少女のユミが困難な試練に立ち向かいながら、自分の可能性と人生の目的を見出していく心温まる冒険譚です。
ユミの母への愛情と、友人のソラへの友情が物語を通して描かれており、心に深く響きます。また、イチカでの生活や森の中での出来事など、自然と人間の関わりが生き生きと表現されているのも魅力的です。
ユミは時に迷いや挫折を感じながらも、最後まで前を向いて進み続ける勇気と強さを持っています。その成長の過程は勇気と希望を与えてくれるでしょう。
世界観や登場人物の描写も丁寧で、物語に引き込まれます。特にユミの心情の機微が繊細に描写されており、感情移入しやすいです。
冒険、友情、家族愛、自己探求などの普遍的なテーマを織り交ぜた、心に残る素晴らしい作品だと思います。ユミの今後の冒険と成長が楽しみです。
こちらの作品は、立ち入ってはならない「森」を唯一歩ける「鳩」になるため、主人公が試験を受けるところから始まります。
13歳の少女のもつ純粋さと危うさ、また母親への思慕など、人物描写が丁寧に描かれており、瞬く間に作品に没入していきます。
そしてこの作品のすごいところは、独特な世界観と主人公の奔放さが醸しだす先の読めない展開です。
鳩の試練を乗り越えていくストーリー、と思いきや、いつの間にかボーイミーツガールで森サバイバルを満喫している…?と思いきや、さらに急展開!?
と良い意味で読者の想像を裏切り続け、どんどん先が読みたくなっていきます。
よくあるファンタジーとは違う、尖っていて、それでいて周逸な作品を読みたい方に是非オススメしたい一作です!
深い森に覆われたこの世界。村同士を隔てるのは帰らずの森。
誰もが、足を踏み入れると、迷い、やがては発狂してしまう。
そんな森を迷わず歩ける存在は、『鳩』と呼ばれる特別な力を持つ者たちだけだった。
この作品の見どころは、なんといっても独特な世界観と、それゆえに巻き起こる人間ドラマの数々です。
主人公のユミは、『鳩』になるための試験――孵卵――を受けることになりますが、これまでに孵卵を受けてきた者たちとは、全く様子が異なっていて、それゆえに次々と巻き起こる展開から目が離せません!
というか、ユミから目が離せません(いろんな意味で……)
最新(拝読したタイミングでは第八話)まで読ませていただきましたが、まだまだ先が気になる状況です……。
皆様にも是非お勧めしたい作品です♪
迷い込めば発狂してしまうこともある、深い深い森に支配され、分断された世界。
そこを行き来できるのは、『鳩』という職業の者たちだけ。
彼らは人でありながら、帰巣本能を持ち、街から街へ唯一移動できる者たちだった。
そして少女、ユミは『鳩』になるべく、試験のため森へと単独で放りだされる。
目標は自力で街へ帰り着くこと。
これまで数多の鳩志望者たちが、挑み、そして森の中で心を病み、挫折した、地獄のような試練である。
だが──。
ユミはなんか、こう、すんごく、違った。普通、じゃなかった。
試験そっちのけで、森での生活を楽しみはじめてしまったのだ。
そう、例えば可愛い男の子と出会ってしまったりして。