書くようになったからこそ、過去の恋愛遍歴、出来事を思い出しながらメモに書き、今はどこかに眠っているものの目覚めの時は近いだろう。


 セルフスコッパー的、スタンダップコメディテイストを名乗っている本作において、最高のネタであるからさ、また見つけた時は、さらっと紹介しようと思う。


 さて、恋愛遍歴があればさ、当然愛していた人、好きだった人の名前は記憶に深く刻まれていることだろうと思う。


 あの時素直に言えなかったけれど、未だに引き摺っているというのか、好きという感情が未だに高まるのは何故だろう?


 もしかしたらただの情、あるいは懐古主義的な記憶の改竄の可能性もあるが、そもそもうまくいかなかった要因、原因は自分自身にあるものだから、反省よりも内省しなきゃ前に進めない。


 もっとも、前を向いて歩いているつもりが、明後日の方向に進んでいる気がするのは、まだまだ未練を絶っていない、なによりの証拠かもね?


 結果として、文章を書く上でのエネルギーにもなっている、その点は問題ない。


 私が幸せになる資格なんてあるのだろうか?……このバイアスから抜け出せていなかったからこそ、幸せを掴むことを拒み、後悔を積み重ねていったのだろう。


 前へと進もうとすれば、常に頭の中でフラッシュバックするのは、お通夜か罵声を浴びせられる家庭環境のこと、行き過ぎともいえる潔癖症的な偏った貞操観念を押し付けられたこと、結果として奔放になるのはよくある話であろう。


 故に最後の一歩を踏み出さなかった、踏み出せなかったのいずれかの理由で、袂を分かつことになったのだろう。


 ああ、おかげで文章を書く上で大いに役立っているのは皮肉だよね? HAHAHA!


 皮肉なことだけどさ、ジョークを交えたストーリーを書くのが楽しくてさ、少しずつ心が救われていくように感じるものだから、経験そのものは無駄じゃあなかった。


 人生に深みを与えられたと言ってもいい、私のようなアホ、愚か者は経験に学ぶ他にないのだからね?


 もちろん理想を言えばさ、賢者のように歴史から学びたいけれど、私の知る限りでは、どんなに賢い人も自分のことになれば、歴史から学べる程ではないのさ……もちろんそれは、小説を書くようになったきっかけである、最高にかわいいヒロインのモデルとなったお姉さんも例外なくね!


 次はそうだな、あら フォウ かもんべいべ誕生のきっかけとなった人物であり、私にとって最高にかわいいキャラクター、スーパーヒーローである、ウィラ・フォン=ノイマンの元ネタになった人の話をしようか───。








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