14 蛮寇北国編3話:それは呪いか

 王都より西、クロンハン港。フレースラント王国随一の海の玄関口。

 古い建物になると南方諸邦様式。更に旧帝国時代の遺跡も有り、手が加えられて現役のものもある。

 かつて南方からの入植がここへ周期的にあった。そこをかつて野蛮だったフレースラントが征服して文明を手に入れ、今や東方の古い類縁共を見下している。湯にでも漬ければ異人に分からぬ。

 まつろわなければ沿岸都市部に、海神の神殿はほぼ存在する。おそらくそうでなければ災厄から免れず発展も叶わない。高波、暴風、赤潮、海賊、魔物から逃れるために建立して手を合わせる程度は比べて何の苦労でもない。

 波を切らずに迎え入れる海神神殿の、海への開口部。干潮の差異は付着生物の位置で分かる。

 その屋根の下、神官等が並び、エリクディスが儀式の仕上げとしてドラゴンの牙を載せた小船の係留索を解いた。

「海洋と深海、海水を司る海神よ! ”合奏”の血統、はぐれの自称”鉄”の牙、ここに捧げます」

 神官等が小船を押し、並べた半割り丸太の上を滑らせて斜路へと送り出し、落ちる力で進んで海水を掻き分け海面に浮かぶ。その力で進む距離はわずかだが、次第に奇跡の力にて沖合へと進んでいった。

 儀式への参列者はしばし跪いて祈るのみ。やがて、巨大烏賊の触腕が小船を包んでその木製構造を破壊する音を立てながら海中へ引きずり込んだ。

 音で判断し、多少の余韻を持って参列者は頭を上げる。贈り物が没したことを確認して合わせた手を開く。

「儀式の程、つつがなく終わりました。神殿の方々、ご協力感謝申し上げます」

 海神本殿の魔法使い、遠い北方の神官等に謝意と低頭。低頭で返される。

 儀式の協力を乞うたエリクディスと、協力して徳を重ねられたクロンハンの海神の神官達。互いに御利益があろうというもの。

 人足まで雇って運ばせたこの大物、何故ここで海中へと贈ってしまったか? スカーリーフの新しい得物とするのではなかったか?

 エリクディスに課せられた死神の神命、その領分は冥婚成就により果たされお役御免となる。そしてドラゴンの牙を前に、どう理想の職人の下へ届けようかとやっと落ち着いて算段を始めたところ、そこへ祝儀としては十分だとガルフリー宰相が目を付けた。

――その牙のことだが

 と語った直後、ドラゴンの牙が潮で薄っすらと濡れ、塩香ったのである。エリクディスの生まれ育ちから面倒な言葉など不要という判断の、海神の催促。

――宰相閣下は海神のお話、ご存じであろうか

――否応も無し。諦める

 という経緯。

 エリクディスは簡単な挨拶回りを済ませ、クロンハン港での滞在予定を神官長に説明して交流を深めつつ、相方と話があるので、と中座して神殿の外へ出た。

 海神の儀式になど全く興味の無いスカーリーフ、宿坊すら嫌ったか神殿の外の樹上で昼寝の姿勢を取っていた。

 指導者はスカートの中が誰それに覗かれぬかと危惧してやや唸る。突き破りの箱入り、戦場でもない安場でお披露目したくはない。

「次どこ」

 不機嫌な声色をなだめすかすには? とエリクディスは少々考えてから口を開く。

「次はお前さんの腕に適う業物を探す旅に出よう。雑兵殺しに数打ちの乱打も良いが、何れは同格相手に真向撃ち合う武具が必要になるだろう。まずは知神からお知恵を拝借するのが先かな。またあちこち回ることになる」

