帯でのネタバレはやめてくれ

 書店でミステリーコーナーに行くと帯に「衝撃のどんでん返し!」と書かれたものをたまに見ます。個人的にこれはやめて欲しいです。なぜなら、どんでん返しがある前提で読むのでせっかくのトリックが台無しになるからです。



 そこのところ、出版社側の感覚が分からないです。まあ、帯に書くからには、どんでん返しと明記することのメリットの方が大きいのだと思いますが……。



 またどんでん返しものに限らず「日本版オリエント急行殺人事件!」などのあおりも文も同じです。ミステリー好きなら「ああ、こういうトリックでしょ」とピンときますから。



 また、ネットで検索する場合も同じです。「衝撃のどんでん返し10選」なんて書かれたら、作者の工夫が台無しです。ネットでの検索はもろ刃の剣です。書店にいって古典を読む、個人的にはこれがおすすめです。




 これは書籍に限らず、カクヨムについても同じことが言えます。カクヨムでは一冊につき8個のタグが使用可能ですが、タグに「どんでん返し」を使っている方が散見されます。非常にもったいないです。読者が身構えて読むので「なんだ、そんなことか」となり、せっかくの工夫が台無しです。



 また、読者がレビューで作品を応援することも可能ですが、この際コメントを書く側も注意が必要です。見出しで「衝撃のどんでん返し」なんて書いた場合、せっかくの筆者の努力が水の泡のなります。ご注意ください。コメントを書く場合は「こういう理由で面白い」等が無難でしょう。



 今回はこんなところでしょうか。何はともあれせっかくの作品をたった一つの言葉で台無しにしないように注意が必要ですね。気をつけましょう。

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