第34話 愉快な仲間たちよ、やすらかにあれ







  以前連載していた異世界ものに登場した、ユニークなキャラクターたちの話をしようか。


 主人公である魔王の陣営について、さらっと触れてみよう。



 コボルト族のチャゲは、おおよそ重要な場面で登場する機会が多く、レギュラーキャラの一人……それとも一匹?


 本編にこそ登場していないが、奥さんの名前はアスカである。


 主人公の年齢が、おおよそ予想できるかもしれない。


 当初は、水戸黄門シリーズの八兵衛のような役回りであったが、いつの間にか側近、果ては大臣にまで出世し、魔王に代わって指揮を採る場面も。



 次はゴースト族、こちらはキャラが濃い、よく増える、よく喋る、物知り、献身的だが、いつも成仏しかける。


 どこにでもいて、ゴースト族同士で各地にコミュニティを形成し、世界規模で繋がっている独自のネットワークがある。


 もはや異世界のSNS、諜報機関の役割を担い、魔王陣営を支える屋台骨そのものである。



 ウェアウルフ族のジロー君。


 異種族系で唯一、ファミリーネームがある。


 魔王からファーストネームを賜り、有能な彼は忠節を尽くし働き続けたことで、魔王に継ぐ実力者として出世を果たす。


 常に謙虚であり、それでいてジョークのセンスがあることで魔王からの信頼は厚い。



 ダークフェアリー族は、おそらく一番ユニークなキャラクターかもしれない。


 小さすぎてなにを喋っているのかわからない為、とりあえずモールス信号を習得してもらい、普段はカナモールスの発光信号にてコミュニケーションを取る。


 とても小さくて神出鬼没につき、魔王陣営の情報戦の要である。


 また、やりようによっては、ドローンのような運用も考えられていた。



 グール族の初出は、侵入者の処理で名前だけの登場、その後、息を吹き返した勇者に拷問を加える場面で登場する。


 本来であれば、夜間戦闘を得意とする兵として活躍、マスケット、またはライフルを装備し、ズールー族のような戦いかたをする予定であった。


 魔王である主人公からの信頼厚く、優秀な戦士として魔王陣営を支える。



 バードマン、ドラゴニュート、ハーピィ等の有翼の種族は、空からの目として活躍する。


 当初は飛行できるものの近世から近代にかけての時代設定もあり、マスケット等の銃器が当たり前となったことで、そのままでは速度、高度を稼げず犠牲が増えるだろうと言うことで、活躍の場が殆どなかった。


 しかし、魔力を用いたパルスジェットの飛行具が発明されたことにより、速度と高度が稼げるようになり、航空機のような運用が可能となり、魔王陣営のエアカバーを担うことになるが……。



 ギカント族は、いわゆる巨人であり、その巨大な体躯、力を活かして物資の運搬等で活躍、補給部隊の要である。


 巨大な体躯を活かすのであれば、直接の戦闘よりも後方支援でこそ活躍の場があると考えた主人公により、本編において原始的なロケット兵器の運搬に従事させた。


 機械化が行き渡る迄は、彼らの活躍の場が多く、そのうち出てくるであろう自動車が通れないような山岳地帯等の難所でも、彼らにかかれば力業で困難を克服出来るであろう。



 ゴブリン族も優秀な兵士であり、そう大きくない身体を活かせる土壌として、マスケット、ライフル等の銃器が当たり前な世界において、主人公である魔王に活躍の場を見出だされる。


 銃器の存在があり、前世の知識と現代戦をよく知る主人公にとって、もっとも優れた兵士の一つとして目立たないながらも活躍している。



 他にも色々な種族がおり、紹介しきれないのは……私が燃え尽きてしまった故であろう。


 またいずれ、ファンタジーものを書くときは、これらの設定を元にリファイン出来ればと思うばかりだ───。







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