第11話 後日談 カレシ
……というか、その男、わたしになったメイベルと同棲しているというのだった!
……色々と話を聞いてみたら、玉輝は元パパ活の客だった。
あ、見ためは可もなく不可もない感じ。
わたしになったメイベルをすっかり愛してくれてるようだった。パパ活してたとかそんな経歴気にせずに。
職業は売れない漫画家だった。同人活動なんかもしていた。
なんとかギリギリ生活できる稼ぎ。
わたしになったメイベルは、もうパパ活から足を洗っていてパートをしており、玉輝の手伝いもしていた。アシスタントというものだ。
それをやってみると案外、けっこう楽しかった。
まぁ、わたしもオタだしね。
玉輝の描くマンガ。ヒットするのかどうかわからない。微妙……もひとつ才能ないんじゃね?
アレコレとわたしなりに意見もしてみた。
玉輝は、そんな素人の意見でも真摯に耳を傾けていた。
才能はなさげだけども、ものすごく熱意はあって、バリバリ描いていた。
本当にマンガが生きがいって感じで、熱い。
不覚にも玉輝がかっこよく見えてしまったので、抱かれてあげた。
2人で、そんな生活も悪くないかもな、なーんて思った。
てか、彼氏って良いもんなんだな……。
喪女だった頃のわたしに比べたら、大した成長じゃないの。
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