3 高い高い、バァ

海から池から谷から、飛び上がり、

森を越え、山を越え、もっともっと高く、

お日様も越え、ダークエネルギーの膨張に乗って、

まさかまさかの、宇宙の果て。


気持は軽やか、ラリって、らられるろ、

背泳ぎ、犬掻き、バタフライ、宇宙の果てで、わふフンわり、 

宇宙は閉じていなかった。そんなのどうでもいいけど、

野郎にしか分かんねぇ、射精の気分で漂うのさ。


宇宙は続くさ、らられるろ。ああたまんねぇー。

ラッカー、シンナーで、頭空っぽ。

見えて来た来た、チカチカ光る幻影が、

宇宙の果てで、見えて来た。その幻影を酒のように飲み尽くせ。


めんどくせえ世間、忘れて、らられるろ。

せつねぇ事も、退屈な事も、全部忘れて、 

行くとこまで行っちゃおうぜ。

行ったもん勝ちだぜ。 


とにかく高いとこ、できるだけ高いとこ、もっと高いとこ、 

天才のひらめき、スゲェ思い付き、高いところに行かなきゃ、そいつは手に入いらねぇよ。

そんなヤツ、もう人じゃあねぇかもしんねぇな。

しゃべらねぇモノ、たとえば花とかの言葉が分かる、詩人ってバケモノだ。

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