第38話 ちょっとだけ【秘密】を語ろうか? ああ、心やすらかにあれよ
私になにか【秘密】はあるかって?
ああ、たくさんある謎多きキャラクターだと思わないか? HAHAHA!
ここはノンフィクション・エッセイで書ける範囲で、どういったものがいいかな?
例えばそうだな、恋愛遍歴なんかは【秘密】で満たされていることに間違いなく、今であればさらっと語れるけれど、以前の私であればトップシークレットそのもの。
隠したところでどうにもならず、ちょっとからかうつもりでちゃかされればさ、愛想笑いを浮かべながらも心の底で『覚えとけよ?』と記憶に刻み込む。
結果、そういった類いのデリカシーのない奴は、私の知り合いから知らない人になっていったって訳さ。
自虐ネタとして自ら語るならばまだしも、人の過去の話を茶化しちゃいけないね。
ま、そんな訳で今は自虐ネタとして語れるからさ、もう【秘密】としては機能しないね? HAHAHA!
まともに付き合った人数はそう多くなく、そもそもまともな付き合いとはなんぞや?
私はそうだね、どちらかと言えば日本の価値観にアジャスト出来ていないもので、どちらから告白するという公開処刑を経ず、いつの間にやらそういう関係になったパターンが殆ど。
それなりの期間っていうくくりであれば、それこそ片手で収まる程度であり、成り行きに任せただけ。
例えばそうだな、至上最悪に等しいメンバーの合コンで連絡先を交換し、その後、なんだかんだあって付き合うっていう話になったこともあった。
おおよそ一年ぐらいで終わったものだけど、心の底から望んだものでないとさ、冷めたらあっという間だったって訳さ。
例えばそうだな、これまた合コンに誘われ、開始時間から大幅に遅刻して登場すればさ、ただの飲み会のムード。
私が来たことにより、改めて自己紹介ののち……隣に掛けた年上の女性に話しかけていたら、いつの間にか二人だけの空間の出来上がり。
連絡先を交換し、二次会に行ったあとは二人で帰ったが、この時はまだプラトニックだった。
その翌日、さっそく前日からの流れで改めて連絡を取れば、たまたまお互いに休みであったため、今からデート行きませんか?……なんて話に進展。
なんでも聞いてみるものだ。
昼過ぎから相手のホームグラウンドで待ち合わせをし、今日はよろしくと言ったところでデートの始まり。
まずは腹ごしらえをしつつ、色々話したいことが盛り沢山な、さながらカップルのような二人は、個人経営のハンバーガー屋でお互い別々のものを食べてシェアし、昼からビールといった優越感に浸りながら、いつの間にやら手を繋ぎ公園デート。
花の話で盛り上がり、距離が近くなった、どんどん縮んでいったのは、きっと梅も蕾のままであったことから、まだまだ肌寒い季節だったゆえの人肌恋しさからか?
たったの数センチ、お互いの吐息が近いままの距離感であと一息、あと一歩を踏み出さないといけないのは、男の務めなんじゃあないかな?……ああ、続きはどうなんだって?
それは……【秘密】だよ? HAHAHA!
もはやさ、拾ったお題の為に書くには、もったいないにも程があるだろ?
ま、私がペンネームの通り、年上のお姉さん好きになった物語なだけにさ、少しだけ話したかったんだよ。
続きはまたそのうちね───。
◇
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