第23話 ド陰キャだった過去よ、やすらかにあれ








  前回のあらすじ。


 私の知る限りでフィリピン出身の人知り合いは、陽気だったり、勤勉で働き者だったり、意外と細かいことを気にしなかったり等、色々いるもので仲良くなると楽しいよ。


 日本語すら怪しい私と違い、基本的に英語、タガロ語、日本語、スペイン語に対応出来るチートである。


 海外出身の友人の一人と楽しく飲める日々のおかげか、小説を書く私に快く協力してくれるのだから感謝が絶えない。


 さて、ここまで読んでくれた皆様はきっと、作者である あら フォウ かもんべいべ が、どうして陽気なアメリカンホームコメディムーヴをしているのか?


 少し気になるかもしれないと思う。


 ま、これについてはそうだな……元々ド陰キャだった反動と言ってもよく、クッソ真面目に振る舞えば戦前の軍人さんムーヴのようであり、しかしポンコツと言う平成、令和においては救いようがない。


 ちょっと靖国神社にでも行ってくるかな?


 なにより、私としては真面目に振る舞っているつもりであるものの、教養のないクソ真面目ムーヴにいったいなんの意味があるのだろう?


 かつては真面目を前面に押し出し、普通になれと言われて育てられ、そもそも普通とはなんぞや?……と謎の哲学者的なムーヴをかます私は、どう考えても昔の普通、現行の普通にアジャスト出来ずに苦しんだ。


 それはきっと、家族親類の誰にとっても、なによりも私にとっても大誤算だったに違いない……おっと、こりゃあしみったれた空気になってしまうね?


 過去の私よ、いいからやすらかにあってくれよな? HAHAHA!


 そんな訳で頭の中がフルハウス、しつこい集金さえ来なければ最高かもしれない、かつて教育テレビで放送されていたアメリカンホームコメディを懐かしみ……それだ!


 ああ、まずはよくわからないけど面白いと思えば笑う、「HAHAHA!」と元々空気を読めない、読まない私にはおあつらえ向きである。


 次はそうだな、ユーモアセンスを磨こうと色々吸収し、戦々恐々としながら実践する。


 家庭内が常にお葬式ムードだった私からすれば、とっておきの方法である。


 それまではどうしていたかって?……ああ、愛猫がいたから救われていたんだぜ?


 マイケル君、ありがとう!!


 人懐こく、よく喋るマイケル君のジャンプ力、身体能力はジョーダン。しかし、ボールはどこいった?


 ムーンウォークについて訊ねてみても知らん顔、きっとマイケルの由来は what's の方に違いない。


 なお、あら フォウ は、マイケルのアルファベット表記である Michael をミッチェル(Michel)だと思い込んでいた。


 ああ、きっとマイケルのスペルを My chael だと思い込んでいたのだろう……香水かな? HAHAHA!


 さて、ココと勘違いしていた話は置いておいて、ついでに言えばもうひとつ、私の心を癒すワンちゃんもいたんだ。


 それはグレートグランマの家で飼われていた、ミックス犬のジョンがいてさ、会うたびに洗ってない犬の匂いでお出迎えされ、じゃれあって癒された……そんなジョンだけど、メスなんだよね? HAHAHA!


 私の心はマイケル、ジョン(メス)に癒され救われ、その後は長いトンネルを抜けるまでは大変だったけど、カクヨムに投稿する前辺りから上向きになったんだ。


 やっぱりさ、自分を救う方法の一つが創作であったのかもしれない。


 だが、それだけじゃあ足りない、自分自身の創作を表現する場があってこそ、昇華していくものではないか?


 結果、私はカクヨムを始めたことで救われたのだ……しかし、ここでまた一つの問題が生じる。


 それは初めてコメントをいただいたときのこと、あまりに嬉しくて舞い上がるのは言うまでもない。


 ああ、この時の気持ちは今も大切にとってある。


 続きと行こう、そうなれば当然どのように返信するのか、四苦八苦した結果……真面目なビジネスメールチックになってしまった。


 返信してからほっと一息ついたものの、どうにもモヤモヤが残るのは何故だろう?


 その後も他の方から嬉しいコメントをいただき、返信する度に消えぬモヤモヤは……ああ、そうか、まだ心は過去に引き摺られていたのか。


 オーライオーライ、私のやりたいこと、そういうことじゃないんだよな?


 わかったよ、いつも心にアメリカンホームコメディ、頭の中はフルハウス……だろ? HAHAHA!


 こうして私は、謎のアメリカンホームコメディムーヴというキャラクターを楽しみ、クッソ迷惑と思われることもあるだろうが、楽しんでくれている人がいるならば……一緒に笑い合えればいい、そう願うよ───。







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る