続・暦の話

ちょっと前に暦のことを腐したばかりなのに、

結局年が明ければ、あけましておめでとうとか言ってる。

良くわからないがなんかめでたい感じがする。


大体、108回鐘を叩いて蕎麦を食ったところで、何も変わらない。

なので、気分の問題なんだなこれは。と中学生ぐらいの頃に気づいた。

とりあえずいい気分で365日をリセットする。


リセットは大事だとは思う。

過去の栄光にしても後悔にしても引きずっていて良いことは無いからだ。

たまに来るフラッシュバックや、苦しい時に支えてくれるマッチ売りの少女のマッチの様な思い出があればそれでよい…あれ、死んでね?


でも正直365日はリセット間隔長すぎないか?

その間、リセットは許されないのか。

コンセントが切れたり、画面前を家族が横切ってゲームオーバーになる恐怖があるというのに、365日、リセットは許されない。暦の上では。


いやよくよく考えてみると割と短い間隔でリセットをしてるのか。睡眠やら休日やら、それはリセットなんだろうか?どちらかといえば、ドラクエで宿屋に泊まる感覚に近い気がする。リセットとは、まあ教会でのセーブっぽい印象だ。

なのでやはり、年末年始はやはりリセットなのだ。気分の問題で。

もちろん仕事をしている人が当然いて、その人たちには敬服せざるを得ないが、

その人たちにもリセットタイミングが来て欲しい。


で、同時にそう簡単にリセットできないこともあると思う。

素直な気持ちで年明けを迎えられないような出来事が年末にあったり、

今この時も何日かは忘れてしまい、昨日はなんか鐘がうるせえな、みたいになった人もいるのだ。その人たちを2024年に連れていきたい。リセットしたい。

そのために、なるべく全員でタイミングを合わせて祝うのかもしれない。

そんなことを思いながら、お年玉に身銭を切られ財布の中身がリセットされそうなことに悲鳴を上げる年明けを迎えた。そんなものは石油王に払ってもらえ!


じゃあ、そういうことで。

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