第11話 宴

神官たちは王国民にのされていたが、竜退治のギルドたちが戻った瞬間に歓声をあげようとした。王国民たちはみんなの無事を見て泣いて嬉しがって宴にしようと言った。神官たちも加えてやってくれるなら俺たちも一緒がいいと兄妹たちは申し出た。

恰幅のいいおばさんが「何言ってんだい!よそよそしい!アンタらが主役だよ!」

同じく顔を赤らめたおっさんが酒を持ってきた!

竜に改造される以前の『アンデット』たちの婚約者たちもいそいそと出てきた。今まで竜のせいで引き裂かれていたのだ。ーー見た目は関係ないだろってことか、。


ーーー王国はーー王国民の元に戻った!!!



『レガート王国バンザイ!』


今までの生贄には可哀そうだけど、これが宴というしきたりだ。


俺はこっそり妹にヘミングとはどうするのか聞いた。妹は頬を赤らめた。それを知って。いいから行ってこいよ!と促す。

妹にお別れをいうことになるかもしれない。

そう、一人事をしたら、『ワタシもあなたの宴に加わる事をして良いですか。』そう気持ちいい声で聞いてきた。

「シャレーゼさん!あゝ今日は疲れただろう一緒に休もう!」

なんかこの子いつも俺を見るたびに頬を赤らめた顔してんな。


宴が佳境になりつつある頃、竜の鳴き声を聞いた気がする。

そうすると、どういうわけか、金髪で統一されていた『エネリスト』たちが元の髪色になってきた。『アンデット』も元々顔が潰れていた男たちだったのがただの屈強なイカした顔立ちと人間らしい筋肉になった。


「あー竜が登っていく!!」幼い神官だった子供たちが大声で皆を驚かせる。


ーーそんなもん見えなかったけれどーーしかしながらみんなこの夜は最高に幸せに終わった。



fin。

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レガート王国物語ーー第二幕『白銀龍と黄金瞳を持つ二人の兄妹』 aviane @LiLiaviane1987

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