第14話 よう知らんけど、やすらかにあれ
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ここまでお蔵入りした作品、これからお蔵入りする作品を紹介してきたセルフプロデュース、あるいはセルフスコッパー企画のようなお話をしてきたけど、皆様はいかがかな?
スコッパーといっても、これから作品を埋める方の意味だけどね? HAHAHA!
スコッパーの意味をよくわかっていないから、詳しい人がいたら是非私に教えていただけるとありがたい。
ああ、私には基礎的なレベルからの知識、教養に欠けているのもあって、なんとか想像力と付け焼き刃的なもので創作していることには間違いなく、そのことを逆手にとったやり方もあるだろう。
今回はそうだな、公開する以前の構想中にお蔵入りしたものの話をしよう。
無知の知というのか、私にはソクラテス的な哲学を語れる程の学もなく、故に無知であることを活かした作品にしてみようと考えた。
例えばそうだな、私は『悪役令嬢』と言うものを知らない……興味がないから知ろうとしていないだけかもしれないが、なにも知らない私があえて『悪役令嬢』について語った場合、果たしてどうなるのか?
まず、悪役と言うのであれば、正義の味方的なものもいる。
プロレスで例えるなら、興行上のギミックとしてのヒールとベビーフェイスの関係性だろうか。
ヒール役だったレスラーが、ベビーフェイスへとフェイスターンし、それまでと違うキャリアを積み上げていく……つまり、悪役令嬢系は、プロレスのようなものだ!
きっとそうに違いない! HAHAHA!
それでは早速、悪役令嬢と題したものを探してくるぜ?……的な感じの流れである。
あくまで書いている本人は至って真面目なものの、次のエピソードで学んできた作者が、「全然違うじゃねーか!? プロレスのことじゃねーのかよ!?」……といった具合にオチを付け、結果として読者からしたらジョークとして楽しめる作品という構想であった。
こういう試みは古のニコニコ、動画サイトである人物が始めたものであり、ジャンルとしては『ミリしら』と言われている。
正式には『1ミリも知らない』の略で、某氏による某アニメのアフレコが『ミリしら』の起源だったと思う。
懐かしいというか、何度も本人から観させられたものだよ? HAHAHA!
開祖の某氏がやっていた方法と少し違うところがあるとすれば、まず動画ですらない、エンディングで歌わない、作者本人が進んでネタばらしという洗礼を受けて学ぶスタイルと言ったところ。
もちろん似たような試みをやると言うことで、ミリしらの開祖に電話して快諾を得たものの……人生いろいろあってね、構想段階でお蔵入りって訳さ。
おおよそ20年の付き合いだったが……ま、私には苦い思い出ばかりだったよ。
それじゃ、某氏よ、さらばだ……そして、私の心よ……今は最高にやすらかだね! HAHAHA!───。
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