第29話 アメリカ出身の帰国子女誕生の経緯よ、やすらかにあれ
◇
厨二の発症を厨房で抑える料理人による、物書きとしての遍歴を語っていくエッセイは、いつの間にやら三万文字を突破……なお、隙間時間にノリと勢いだけで書いているため、雑でクオリティはお察しであるものの安心してほしい。
料理人だから食品衛生についてはもちろん、安全安心をモットーにしながら自信をもって味の保証はするよ?……ああ、今は料理の話じゃあないって? HAHAHA!
では早速、キャラクターについての話でもしようか。
まずはネーミングについて、私はかなり凝るタイプだ。
名前を付ける際、まずは音を当てるというか、呼びやすくてしっくり来ることも大事だろう。
次に漢字表記、これがまた大変だ。
読めない漢字、または難しい漢字は簡便化してほしい。
そもそもさ、難しい漢字をアナログで書きたいか? 私は御免だね? HAHAHA!
次だ、私はルビを振るのを嫌う。
面倒というのもあるが、やり方を知らない……しかし、何よりも問題であるのが、私は乱視のため読めない。
矯正を掛けていてもキツく、ルビのサイズ別に言えばパール、エメラルドぐらいまでルビサイズを大きくしてもらいたいが、それでもすんなり読めるのかはわからない。
基本的にグーグル先生、またはフィリピン人をもってして調べるので、私はあまり気にしない。
おかげで物書き人生において、一度としてルビは振っていない。
殆ど()ぐらいしか使ったことがない。
例えばそうだな、私の作品の殆どに登場する、香坂 凪沙(コウサカ ナギサ)という人物がいる。
ファミリーネームである香坂は、武田家の重臣、高坂 弾正 昌信 が由来だったと思う。
多分初見でも読めると信じたいが、ネーミングの際して、『ナギ』というニックネームを使いたかった。
由来はおそらくあれだ、イザナギが浮かんだのだろう……待て、それは男神だろ? HAHAHA!
細かいことは気にせず、当初はニックネーム=ナギがファーストネームであったものの、無料の姓名判断でなかなかいい結果が出ない。
それがおおよそ10年ぐらい前だったか、最終的に凪沙で落ち着くまでの期間、だいぶ寝かせたものであり、その間に成長したものだ。
高身長女子って、最高にクールだよね!?
その発想から当初は170から始まったものの、気付いた時には174、時を重ねて180、更に時を重ねて184……世界の有名セレブに目を向けて行けば187……最終的には、オーストラリアの女優、エリザベス・デビッキを見付けたことにより、私はメロメロになった。
結果、香坂 凪沙の身長について、成長しきった最終時の身長を191cmとしたのだ。
とても目立つ、迷子にならないしなれない、ネーデルラントに行かない限り、人違いがほぼ起きない!
こんな感じでキャラメイクに時間はかかったが、今では生き生きとしているものだと願いたい。
なお、作中でいつの間にかアメリカ人設定に変わったことで、リメイク作品を作る羽目にもなったが……こちらは完成間近で作者が燃え尽きたため、更新されるまでお待ちくださいませ。
アメリカ人設定、正確にはアメリカ生まれに変わった理由について、これも作者の思い付きというか、海外ドラマの影響だ。
WW2を題材にした、バンド・オブ・ブラザーズのワンシーンが、作者の記憶に鮮烈に残った影響だろう。
あるアメリカ軍兵士が、ドイツ兵の捕虜たちに「お前らどこ出身?」と話しかけ、通りすぎようとしたその時だ。
「オレゴン!」
通じないはずの英語が返ってきたことに驚き、振り返った彼はドイツ兵捕虜のもとへと駆け寄り、英語を話す一人の捕虜と楽しい談笑を始めた。
二人は同郷出身だったことで盛り上がるも……ああ、このシーンが強く印象に残っていたこと、そしてナギが英語出来る設定だったため……キャラクターの変貌って、面白いよね?───。
◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます