時計じかけのオレの話

 寝る時間やら起きる時間やら、食事の時間やら。実際の時計、アラームの音なんかで自分を何とか律している人が多いと思うんだけどさ。俺の場合、体内時計が強すぎんだよな。体内時計が「まだ寝る時間だ!囚人番号389番!」って言ったらアラームガン無視で寝ちゃうわけですよ。やっぱ看守さんの言うことは聞かなきゃいけないじゃん?


 だからね、体内時計が狂い始めると俺自体がおかしくなり始めるわけね。飯食う時間なのに食欲無いわ、起きる時間なのにクソ眠いわ。本当に良くない。その、本当に良くない時期が今!今なんだよ!一回おかしくなったら、中々治らない。特に眠り!全然眠れない!ブルーライト浴びすぎ?とりあえず、誰か麻酔を散弾銃で俺に炸裂させてくれ!


 とりあえず今日は肉体を疲労させまくって疲れで眠りに落ちるラインを目指そうと思うんだよね。でも、俺が一番簡単に寝る方法は車に乗せてもらうことなんだ。車とか乗り物とか寝ちゃわない?もちろん運転してない時ね、運転してる時は逆に緊張で心臓吐きそうになるもん。だから上手いタクシー運転手の人に「朝までそこらへん回って!」みたいなことを頼みたいんだけど、そんなぶっ飛んだVIP、略してぶっ飛VIPみたいなことはできないわけですよ!そんな金も常識もねえし!


 だからもう、座ってる人をさ、適度に揺らしてくれる人間を雇うしかないかな。あ「あ、もっと運転してる感じの揺れをイメージして、そうそう!心地よいエンジン音を鳴らして…静かな奴!静かな奴!声でブロロロとか言わなくて良いから!ネットの海に転がってんだろ音源!自分でなんでも解決しようとすんな!もっと周りを頼れよ!俺はお前の事、結構いい奴って思ってるんだから。」何様だよ!新しい地獄みたいなシチュエーションな。獄卒は座ってる側ね。


 こんな事を書いている間にも、体内時計看守がブチ切れているので、刑務作業に戻ります。この刑期が終わる時には看守さんと分かり合えるのだろうか。とりあえず、飯食お。


 

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