眠れない亡霊を眠らせる攻略【ワンガル】#8[後編]

 アリシアのドット絵が海底都市の入り口に移動する。今回はダンジョン自体に仕掛けはなく、順当に進んで行けば主のところまで辿り着くことができるだろう。



 ――【 索敵開始 】



「はい、索敵開始となりました。魔物の出現はいつもと同じくランダムですが、今回は魔獣ごとに有効な攻撃が変わります。レディさん、解説をお願いします」

『はい。今回、出現する魔物はアンデッド、スケルトン、グールとなります。アンデッドには物理も魔法も有効です。スケルトンには魔法しか効きません。グールには物理攻撃が有効です。魔物の出現がランダムであるため、少女たちの判断力と連携に一任するしかありません』

「こちらの指示はむしろ邪魔になりますね」



***

[完全にオートってわけか]

[アリシアちゃんたちなら特に心配はないな]

[全員活躍回かな]

[特異攻撃は誰になるのかな〜]

[わくてか]

***



《 索敵完了! 前方にアンデッド、後方にグール! 戦闘開始します! 》



「さあ、始まりました、第一戦。アンデッドに向かうエーミィ、モニカ。後方のグールにはアリシアが銃弾を浴びせます。モニカの斬撃にアンデッドは崩れ落ちた! 戦闘少女たちの完全勝利です」

『素晴らしい判断力! 安心して見ていられますね』



《 戦闘終了です! お疲れ様でした 》



 リザルト画面でアリシアが微笑む。アップランクのダンジョンであるため、経験値はこれまでのダンジョンに比べて高めだ。



***

[相変わらず惚れ惚れする戦闘だ]

[流れ次第でアンデッドはポニーちゃんかリトちゃんが倒すのもアリってことか]

[でも主戦に備えて魔力を温存しておきたいよな]

[二体同時だもんなー]

***



 星はステータスボードを確認する。アップランクのダンジョンであるため、魔獣の能力値も上がっている。一発で倒せたとしても、多少なりとも上位の攻撃を使うことになる。いままでのダンジョンより体力も魔力も消費量が多くなるだろう。とは言え、戦闘少女たちの能力値であれば、なんの問題もなく進める数値だ。


「アリシア、次に進んでくれ」



《 はい! 司令官! 》



 アリシアのドット絵が次のマスに進む。都市型のダンジョンであるため、マスは区域に配分されているようだ。


「さあ、第一戦は戦闘少女たちの判断力と連携が文句なしでしたね」

『はい。個々の能力を存分に活かせていますね』

「ただ、先に進むに連れて魔獣の数が増える可能性があると考えると、戦闘少女たちの能力値が問われますね」

『彼女たちならなんの問題もないでしょう』

「はい。さあ、少女たちが2マス目に到達したようです」



 ――【 索敵開始 】



「さあ、第二戦。索敵開始となりました。ちなみにですが、今回、ダンジョンが変化していた際の対策は少女たちの判断に一任する形になります。今回の主は二体同時に相手取るデュラハン……。特殊な戦闘であるため、ダンジョンが変化している可能性を想定するより、ダンジョンが変化していない場合を重視した作戦となっております」

『もし主が変化していた場合、二体同時に相手取らなければならない魔獣は他にはいません。一体となれば彼女たちの判断で充分に対抗できるでしょう』



***

[二体同時ってやっぱ特殊なんだ]

[変化していたほうが楽になるのかー]

[楽なのに越したことはないな]

[二体同時の戦闘は見たいけど、楽なのがいい〜]

***



《 索敵完了! 前方にグール! 後方にスケルトン二体! 戦闘開始します! 》



「さあ、始まりました、第二戦。真っ先に前方に飛び出したのはエーミィ・ポンド! 驚きの速力でグールを下す! スケルトンには魔法しか効果はない! しかしポニー、リトの相手ではない! 一撃ずつでの撃破! 戦闘少女たちの完全勝利です!」

『圧巻のスピード! 惚れ惚れしてしまいますね!』



《 ふふん。準備運動にもならないわね! 》



 リザルド画面のエーミィは、余裕を感じさせる不敵な笑みだった。



***

[エーミィ! エーミィ!]

