ドラゴンごときが俺のハーレムを邪魔するというならば容赦はしない。
クワイエを握る。契約の紋章が光りだしてクワイエの声が聞こえてくる。
「あら、私をお使いになるのですか?とてもうれしいです!!」
「わたしも使ってよ!!」
あせるな、あせるな、大勢の女の子に囲まれた男性アイドルのサインを待っている女性のようだ。順番だからすこし待ってくれるかな?と言って一列できれいに並んでくれるだろうと想像している俺である。
「どちらも使うので安心してほしい」
クワイエを二つに変形させて二刀流で構えてみる。誰もみていないので、いろいろなポーズをしてみる。片手の短剣を前に、長剣を右肩にかたかけるようにしてみる。次に短剣と長剣を胸の前でクロスさせてみたりしてみた。
突然、空からの襲撃を受けた。
俺は、さっと横に転がり茂みの中に隠れる。空を見上げるとドラゴンが俺たちに向かって火炎弾を放っていったようだ。放たれた場所は森である。徐々に火が強くなり、火が木に燃え移る。焦げ臭い。このままいると危険だ!。俺は、森を走り抜けることにした。姿を森に隠すことによって安全地帯でのドラゴン討伐を狙っている。走っている俺に対してドラゴンは容赦なく火炎弾を撃ち込んできた後、上空の方から声が聞こえてくる。
「愚かな魔剣の主よ。魔剣はこの世界のバランスを崩す。魔剣を我に差し出せ。破壊する!!」
こいつは俺のハーレム計画を邪魔しようとしているやつのパターンか。許させることでない。だってまだハーレムじゃないもの!。まだ美少女二人だけだよ。学校の帰り道に女の子二人と一緒に帰ってる感じだよ。物足りない。俺はハーレムを求めている。ドラゴンよ、お前が俺の美少女に手を出すというならば、容赦はしない。魔剣の力を見せてやるよ。
しかし、空にいては攻撃はできないな。どうしたらいいか。立ち止まる。
「私が力になりましょう。魔剣に風を集めます」
クワイエの魔剣に風があつまっていく。これを使ってあいつに向けて放てばいいのか?
「私も力を貸すわ」
クワイエが俺の片手に来る。炎が風と一緒に混ざり合っていく。次第に大きくなると、俺はドラゴンに溜まった一撃を放つ。
「ハーレムのじゃまはさせん!!」
ドラゴンは空の支配者として君臨してる。空も飛べない人間ごときが我にかなうはずがないそう思っていた。強者の余裕。しかし、相手にしてるのは人間であるが、異世界転生者。神のチート付き。魔剣である。この世界を破壊することのできるただ一人の人間。
ドラゴンの翼にあたると、飛んでいることに安定しなくなったのか。地上に落下し始める。
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