第29話 アメリカ出身の帰国子女誕生の経緯よ、やすらかにあれ






  厨二の発症を厨房で抑える料理人による、物書きとしての遍歴を語っていくエッセイは、いつの間にやら三万文字を突破……なお、隙間時間にノリと勢いだけで書いているため、雑でクオリティはお察しであるものの安心してほしい。


 料理人だから食品衛生についてはもちろん、安全安心をモットーにしながら自信をもって味の保証はするよ?……ああ、今は料理の話じゃあないって? HAHAHA!


 では早速、キャラクターについての話でもしようか。


 まずはネーミングについて、私はかなり凝るタイプだ。


 名前を付ける際、まずは音を当てるというか、呼びやすくてしっくり来ることも大事だろう。


 次に漢字表記、これがまた大変だ。


 読めない漢字、または難しい漢字は簡便化してほしい。


 そもそもさ、難しい漢字をアナログで書きたいか? 私は御免だね? HAHAHA!


 次だ、私はルビを振るのを嫌う。


 面倒というのもあるが、やり方を知らない……しかし、何よりも問題であるのが、私は乱視のため読めない。


 矯正を掛けていてもキツく、ルビのサイズ別に言えばパール、エメラルドぐらいまでルビサイズを大きくしてもらいたいが、それでもすんなり読めるのかはわからない。


 基本的にグーグル先生、またはフィリピン人をもってして調べるので、私はあまり気にしない。


 おかげで物書き人生において、一度としてルビは振っていない。


 殆ど()ぐらいしか使ったことがない。


 例えばそうだな、私の作品の殆どに登場する、香坂 凪沙(コウサカ ナギサ)という人物がいる。


 ファミリーネームである香坂は、武田家の重臣、高坂 弾正 昌信 が由来だったと思う。


 多分初見でも読めると信じたいが、ネーミングの際して、『ナギ』というニックネームを使いたかった。


 由来はおそらくあれだ、イザナギが浮かんだのだろう……待て、それは男神だろ? HAHAHA!


 細かいことは気にせず、当初はニックネーム=ナギがファーストネームであったものの、無料の姓名判断でなかなかいい結果が出ない。


 それがおおよそ10年ぐらい前だったか、最終的に凪沙で落ち着くまでの期間、だいぶ寝かせたものであり、その間に成長したものだ。


 高身長女子って、最高にクールだよね!?


 その発想から当初は170から始まったものの、気付いた時には174、時を重ねて180、更に時を重ねて184……世界の有名セレブに目を向けて行けば187……最終的には、オーストラリアの女優、エリザベス・デビッキを見付けたことにより、私はメロメロになった。


 結果、香坂 凪沙の身長について、成長しきった最終時の身長を191cmとしたのだ。


 とても目立つ、迷子にならないしなれない、ネーデルラントに行かない限り、人違いがほぼ起きない!


 こんな感じでキャラメイクに時間はかかったが、今では生き生きとしているものだと願いたい。


 なお、作中でいつの間にかアメリカ人設定に変わったことで、リメイク作品を作る羽目にもなったが……こちらは完成間近で作者が燃え尽きたため、更新されるまでお待ちくださいませ。


 アメリカ人設定、正確にはアメリカ生まれに変わった理由について、これも作者の思い付きというか、海外ドラマの影響だ。


 WW2を題材にした、バンド・オブ・ブラザーズのワンシーンが、作者の記憶に鮮烈に残った影響だろう。


 あるアメリカ軍兵士が、ドイツ兵の捕虜たちに「お前らどこ出身?」と話しかけ、通りすぎようとしたその時だ。


「オレゴン!」


 通じないはずの英語が返ってきたことに驚き、振り返った彼はドイツ兵捕虜のもとへと駆け寄り、英語を話す一人の捕虜と楽しい談笑を始めた。


 二人は同郷出身だったことで盛り上がるも……ああ、このシーンが強く印象に残っていたこと、そしてナギが英語出来る設定だったため……キャラクターの変貌って、面白いよね?───。








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る