[普通のゲームだと何発か入れないと倒せないよな]

[HPが存在しないんじゃ?]

[あんな綺麗に真っ二つになってたらHP関係ないだろ]

***



「アリシア、次のマスに進んでくれ」



《 はい! しれ――ザザッ……プッ…… 》



 突然、アリシアの声にノイズが走り、まるでミュートが押されたように何も聞こえなくなった。それと同時に、画面も真っ暗になる。星とレディは顔を見合わせた。


「アリシア? アリシア! 聞こえるか!?」


 マイクのスイッチを入れても、アリシアからの返答はない。スピーカーに異常が生じたのかといじってみても、何も聞こえてこなかった。レディの液晶にも何も映し出されない。


「レディさん、これは……」

『向こうとの通信が切れてしまったようです。こちらの声は届いているのか……。とにかく、私が再接続を試みます』


 レディが星のマイクを手元に寄せ、スイッチを入れて手をかざす。淡い光がレディの手のひらから溢れ、パチ、パチ、と微かにマイクに静電気が走るような音が聞こえた。



***

[なになに? こういう演出?]

[ダンジョン攻略中にこんな悪ふざけできるわけないだろ]

[なんで急に切れたんだ?]

[というか、レディさん、魔法使ってる?]

[まさか本物の魔法を見られるなんて]

[そんなことより少女たちは大丈夫なんか?]

[通信が切れたなら勝手に動くことはないんじゃ?]

[いつも索敵開始時にマイクを切ってるから、通信が切れてることに気付かないんじゃないかな]

[そのまま主戦に行ってしまうのか?]

[今回は指示なしだとしても、様子が見れないのは怖いな……]

[頼む! 気付いてくれ!]

***



 星はどうすることもできなかった。彼は魔法の存在しないこの世界に生きるただの人間だ。いままでの通信はレディの力によるもの。星はそれを利用して声を届けていたに過ぎない。星にできることは何もなかった。ただ、無力感だけが胸中に広がった。


『アリシア……アリシア、聞こえますか?』



《 ……ザッ……ザザッ……さま……す……ザッ…… 》



 ノイズに微かにアリシアの声が混ざる。レディの声は聞こえているのかもしれない。


『そちらの声がこちらに届いていません。リトの魔法を使って通信を再接続してください』



《 ……い……ザッ……ザザッ……プッ…… 》



 また通信の切れる電子音が響いた。レディはマイクに手をかざしたまま、静かに瞼を持ち上げる。


『こちらの声は聞こえているかもしれません。リトの魔法がこちらに届けば……』

「…………」



***

[こんなことある?]

[少女たちはどうなったんだ!?]

[どうしたらいいんだ?]

[月輔ー! どうにかしてくれー!]

***



 星は少女たちに持たせた魔道具一覧に目を走らせる。何か役立ちそうな魔道具はないか、一縷の望みを託して。


「……!」


 星の目が、リトの装備品一覧を捉える。


「レディさん、リトの杖……『虹色の杖』の効果を見てください」

『……これは……』

「もう一度、リトに声を届けることができれば……!」

『試してみましょう』



***

[なんだ? なんか良い案があるのか?]

[リトちゃんの杖ってこのあいだ新調したんじゃなかった?]

[何か効果があるのか?]

[なんでもいい! 少女たちが無事なら!]

[頑張ってくれー!]

