第5話:明日香ちゃんが下界に降りた理由。
家でゴロゴロしててもしかたないので俺は明日香ちゃんを連れて土曜夜市へ
でも行ってみることにした。
「あのさ、明日土曜日だし・・・商店街の夜祭りに行こう」
「市が開かれるんだ・・・そういうの見たことないだろ?」
夜祭りってより俺は明日香ちゃんの浴衣姿が見たかった。
さぞかし可愛いだろうなって思ったからだ。
さっそく貸衣装屋へ明日香ちゃんを連れて浴衣を見に行った。
可愛い浴衣ばかりで目移りする・・・。
目を引いたのはレースの浴衣・・・最近の浴衣ってレースの浴衣なんかある
んだよね。
俺は迷わずそのレースの浴衣を明日香ちゃんに着せたくてレンタルした。
そして土曜日の夕方・・・ふたたび貸衣装屋さんへ・・・。
で浴衣を着た明日香ちゃん・・・めちゃ可愛いし・・・
天女ちゃんの浴衣姿を見てたら、また我慢できなくなってきた。
夜祭りが終わるまで、待て。
終わったら・・・明日香ちゃんを浴衣着せたまま押し倒す。
もう夜祭りなんかどうでもよくなっていた。
上の空で回る出店。
明日香ちゃんが楽しそうに小物を物色してたので、一個買ってやった。
300円のイヤリング。
300円でも、飾る女の子によっては高級にさえ見えるもんだ。
もっと高いもの買ってやれよって話だけど・・・いいんだ。
銭金の問題じゃなくて・・・本人が気に入ったモノにこそ値打ち、価値がある
ってもんだからな。
俺たちは商店街を歩いて、カフェで休憩した。
「楽しいね、タツヤ君」
「来てよかった?」
「うん・・・連れてきてくれてありがとう」
(おいおい・・・今日はやけに素直じゃないかよ、不気味だ)
「俺は明日香ちゃんが喜んでくれたらそれで幸せだよ」
「ねえ、私ずっとタツヤ君ちにいていいよね」
「いいに決まってるじゃん・・・なに?今更、自分で押しかけて来といて」
「そうなんだけど・・・実は誰にも言ってないし、誰も知らないことなんだけど」
「タツヤ君にはちゃんと言っておいたほうがいいと思ってね」
「今更だけど実は私、天界から逃げてきたの・・・」
「え・・・・・・」
「だから〜逃げて来たの?」
「どういうことそれ?」
「話せば長いことながら・・・短めにはしょっちゃうけどぉ」
「私ね、宴会用の料理の中から生牡蠣つまみ食いしちゃったの」
「だけど私が生牡蠣食べてるとこ厨房の料理人に見つかっちゃって」
「罪に問われる羽目になっちゃったんだけど、その上の人の中に私のお尻を
追いかけてるエロいおじさんがいたのよ。
その人「
武術にも長けてる武将なの・・・」
その「
でも私を無罪放免にしたことで「
乗っちゃって私を無理やり自分の女にしようとしたの。
ウザいし、
たしかにお世話にはなったけど、それを条件に私に迫ってくるなんて
姑息で卑怯じゃない?。
しかも「
だって・・・これ友達情報ね。
で、毎晩のように
このままじゃ無理やり的なことになっちゃうのも嫌だから。
「だから下界に逃げちゃおうと思って・・・」
「私が下界に逃げたから結局、私がその人をフった形になったんだけど・・・
まあ、たぶんその人天界で仲良くしてる天女がたくさんいるから、わざわざ
私を下界まで追って来ないと思うけど・・・」
「そのハクテンなんちゃらっておっさん、そんなに強いの?」
「そだね、その
「きっとみじん切りにされて豚の餌か鍋の具にされちゃうね」
「きっとみじん切りにされてね、豚の餌だよ」
「そう言うこと二度も言うな・・・」
とぅ〜び〜こんて乳。
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