第一話 転生という呪縛

 死ぬのにはもう飽きた。


 今回の首吊りは今までやってきた中では一番楽に死ねたと思う。その前の練炭自殺は頭が割れるような頭痛とこみ上げる吐き気に始まり、次に体の痙攣が起こって、それからやっと意識がなくなったので酷く苦しかった。


 さらにその前の飛び降り自殺では、高所の恐怖で逡巡してしまわないようにと飛び降りる方を背にし、そのまま後ろに倒れこむ要領で落ちたのだが、それが裏目に出てしまった。地面追突の直前に木に引っかかって姿勢を崩した私は、足の方から地面に激突してしまい、最終的に死ぬ目的は果たせたとはいえ、しばらく意識を保ったまま激痛に悶えていた。


 あの時は学校の屋上という中途半端な高さから落ちたので、全然終端速度にも達しないし、おまけに木のクッションという邪魔が入ったのだから仕方なかったのだろうと考えていた。しかし、後から調べてわかったことには、四七階建ての高層ビルの一番上から落下して生存した窓清掃員がいたという話があるらしく、それを知ってからは飛び降り自殺も選択肢からは除外することにした。


 なぜこういった反省が可能なのかというと、それはここに一つの奇怪な事実があるために他ならなかった。それは、死ぬのはいつも〝体〟の方で、〝私〟は死ねないという事実だ。


 もし〝私〟に起きていることを端的に表現する言葉があるとするなら、若い世代を中心に巷でもてはやされ、祭り上げられ、擦られたおしている転生という言葉がもっともしっくりくる気がする。なんなら、転生という言葉の起源が宗教的死生観の輪廻転生であることを考えれば、寧ろ〝私〟に起きている現象こそ本来の転生の意味に近いのではないかとすら思う。つまり、ファンタジーな別世界に行くわけではないのだ。


 兎にも角にも〝私〟はこの転生のために、死んだ後はいつも知らない天井を見ることになる。いや、この表現も正しいとは言えない。、というのが最も適した表現になるだろうか。


 その天井がどこの建物のどの部屋のものなのかは即座に理解できる。ただしそれは〝私〟の理解ではなくて、この〝体〟の理解、つまり脳の作用に過ぎないというわけだ。


 しかし、幾度となくそんな経験をしていると、知らない天井の正体を探るよりも先に呆れと失望がやってくるらしい。ベッドの掛布団から出した左手の前腕で目を覆いつつ、「なんでなの?」という言葉を〝私〟は発しようとした。


「なんでけ……?」


 地方っぽいなまりのある言葉が〝体〟から発せられる。どうやらこの〝体〟はそういう性質をもったものらしい。


「どうかしたー?」


 白いカーテンの奥から透き通った声が飛び込んできた。私はそれに驚いて、反射的に体をひきつらせる。


「なん……なんでもないですー」


 言葉がつっかえたのも〝私〟のせいではない。この〝体〟が発しようとした声を自発的にわざと押しとめて、言い直したのだ。


 どうやらこの〝体〟はもともと地方の田舎出身らしく、中学の時に親の転勤で都市部に引っ越してきたらしい。一連の反応は新たに置かれた標準語ばかりの環境で自分の話し方に恥ずかしさを感じ、努めてなまりを消そうとした名残のようだ。


 先程声をかけてきたカーテンの向こうにいる人物は保健室の先生らしい。現状把握を怠ったせいで無用の緊張を買ってしまったのを今更ながらに少しだけ後悔した。


 また同じ轍を踏むわけにもいかないので、とりあえず〝私〟はこの〝体〟の名前が五十沢幽いさざわかすかであることを確認した。しかし、名前に意識を向けたことによって、この〝体〟にとってはこの名前が不幸の一要因になってしまっている事実も同時に想起されてしまい、思わず胸が締め付けられる。