***



 レディがより深く魔力をマイクに込める。


『リト、聞こえますか?』



《 ……は……ザザッ……さま……ザッ…… 》



 ノイズの中にリトらしき声が混ざる。こちらの声が届いているようだ。


『リトの杖を使って、イヤホンに“虹渡し”を付与してください』



《 ザッ……レ……ザザッ……ディさま……れか……… 》


 星は祈るように耳を澄ませる。先ほどより声が鮮明になってきたように感じられる。



《 ……ザッ……しれ………ん、レ……ま……ザッ……すか……》



「リト! 頼む……!」



***

[頑張れリトー!]

[届いてくれ!]

[みんな無事でいてくれ!]

[頼む!]

[頑張れー!]

***



《 ……ザッ……司令官……レディ様……ザザッ……聞こえ…… 》


 星とレディは顔を見合わせた。リトの声がはっきりと聞こえた。


「聞こえてるぞ、リト!」

『リト、もう少しです!』


 そのとき、キン、とハウリングが響いた。それと同時に、ノイズが消え去る。



《 しれーかーん! レディ様! 聞こえる? 》



「よかった……。聞こえたぞ、リト!」

『よく頑張りました!』


 レディの液晶も復活し、五人の姿が映し出される。五人とも無事のようだ。そこは通信が切れる前に見た場所と同じ。勝手に動くようなことはしなかったらしい。



***

[やったー!]

[一時はどうなることかと……]

[リト偉い!]

[心臓がバクバクしてる……]

[ほんとによかった!]

***



《 ふい〜、どうなることかと思ったよ。杖を新調しといてよかったね 》



「ああ、そうだな。みんな、無事か?」


 安堵の溜め息とともに言う星に、アリシアの明るい声が応える。



《 はい、みんな無事です! 途中でスケルトンとグールが出現しましたので勝手に討伐してしまいました。ステータスのご確認をお願いします 》



 星はステータスボードに目を向ける。ポニーとリトの魔力が減っている。リトは通信の再接続を試みたため、魔力の残数が大幅に減っていた。


「リトの消耗が大きい。回復薬を飲んでおいてくれ」



《 はあ〜い 》



「みんな、勝手に動かずに待っていてくれてよかった。リト、よく頑張ってくれた。ありがとう」

『みんな花丸です!』



《 へへ、役に立ててよかったよ 》

《 あたしたちは通信が繋がる場所を探そうと話してたんだけど、勝手に動くのはよくないって言ったのはモニカよ 》

《 いえ……勝手な判断は危険でしたから 》



「そうか。素晴らしい判断だったよ、モニカ」

『さすがモニカちゃんです!』



***

[さすモニ]

[やっぱり賢いモニカちゃん]

[他の子が移動しようとしたのも勇敢だよ]

[みんな花丸!]

***



「みんな、特に異常はないか? このまま進んでも大丈夫そうか?」



《 はい!  ステータスにも異常がないのでしたら、私たちは攻略を再開しても問題ありません 》



「そうか。じゃあ、次に進んでくれ」



《 はい! 司令官! 》



 ドット絵のアリシアが次のマスに進む。星はマイクを切ると、大きく息を吐いた。


「どうなることかと思いましたね」

『はい。月輔さんが“虹色の杖”に気付いてくださらなければ、どうなっていたかわかりません』



***

[よくやった月輔!]

[今回のMVPは月輔か?]

[なんで通信が切れたんだろ?]

[異世界となると、電波が悪かった的な話とは違うのかな?]

***



「なぜ急に通信が途絶えたのでしょうか」

『亡霊王の魔力がなんらかの影響を及ぼしたのではないかと思われます。そもそも、離れた場所から指示を出すような攻略自体が初めてですので、今回はとにかく無事に帰還することを目指しましょう』

「はい。では、アリシアが次のマスに到達したようです」



 ――【 索敵開始 】



「さあ、索敵開始となりました。このマスをクリアすれば、主の元に辿り着くことができます。通信障害の件もありますし、少女たちの消耗が激しければ帰還用の魔道具をしましょう」

