第15話「砲撃開始…不発」

パトン

「サリュ〜!!ソレイュ!」

「おう。ルゥ!!久しぶりだな!」

「…ぁぁ、外は寒いぃ!」

「…マゼンダ。ソ、ソワ〜!」

バトン

断れず、誘われてやって来たけど。

絶対、ソレイュに会いたいからうまく使われた!

ごめんなぁ、ソレイュ‼︎

…断れなかったんだ。

だってマゼンダ、すげぇこえぇんだもん…。

アレ⁇

いつもは今頃、ソレイュ!ソレイュ‼︎なのに、今日はソレがない。

⁇⁇

アレ⁈普通に席ついた⁈

「あ!ソレイュ!俺、いつものね!」

「ウィ。」

「ワタシ、ブランにガラットと…。

…久しぶりにソレイュのタルテ・タタンが食べたいな。」

こえぇ!なんかわかんねぇけど、こえぇ‼︎

「…ウィ。」

ソレイュがオランジェの扉の向こうに消えてった。

グィツ

「アソコに美しいブルの髪の人、座ってるでしょ!?

アンタ、アノ人と友達になって来なさいッ!」

「えっ?!なんで?」

「いいのッ!!何ィ?アンタ、ワタシの言う事が聞けないの?!」

「ひぃっっ!!行きます。」

行きます!行くから酒の力を借りさせて?

「はぁい。ブランと「いつもの」な〜!」

「ありがとう、ソレイュ!やっぱり「いつもの」飲みたくなるよお!!」

「「いつもの」オムルットで〜す!他の料理は、ちょっと待ってくれ!

その合間にコレどうぞ。」


「やぁ、ソレイュ!

例の物はどう??」

「あぁアレな、すっげぇ調子いいぞ!ルゥありがとな!」

チラリ

はっ!

はっわゎわ。

はわぁ…。

この人すげぇ美し過ぎない⁈

…自信なくなってきた。

大丈夫かな…。

「ヴォン・ジュウ。俺は、ルゥ。

向かいの通りでパティスェルで修行をしてるんだ。

この街に来たばかりで友達がいないんだぁ。

ねぇ君、友達になってよ?」

決まったぁぁあ!

遊びに誘う時、絶対上手く行くヤツ‼︎

酒が入ってたら、楽勝でしょ‼︎

 そうなんですね。私は、忙しいのでゆっくりお話はできないので、無理かも知れません。

ぅ…え⁇

えぇぇ⁈

そんな笑顔で⁈

こんなバッサリ⁇

サアァァァァァ

砂上の心、サラサラと風に拐われて行った…。

「そう言ってやるなよ、モア!」

「ソ、ソレイュ…。」

おぉ、救いの光りぃ!

「ルゥは、凄くいいヤツだぞ!

今度会うが事あったらゆっくり話して見てもいいんじゃねぇの〜?」

 ……わかった。

流石、ソレイュ‼︎

首の皮1枚で繋がったぁあ‼︎

「じゃあ、また会ったらゆっくり話そう!」

 あぁ。

なんとか、次に話しかける口実はできた!

けど、怒られるよなぁ…。

あぁ''足取りが重い。

「早く来い」とマゼンダが手招きしてる。

「で、どうだったの?!

今、呑む約束でもできたの?!」

「それが…ダメだったよ、あの人忙しい人みたい。」

「なんですって!!なんて役立たずなのッ!」

「お待たせ〜!…ガラットです。

後、タルテ・タタン待ってくれな!」

ブルの髪の美しい…モアはもう帰るみたいだ。

パトン

扉を開けた時、俺に気付いたらしくスッと手を挙げてくれた。

俺は、ヒラヒラ手を振り返す。

バトン

ベシンッ

「うぃ''っ?!」

「なんかッ!そのヘラヘラしたが顔がむかつくぅッ!!」

えぇぇ…⁇

すげぇ理不尽…。

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