「またそういう〝体〟か……」


 ため息交じりのその声は先程よりもずっと小さい独り言として発せられ、カーテンの外に届くことはなかった。


 窓の外に校庭が見える。夕暮れの中、野球部員たちが威勢のいい声を張り上げながらその剛腕を振るっており、断続的に金属バッドが響かせる鋭い音が空に向かって溶けていた。


 あぁ、もう夏至なんだ、と思う。ポケットから出したスマホの画面は、デフォルトの壁紙の上に18:45の白文字を刻んでいた。


 そろそろ帰らなければいけない時間だな、と考えて気分が沈む。この〝体〟の持つ事情の全てを把握してしまった〝私〟がここにいたいと叫んでいる。


「五十沢さん、開けるわね」


 カーテンが開いて、白衣を纏った先生が顔をのぞかせた。黒髪ショートで三十代とは思えない童顔。体系はこの〝体〟と同じ160センチくらいで、今は白衣によって隠れているが、その奥には控えめでありつつも女性らしいボディラインがある。実は一部の男子生徒から秘かに人気を集めているという噂も、無い話ではないなと思った。


「そろそろ帰らないといけない時間だけど……大丈夫?」


 この「大丈夫?」は体調のことを尋ねているわけではない。それは〝私〟が耳にたこができるほど聞いてきた言葉だった。もっとも、それを聞いてきた〝体〟がこれまでとは違うので、この〝体〟の耳にたこができるわけもないのだけれど。


「大丈夫です」


 虚ろな言葉で返した私は重力に抗って重い体を起こし、ベッドから出て靴を履くと、脇においてあった手持ちカバンとジャージの入った袋を掴んで保健室の出口へと向かった。


「五十沢さん」


 出口の取手に手をかけた私を先生がひきとめる。


「もし何か事情があるなら……ちゃんと相談してくれないかしら?」


 先生はどぎまぎとしながらもどこか切迫したような面持ちでそんなことを口にした。二人の空隙にしばし沈黙が流れる。しかし、結果はおのずから決まっていた。


「大丈夫です」


 〝私〟はまた嘘をついて、保健室をあとにした。

 



 十九時を回り、太陽が地平線の向こうからかすみ雲のかかった空をオレンジ色に染め上げるなか、私は徒歩で片道一時間かかる道のりをその倍の時間をかけるくらいの歩幅で進んでいた。


 長い道のりではあるが、バスを使うという選択肢は存在しない。もしバスに乗ることに数百円を費やそうものなら、帰った時に何を言われるかわかったものではないし、そもそもの話、そうまでして早く家に帰ろうなど、とても考えられることではなかった。


 ノスタルジックな時間はあっという間に過ぎ去り、暗くなっていく道を街灯が照らし始める。私はいつもの公園に立ち寄って蛇口をひねると小さな噴水になるおなじみの水道で乾いた唇と喉を潤した。それからいつものように側にあるベンチに腰を下ろす。


 これら一連の動作がこの〝体〟に染み付いたルーティーンだった。いつもと同じ行動をとることを選択したのは〝私〟だけれど、特に逆らう必要があるわけでもなかった。


 おもむろにスマホを取り出し、〝体〟が覚えきった動作でパスコードを解除する。カメラアプリを起動させ、自撮りモードで自分の顔を映してみる。セミロングの茶髪がかった地毛に、整った輪郭と高めの鼻梁。これまでの〝体〟の中では一番容姿に恵まれていた。


「美人じゃない。目が死んでなければ、だけど」


 ある種の嫉妬を感じたのか、その言葉には少しだけ吐き捨てるような響きが伴った。自撮り用のライトが眩しいので、この〝体〟の顔を確認するという目的を終えた〝私〟はすぐにカメラアプリを閉じる。


 ふと視線を上げると、公園の外灯の周りに羽虫が集まっているのが見える。〝私〟は虫が苦手だったが、この〝体〟はそこまで抵抗を感じないらしく、強い拒否反応を示すことはなかった。どうやらこの〝体〟の置かれている環境が、そういうことに対して無頓着にさせてしまった節があるらしい。