『それが賢明です。少女たちが無事に帰還してこその攻略です』



《 索敵完了! 前方にスケルトン二体! 後方にグール、アンデッド! 戦闘開始します! 》



「さあ第三戦をご紹介します。前方に現れたスケルトン。大きく開いたエーミィとモニカのあいだからアリシアが魔弾を撃ち込みます!  後方のグールに容赦なく矢を放つポニー・ステラ! アンデッドにはリトの火球が炸裂だ! 先ほどの消耗を微塵も感じられない戦闘少女たちの美しい勝利です」

『素晴らしい! 能力値の高さが感じられますね!』



《 戦闘終了です! 私たちの大勝利! ですね! 》



 リザルト画面でポニーが誇らしげに笑う。エーミィとモニカの出番がないのは珍しいことだった。



***

[精神的にはちっとも揺さぶられてないな]

[本当の強さがここにある]

[推せる]

[みんな頑張れ〜!]

***



 星はステータスボードに目を走らせた。勝手に動かず留まってくれたため体力値の消耗はほとんどなく、魔力値にも特に影響はないようだ。


「みんな、次はデュラハン戦だ。もし作戦通りの状況じゃなくなったとしても、きみたちの判断に任せるしかない。作戦を遂行できないと判断したら、各々で連携を取って戦ってくれ」



《 はい、司令官! 私たちなら、なんの問題もありません! 》



「頼もしいよ。じゃあ、最後のマスに進んでくれ」



《 はい! 司令官! 》



 アリシアのドット絵が最後のマスに進む。星には先ほどのような不測の事態が起こらないことを祈るしかなかった。



 ――【 索敵開始 】



「さあ、いよいよ主戦となります。今回は主級二体との戦闘になりますが、いかがでしょうか」

『少女たちのステータスは申し分ありません。作戦通りに動けない状況になったとしても、見事に勝利を収めてくれるでしょう』

「はい。ではアリシアの索敵を待ちましょう」



***

[ドキドキする……]

[いつものカッコいい戦闘を見せてくれ!]

[少女たちなら大丈夫!]

[頑張ってくれー!]

***



《 索敵完了! 種類はデュラハン! 育成具合は中程度! 戦闘開始します! 》



 少女たちの向こうに、鎧に身を包んだ巨大な騎士と、黒光りする毛を鎧で覆った馬が現れる。戦闘少女たちより遥かに大きな体躯にも、五人が怯む様子はない。


「さあ、始まりました、デュラハン戦! 駆け出したエーミィがルーンアックスで岩を砕いてデュラハンの気を引きつけます。ポニーとリトが遠距離攻撃でデュラハンの鎧の隙を狙う! おっと、コシュタ・バワーが攻撃の気を窺うモニカに気が付いた! しかしデュラハンはエーミィに気を取られているぞ!」

『良い調子です! このペースを保ちたいですね!』

「さあ剣を手にしたデュラハン! コシュタ・バワーの手綱を引いてエーミィに向かう! コシュタ・バワーの機動力は如何なるものか!」



***

[すごい迫力だ]

[こんな巨大な相手でもビビらないなんて]

[機動力では少女たちが勝ってるな]

[みんな頑張れ〜!]

***



「デュラハンの剣を華麗に躱すエーミィ・ポンド! 振り向き様にルーンアックスで剣を弾き飛ばした!」

『素晴らしい威力! これは好機です!』

「その隙を見逃さないモニカ・ソードマン。光を纏う愛剣を構えるその姿は実に美しい!」



《 みんな、退避してください 》



「さあ、少女たちの姿が消える。武器を失ったデュラハンはたじろいだ! しかし、その切先から逃れる術はない!」



《 空間分斬エアリアルスラッシュ! 》



「決まったぁー! 輝く刀身から放たれた波動に、コシュタ・バワーはなす術なく木っ端微塵だ! 残されたデュラハンが体勢を持ち直す隙はない!」



《 みんな! あとは私に任せて! 》



「さあ、アリシアの瞳が輝く! その銃口は、狙ったものを逃さない!」



《 至高の一撃アルテマショット! 》



「アリシアの特異攻撃が炸裂だ! 鋭い一撃がデュラハンの鎧を突き抜ける! 粉々になったデュラハンに再生の余地はない! 戦闘少女たちの大勝利です!」

『圧倒的な美しさ! 花丸です!』



***

[特異攻撃の連携だ!]

