最終話 後日談 豚箱より愛液をこめて
――約束の3日が経った。
また、わたしは異世界へ。メイベルはわたしの身体でこっちでの生活を。
「千果さん、ありがとう。向こうで生きてたわたしをパパ活から卒業させてくれてたなんて! 冒険者として活躍出来るよう頑張ってくれたようで」
「いや、それはロルカ兄さんたちがパワーレベリングしてくれただけで……こっちこそ。随分わたしをマシにしてくれてありがとうね」
「どうか、わたしの分まで、オーリィのこと可愛がってくださいな」
わたしもメイベルもお互い、もう思い残すこともない……。
これにて晴れて今後も生きていける。
──良かった。そうメイベルと抱き合った。否、以前のわたしとだけど。
でも、メイベルはオーリィに未練あるんじゃないかしら? あんな可愛い男の子、そうそういないもの。
そういえば、メイベルもなんかショタくさい。
かなり際どいショタ同人がたんまりあったりもした……。
(異世界に持って行きたい)
玉輝だって、8歳年下だ。
ショタといえば――。
わたしは軽自動車にはねられ、異世界転生したけど、そんな折り、死の淵をさまよってたわたしの中には、ローターが入りっぱで……そのまま病院に運び込まれたと思うけど……その辺のことって──実は、ネットで見かけていた。
『ショタ狂い喪女27歳・ママチャリコキコキしつつ、小学生見ながらコキコキ事件』
『児童Yシャツ及ぶ前にローターで逝き自爆』
――そんなサムネの動画が上がっていた。
……今思うとわたしかなり不審者だったし、マークされ目撃者もいたのだろう。すっかり拡散されてしまってるらしい……まぁ、次第に風化するでしょ。
そこはメイベルには、お気の毒さまだけど……。
*
わたしは異世界に戻ると、収監されていた。
女子刑務所に。
禁固刑36日……!?
いったい、わたしが何をやらかしたと言うの!? 冤罪よ!!
と言ったのだけど……。
オーリィの友だちの10歳の少年に、たっぷりスケベの限りを尽くしたそうで、そのカドで……ということだそうだ。
コンチクショー!! ヤラレた!!
てか、異世界っていっても児ポ法あるじゃんよ!
あの神に、また謀られてるし!
わたし……とんだ痴女として、この街で肩身めちゃくちゃ狭くなっちゃったじゃない!!
その夜、また夢に以前のわたしの姿をしたメイベルがほんの一瞬現れて言った。
「うふふ。これでチャラってことですよね! まぁ、そのうち風化しますよ♡」
うっせー!
そうして、わたしはふて寝した。
当分はそれか、あのショタ同人を思い出しながら……するしかなさそうだった。
……出所したら彼氏つくろっと。
〈おわり〉
喪女っ子転生 〜異世界ショタもおにいさんも大好きだから本気でイジり抜く〜 西木ダリエ @velvet357
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます