第24話 私の心をやすらかにする、とっておきの言葉
◇
私は未だに不思議に思う。何故、ありし日のグレートグランマは、メスのミックス犬に対して、男性名である『ジョン』と名付けたのだろうか?
なんというか、とてもおおらかであったグレートグランマは、私の知らない大正生まれならではと言うのか、頭がおかしいレベルで肝が据わっていたのをよく記憶している。
なによりも筋の通らないことを嫌い、聴いたところによれば、例え相手が偉い議員であろうと、容赦なく張り倒す程度に頭がイカれている……ああ、いいこと思い付いた。
遠き彼方にいるグレートグランマよ、ちょっとお願いがあるんだ。
今だけでも還ってきてくれないか? 永田町に張り倒す相手がたくさんいるぜ? HAHAHA!
さて、ブラックユーモアはともかく、細かいことを気にしないグレートグランマのネーミングセンスにより名付けられた、ジョン(メス)のことを宿題にされた私は、想像力の赴くまま今という日々を生きる他にない。
ああ、私の心のなかに君臨した、アメリカンホームコメディにいそうな登場人物と共に生き、落ち込むこともあるけれど、前を向いて生きていけるようになったから安心してほしい。
アマチュアの趣味レベルとはいえども、小説、物語を書いていく毎に自然と自信がついていき、日常生活でも小説を書いていることを公言するようにもなった。
過去のド陰キャな私よ、やすらかにあれ。
グレートグランマよ、変わりゆく私を草葉の陰からひっそりと応援してくれよな? HAHAHA!
私の心の中で背中を押してくれる新たな相棒、海外ホームコメディにいそうな謎のアメリカ人とラティーノ。
『オッラ、セニョール! 君は小説を書き続けることで心が救われている。そうだろ? 頑張って続けろよ! それじゃ、アディオス!』
私の脳内に突然現れたラティーノは、爽やかな笑顔で私を激励し、情熱のラテンの風と共に去りぬ……ところでさ、お前誰だよ? HAHAHA!
こんな感じでキャラクターが生まれているのか定かではないが、創作によってs「HAHAHA!」……救われているのも事実だ。
私の心の中に住んでいる、海外ホームコメディにいそうなアメリカ人よ、少しは空気を読んでくれよな?
想像力の赴くがままに、ふわりと浮かぶワードとアイデアを繋げていけば、愉しくて愉しくてたまらない。
そりゃあ日常においても人に対して公言するようにもなるって訳だが……ああ、人ってさ、先入観に囚われたまま、全く進歩しないってことがままあってね?
所詮は他人であるが、それまでの関係性からある程度身近であればある程、そりゃあこちらが変化することを望んでいない、もしくは認めたくないらしいんだ。
こちらが勇気を出して一歩踏み出し、変わろうとしているときにさ、相手のイメージは先入観に固定されるがまま。
今、目の前にいる私に対し、知らないが故に感じる不気味さ、恐怖感というのか、または置いていかれることが嫌なのか……こう言うときに手段を選ばず足を引っ張ろうとしてね、口から出てくる言葉と頭の中が幼稚になるって訳さ。
いや、むしろ犯罪レベルの暴言吐かれることもあるんだから、人間って不思議なものだよ。
もちろん私はさ、そんな奴らと一緒するのは御免だね? HAHAHA!
なにを言われようとさ、そんな時はエレノア・ルーズベルトの言葉を引用し、自分に言い聞かせるのさ。
あなたの心が正しいと思うことをしなさい。どちらにせよ批判されるのですから───。
◇
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