[すげえ。ふたり同時に充填してたのか]

[一瞬の隙でふたり同時に特異攻撃できるなんて……]

[いいもん見たな]

[みんな花丸!]

***



「みんな、お疲れ様! 素晴らしい戦いだったよ!」

『厳しい戦術でしたが、よく頑張りました! 花丸です!』



《 ありがとうございます! 一時はどうなることかと思いましたが、なんとか無事に勝利できてよかったです 》



「見事だったよ。リトの魔法である程度、回復して、速やかに帰還してくれ」



《 はい! 作戦終了します! 》



***

[作戦終了おめでと〜!]

[通信障害でも動揺しないなんてな]

[良い戦いだった!]

[もう怖いものなしでは?]

[みんなよく頑張った!]

***



「はい。無事、二体とも討伐完了となりましたね」

『はい。難しい作戦でしたが、期待を上回ってくれましたね。素晴らしい勝利です!』

「それでは、今回の配信はこの辺で。次の作戦は通信障害の調査が終わり次第、再開します。また次回にお会いしましょう。お疲れ様でした」

『お疲れ様でした〜』



***

[おつ!]

[神回をどんどん更新してるな]

[次の作戦も楽しみだ]

[通信障害、大したことじゃないといいな]

[みんなお疲れ様〜!]

***



 配信を停止すると、星は大きく溜め息を落とした。


「無事に作戦を終えられてよかったです」

「そうですね。通信障害の件は、工廠の聖霊の力を借りましょう。モニカなら何かわかるかもしれません」

「通信障害が帰還に影響しないといいんですが……」

「大丈夫です。帰還用の魔道具を持たせてありますし、それを使用すれば高確率で帰還できますから」

「そうですね」


 いつものように、星は風呂の支度に立つ。嫌な汗をかいてスウェットが湿っていた。

 通信は戦闘少女たちと繋がる唯一の方法だ。それが断たれては、少女たちが危機に立たされていたとしても声を届けることができなくなる。今後、それが再び起こる可能性があることも考えなければならないようだ。


『司令官! レディ様! ただいま帰還いたしました!』


 風呂場から出たとき、アリシアの明るい声がホーム画面から聞こえ、星はいつも以上に安堵していた。


「アリシア、お疲れ様。修復は済んだか?」


『今回は通信障害という異例の事態が起こったため、リトはまだ修復を受けています。ですが、間もなく完了するはずです』


「そうか……。魔法を多用したからな」


『いま、モニカが工廠の技術を利用して原因の調査をしているところです。リトも修復が終われば、そちらに取り掛かることができると思います』


「そうか。さすが手際がいいな。通信が切れたとき、こちらがいかに無力か痛感させられたよ」


『そんなことはありません。虹色の杖の効果に気付いてくださったのは司令官ですから』


「たまたまだよ。何かわかったことがあれば教えてくれ。原因がわかり次第、攻略を再開しよう。今日はみんな、よく休んでくれ」


『はい。司令官もよくお休みになってください』


「ありがとう。よろしくな」


『はい!』


 通信障害にデュラハンの魔力が影響しているなら、この先も魔物の力によって通信が妨害される可能性もある。それを防ぐ手立てを整えることが急務のように感じられた。


「次のダンジョンの情報をまとめておきます。通信に影響を及ぼす可能性のあるものを特定できればすぐお知らせします」

「はい、お願いします」


 司令官と呼ばれているが、星はその実、ただの人間に過ぎない。ダンジョン攻略において、無力な存在なのである。それを痛感させられ、よく眠れない夜を過ごしたのだった。




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