第16話「紅い苦悩…からのルシフェル1」
ーー今夜は、何をして過ごそうかなぁ⁇
窓を開ける。
さぁあと風が通った。
大きな白い雪が舞い込んだ。
今は冬。
普通の人間は寒いらしい。
ただ外を眺めてた。
*:*
!!
→→→
ぅっ
↓↓↓
___
っかは。
ーー何⁇
窓を開けて1歩振り返ったら、宙に浮いて背中から床に仰向けで叩き落とされた。
ぅ 骨が…。
何かの力で首を締められてる…。
いや、身体が全部が締められてる…。
動かしたくても動かない。
ぐ、ぅ…。
ーー何かに踏み付けられてる…。
凄い力…。
何か頭の中に入って来る。
あ''!
ぁ''!
あ''!
ぁあ''!
!?
ーーここはどこ?
薄暗くて燃えてる様な赤い空。
どこまでも続いてる赤土の荒野。
ふよふよ蠢いてるのは魂か?
「おぉっとそこまで…動いちゃダメだよ。
来てもらうよ?
言う事聞いてね、可愛い仔猫。」
ぅッ。
ーー動けない。
さ、触るな‼︎。
ーー気持ちが悪い笑顔を向けられる。
にたにたとじろじろと顔を眺められる。
「ィヒ、ハハハァァアッ!」
ーー誰⁇見た事ない顔。
「えぇっと名前…そうだ!思い出した!
可愛いモア?」
誰?お前?
「えぇ知らない?
ボクは、ル・シ・フェ・ル!
おぉっとォ…逃げようとしても今はムダだよ。
モアの力は、今弱まってる…。
なんでだろうねェ?
魂持たざる者よ?
ィヒ、ァアハハハッ!」
ぅ''っ。
う''ぅッ。
「面白そうな奴がいるって聞いてきたんだけど、本当に面白いなァ。ふぅむぅん…。
ーー気持ちが悪い。
粘着質のある笑顔を向けられる。
戻りたいんだけど?
「連れて行け!」
ーー嫌‼︎
しまった‼︎
逃れられない。
奴が指を弾くと「そこ」にただ漂っていた魂は実体を持つ。
「よし…。行こうか。」
ーー抵抗出来ずにただ引き摺られる。
「さぁ着いたよ。」
「ぉかえりなさい。ルシフェル。」
ーー何?ここ?
洞窟⁇
「ようこそォ!僕の宮殿へ。
…モアは、この世界で唯一、僕に匹敵する力を持っていているんだけどォ…。」
それと何の関係がある?
「そんな力、誰と魂の取り引きしたのォ?魂はァ?」
ーーどうやら、知り合いではないらしい。
王座らしき所に寝そべって。
翼をばさばさ。
しっぽをくねくね。
「ィヒ、ァアァ ハハハ…。面白いなァ、面白いよ。モア。」
ーー何かを口にねじ込まれる。
んっ⁈
んぅん‼︎‼︎
「まぁ、飲んで。」
はぁっんっ。
んっはぁっ。
>>くいっ
>>ぐっ
えぇ''っ。
かはっ。
っっ。
ぁ、身体の力が抜ける。
視界も歪む。
な、何。
この変な感じ。
「力があるのにどうして使わないのォ?
何故、楽しまないのォ?
ボ・クは、知ってるんだよ?
聴く事は、できないけど観る事は、できるからねェ!
ねェ、モア?どうしてなのォ?!」
ごっ…ごっ…
んごっ…んご、
ん、ん。
はぁ。
>>くいっ
>>ぐっ
かはっ。
くはっっ。
「モアは、力を使うべきだよォ!
そうだ!ボ・クと組んで、人間達を堕落させ尽くそうよォ!」
断る''
「えぇ!し・よ・う・よ。ボ・ク・とォオ。」
…ごっごっ…
…ごっごっ…
>>くいっ
>>ぐっ
はぁっ。
>>ぐっ
はっ。
えぇ''。
>>くいっ
>>ぐっ
おぇっっ。
かはっ。
は。
っっ。
ーーくっ。
屈辱…。
でも、数が多すぎる。
跳ね除けられない。
「ィヒヒッ!
モアのその顔いいねェ!たまんないよォ?」
ィヒ、ハハハァアッ!」
「遊び過ぎですよ。ルシフェル!
ほらぁ…モアもこんなになってぇ…。
もう、楽になっていいんですよ。
ルシフェルに「はい」と答えなさい。」
「あっ!ごっめぇん!
モアにばっかり構ってるからヤキモチ焼いちゃった?!
大丈夫!キミにも構ってア・ゲ・ルから!!
すぐ気持ち良くなるよォ…ボクのカワイイ僕。」
「ハッァア!!ルシフェルやめろぉお!あっあっぁ!」
「イヒ!ほぉらア・ズ、しっぽス・キでしょ?」
「あ、あぁぁぁ…あ。」
ーー勝手に絡み合ってろ。
どうする?
今の所いい手は思いつかない。
ごっ…ごっ…
>>くいっ
>>ぐっ
ぅえっ…。
かはっ…。
かはっ…。
ごほっ…。
「今までと違う事はない?出来ない事はない?」
ーー隙を作らないと。
『ソレは、コトワリがチガウんだよ。』
ーーどうやって作る?
「モアがボ・クと同等になっても何も知らないモア、力の使い方を知っているボ・ク、どっちが強いと思う?」
はぁっ。
ぇぐっ。
かっ。
は。
ーー隙さえ出来れば…。
「ねェ…?言う事を訊く気になった?」
ハァァ''?
「「「「!!!」」」」
「イヒヒヒィイ!い、いいねェエッ!モアァア!!
ボ・クのモノにしたいよォオ!」
ーー誰が、お前のモノになるか。
ふざけたその性格、浄化されてしまえ。
調子に乗るな‼︎‼︎
ーーは?
外眺めてて倒れて、意識がなくなって…。
なんか気持ち悪い事があった様な?
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ここまで読んでくれてありがとうございます。
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ここは、ュグドテリァ帝圀らしいです。
熱血で慈愛満ちる皇帝と冷静で厳格な皇帝が治める帝圀です。
このお話で冬期''は終わりです。
→→→雨期’続く
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【裏側の世界】冬期'' xSx @mois-0000
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