 その虫集る外灯をぼんやりと眺めながら、私は虫が光に集まるのは背光反射という特性を持っているためだという話を思い出していた。


 虫たちは光を好んで集まっているわけではない。ただ、光に背を向けて飛ぶように設計されているため、たまたま光の近くを通るとその光に背を向け続けることになり、結果的にずっとそこに捕らわれてしまうらしい。要するに、予め自らに定められた運命から逃れられないというわけなのだ。


「どうして、死ねないの……?」


 俯いた私の頬を絶望感が撫でるように伝って落ち、手の甲に嘲笑うかのような小さな衝撃を与える。微かな咽びが、夜の闇に飲まれていった。


 アニメや漫画、ライトノベルなどで散見される、転生すればやりなおせるという考え方が大嫌いだ。反吐が出る。転生したって〝私〟は〝私〟だ。弱くて惨めな、何のとりえもない〝私〟だ。本質が何も変わっていないのに、どうしてがわさえ変われば何かが変わるなんてことが考えられるんだろう。〝私〟には新しい〝体〟の置かれている状況を打破する能力も、気力も、胆力も、全てが欠けている。


 もう疲れてしまった。どんな死に方を試しても、結果は何も変わらない。もう何もしたくない。消えてしまいたい。ただそれだけが切実な〝私〟の願いだというのに。


「おーい。かすかー!」


 突然、公園の入り口の方から誰かが私を呼ぶ声が聞こえた。はっとした私は急いで目元を拭い、彼が誰であるかに見当をつける。


「あ、いたいた。まーた公園で道草くってんのかよお前」


 彼の名は久々利新星くくりしんせい。この〝体〟の幼馴染のようだ。中学生の時にこちらの親の転勤で離ればなれになってからは連絡をとることすらなくなっていたが、高校で偶然にも同じクラスになり、再会を果たしたらしい。


「あんたには関係ないでしょ」


 〝私〟と〝体〟が呼応して素っ気ない返答がはじき出された。


「幼馴染に対して酷い物言いだなぁ」


 彼はそう言いながらも嫌な顔一つ見せず、それどころか遠慮なく私の横に腰かけてきたので、びっくりした〝私〟は思わず距離をとろうとして腰を浮かした。


「ん? どした?」

「え、いや……」


 〝私〟にとって初めての幼馴染という距離感に困惑する。それと同時に、この場を取り繕わねばという焦慮が、この〝体〟にとって妥当な返答のうちもっとも手近なものに〝私〟を飛びつかせた。


「私……臭い、から……」


 慌てて選んだ言葉だったが、その言葉は完全に尻すぼみになってしまった。凄惨な家庭環境について想起させられたのもその理由の一つだが、それよりも花の女子高生が自身のことをそう評するのがたまらなく嫌だった。


「臭い?」


 彼はまるでピンとこないといったように首を傾げ、それから何かが爆発したみたいに大笑いした。


「なんだよお前、そんなこと気にしてたのかよ! それなら部活で汗かきまくった今の俺の方がよっぽど臭いぜ! 運動部舐めんなよ? 今なら加齢臭プンプンのおっさんにも負ける気がしねぇな!」


 彼はそう言い放ってひとしきり笑ったあと、私がもともと座っていた位置をポンポンと叩いて私に座るように促した。私は若干の躊躇いを残しつつも、彼の隣に再び腰を落ち着かせる。彼はそんな私を見て満足そうに微笑むと、リュックから小さな紙箱を取り出して、それを私の方へ差し出した。


「ほら、てぇだしてみ」


 私が手を伸ばすと、彼は箱を振ってその中から包装紙に包まれた二つの小さな四角を私の手のひらの上に落とした。


「お前、キャラメル好きだったろ?」

「いつの話よ」

「嫌いになったのか?」

「そうじゃないけど……」


 私はその先を言えずに口ごもる。そしてそれを誤魔化すかのように、貰った二つのキャラメルのうち、一つの包装紙を剥いてそれを口に入れた。この〝体〟にとってはあまりにも久しい糖分の塊の摂取。だが、やはり味は感じられなかった。


「どうだ?」

「おいしいんじゃない?」


 彼が感想を求めてきたので、私は適当な言葉を返した。


「だろ? 駅前の土産屋に売ってるこれ、めっちゃうまいんだよ」


 キャラメルを舐める私を見ていると自身の口も寂しくなってきたのか、彼は箱からもう一つキャラメルを取り出すと、包装紙を剥いてそれを口に放り込んだ。「うわ、うめー」と呟く彼の横顔が、少しだけ呆けて見える。


 クチャクチャと音を立てながらそれを豪快に味わう彼とは対照的に、私はそれを舌の上でゆっくり溶かしていた。もしかすると、一瞬でもその味を感じることができるかもしれないという淡い期待を抱いていたのかもしれない。しかし、結局私は最後まで本来それが持つはずの甘さを感じることはできなかった。


 彼が私の隣で他愛も無い話を披露し、私はそれに適当に相槌を打ちながら夜空の星辰をぼうっと眺めた。周囲に明かりの少ないこの公園から見る夜空は、まだ日が短い時期に学校から見たそれよりも星屑の煌めきがはっきりしている。その違いがわかるのも、この〝体〟が普通の高校生とは違い、そういうものを眺めるのに時間を費やさざるを得なかったた結果として、その記憶が〝体〟に刻まれているからだった。一方で、あまりにもあえかなその輝きを時折なんとなく吹き消したくなってしまったのは、きっと〝私〟に由来する気持ちだったに違いない。


「もう二十時もまわったし、そろそろ行かないとだな」


 夜空へと昇りかけていた私の意識が、彼の言葉で突如として現実へと引き戻された。私の顔は一気に苦虫を嚙みつぶしたような表情に塗り変えられる。


「気は進まないかもしんねーけど……でもずっとここにいるわけにもいかねーだろ?」


 最大限傷つけないようにと配慮した彼の不器用な言葉選びが私の胸に突き刺さる。私は動こうとしない体を意志に反した鞭で叱責し、無理矢理に立ち上がらせると、公園の出口へとそれを向かわせた。


 夏の蒸し暑い空気とは裏腹に、凍り付いた時間が流れる。ただ淡々と、ややもすれば止まってしまいそうな速度で帰路を辿る中、幼馴染の彼は文句の一つも言わず、ただペースを合わせて歩いてくれていた。


 〝私〟はそんな彼の一連の行動の理由をこの〝体〟の記憶に求めてみることにした。すると、「一人暮らしだから遅くなっても全然平気」とか、「お前の家からかなり近いところに住んでるから大丈夫」などの彼の言葉が比較的最近の記憶から掘り起こされた。だが、当然それらは彼がその行動をとる直接的な理由にはならなかった。


 すると、その思索に誘発されるようなかたちで、頭の中にこの〝体〟の古い記憶が甦ってきた。


 小学校時代、「幽霊だー」といじめられて校舎裏でうずくまっていた私に、彼が屈託のない笑顔で遊びに誘ってくれた記憶。いじめっ子たちを相手に「幽霊ならなんで触れるんだよ!」と、いかにも子供っぽい舌戦を挑んで庇ってくれた記憶。「友達だろ?」と裏表のない真っすぐな言葉を投げかけてくれた記憶。次々に溢れ出す彼と過ごした時間の記憶が、かろうじてこの〝体〟が踏みとどまっている理由を〝私〟に告げていた。とても安らかな追憶だった。


 しかし現実はそのささやかな安寧すらも邪魔するかのように坂道の勾配をきつくし、その時の到来を予感させた。血の気が引くような寒気と心臓の鼓動の加速、そして呼吸の乱れ。〝体〟に刻み込まれた拒否反応が時限爆弾のような正確さと毒のごとき陰湿さをもって私の体を蝕んでいく。気づけば、私の足は完全に止まってしまっていた。


 私の肩に隣に立つ彼がその手を乗せた。制服越しに伝わる彼の手の温もりは、しかし凍り付いた私の体を温めるのにはあまりにも心許ない。それでも、温かい何かがそこにあるというだけで変わるものがあるのは確かだった。


 長い時間をかけ、私は呼吸を可能な限り落ち着かせる。それから死地に赴くかのような面持ちで生唾を呑むと、目の前に聳える急な勾配のついた坂をゆっくりと上り始めた。


 坂の頂上より少し手前にある脇道で曲がり、数十メートルも行けばそこに私の家がある。彼とは、いつもこの脇道に入るところで別れることになっていた。


「じゃぁまた明日、学校で」


 俯き、無言を返すことを知ったうえで、彼はいつもこの〝体〟にそう声をかけてくれていた。そうして彼は手を振りながら、わざわざ上ってきた坂道を駆け下りていく。


 彼が遠くなるにつれ、寂しさがそこはもともと俺の場所だと私の隣で主張を強めた。そしてその寂しさは、彼の姿が見えなくなった途端に絶望へと姿を変える。こうなると、私は捨鉢な諦念をよすがにすることでしか暗い脇道の奥へと足を踏み入れることができなくなってしまうのだった。


 築五十年以上は経っていそうなボロアパートの一室。三人で住むにはあまりに狭い空間。そこが私の帰らなければいけない場所だった。家の玄関の前にたどりつく数秒手前、その怒鳴り声は薄い壁を容易く貫いて私の鼓膜と体を震わせた。


「ビール補充しとけっていったよなぁ!? このクソ女! 今すぐ買ってこい! まだ殴られたりねぇのか! あぁ!?」


 罵声を轟かせる男のだみ声と同時に、何か重たいものが床に倒れる鈍い音がする。数秒して、逃げるように飛び出してきた女性が玄関の前で躓き、戦慄して佇立する私の前で地面に手を突いた。その女性は私に気がつくと、この世の憎悪をすべて込めたかのような目で私を睨み、立ち上がりざまに意味もなく私を乱暴に突き飛ばすと、逃げ去るように敷地の外へと出ていった。


 何の手入れもされず、ただ伸び放題になった茂みに倒れこんだ私は、植物の葉で切れた手を気にすることもなく、落としたカバンとジャージの入った袋を拾い上げ、今女性が飛び出してきた玄関の中へと足音を殺して入っていった。しかし、どんなに足音を殺したところで意味はない。いきつくところは既に決まっていた。


「おい、酒買ってくるまでは――って、テメーかよ幽」


 居間に入ってきた私を見つけるなり、その男は極めて不機嫌そうに立ち上がり、私の前に立つと、いきなり胸倉を掴んで私を部屋の奥へと引きずり込んだ。そして、たてつけの悪い襖を強引にこじ開けると、そこに私を突き飛ばし、臭いものに蓋をするかのように勢いよく押し入れを閉じきった。突き飛ばされた先で、大雑把に取り払われた中板の残したささくれが、制服の一部にまた一つ新しいほつれをつくった。


 この〝体〟の今朝の記憶とは異なり、押し入れの中にはビールの空き缶だけでいっぱいになったゴミ袋が一つ増えていた。ただでさえ狭いはさらに窮屈になり、悪臭が立ち込めていた。


 嚙み切ってしまいそうなほどに唇を強く噛む。声を出してはいけない。ここでは泣くことすら許されない。ただ小さくうずくまって耐えること以外、私にできることは何もない。


「もう……イヤ……」


 〝私〟はこの〝体〟の不幸と〝私〟自身に課せられた転生という悪夢を同時に呪った。

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