「いつー!? すぐ!?」

 単純で素直。これでもう上機嫌。

「しかし足腰がな。気力以前での」

 中年、杖の頭を両手で持って体重を支える姿勢を取って、ここが痛い、と己の腰を叩いた。ついでに片足上げて膝の曲げ伸ばし。

「はあ?」

「少なくとも月齢一周するまでは何もせんわ、ワシが無理じゃ。それから南行きの船は都合がついたら、だ」

「冬来るじゃん」

 フレースラント王国はもう麦の収穫時期に入っている。冬の早い北国ならば、その月齢過ぎた後には降雪を待つ時合い。

「都合が遅れてもここいらは冬でも凍らん」

「暇!」

「大体、好きにしとれ。ほれ、あれじゃ、首取った報奨金はお前さんにやっただろ。酒でもくらっとれい」

「クソオヤジ」

「子供じゃないんだから。宿は分かっとるだろ、ここだ。ほれ行った行った」


■■■


 オヤジ曰く、好きにしてろ。

 文明圏における社会常識など薄すらと知らず、言葉通りに受け取ったスカーリーフはフレースラント南関門に到着。

 健脚は馬に乗らずとも常人の距離感と異なる。大体三〇日とおっさんの忍耐と野蛮な無神経さの足し算が遠出を可能にした。

 警備責任者のギーデル隊長、一人でやってきた戦乙女見習いに首を傾げる。

「魔法使い殿は?」

「海でしけてる」

「なるほど?」

 神々と対話される超常の者達の発言に一々疑問を挟まないのは、知識が無いなりの知恵。呪いは真に怖ろしい。

 スカーリーフは足手まといのいない中、一度は通って地形を把握している北面山道を下りより素早く登った。

 一泊する必要も無くあっという間にギムゼン峠の石碑とすれ違う。ここから東に進めば”合奏”の本拠へ行けるが、それは最後という考え。

 南面を下れば、出来損ないの暴君から解放された街道沿いでの山羊の放牧が進んでいる。放牧路基準だが道の修復もされている。縦貫道としては意識されていないのはオーク達の使い勝手のため。

 テュガオズゴン氏族の男と女達の顔も、緑ながら明るい。岩陰から唸り声も聞こえて来る。見てしまった時に出て来る言葉はこれ。

「おめでとー!」

 おめでたい出来事なのだ。遂に産児制限も解かれた。

 こうなれば一体あいつはどうなのかと気になってくる。

 スカーリーフは可愛いちびの放牧小屋を訪問。牧犬は吠えたて、オークの少年が客人だと止めさせる。

 族長の息子、鉄が自由になった祝いに父より新作の両手剣が贈られており、今その手にしている。名目はエリクディスと共にドラゴンを討ったことへの長からの報償。鉄制限解除直後には金塊を贈るが如きの、過ぎたる逸品かもしれないがそこは親の曇った眼。掟に法治の言葉も無いため人情が裁決した。

「あんたそれにしたんだ」

「本物のドラゴン、凄かった」

「”鉄剣”ね。あーあー、そう、目標はデカくていいのよ。あいつは山斬るのが目標だって」

「うん」

「ほれ、来い」

 ちびは両手剣を憧れの大上段構えにし、そこからの真向兜割り。

「どっしろーと!」

 ちびは振り終えさえしない間に腹に蹴りを食らって転げ回る。

「雨が降っても素振り毎日一〇〇〇回、いや、オークの身体なら三〇〇〇回。飯の量は三倍、あー、出来れば五倍。そのやり方で通したいならまずそこから。後は武器持って殺しに来る奴をとにかく殺す。辻斬りやんなさい。うーん、辻斬りは親父の許可取る? そうだ。今から砦行くから来なさいよ。山羊は?」

 ちびは、この腹の具合で三倍? と難しく考えそうになりながら山羊の放牧計画を練り直す。

「昼過ぎ」

「よし。続き、殺す気で来い。あー、大上段の剣筋見てからの方がいっか。下手の素振りは毒だからね」

 フミル族の女戦士、そう呼ばれるに相応しい修練は幼少から仕込まれてきた。特別の才能があるにしても正しい努力があってこその技の数、力の強さ、心の殺意。

 そうして汗以外の物も流れた後、山羊の群れと共にテュガオズゴンのオーク文字はためく砦に到着する。

 ちびの痣を見ては大人達が、可愛がって貰ったな、と大笑い。

 氏族の恩人の来訪とあっては族長チャルカン自らスカーリーフを接待する。

 取りも直さず宴席が一瞬で始まり、仕事の拡大で空席目立つが、好物の熟成肉に無料酒が振る舞われる。

 飲んで食べて、一段落してからチャルカンが話しかける。

「恩人ならばいつでも歓迎するが、エリクディス殿はどうした? また何か策の中か、戦乙女殿よ」

「フレースラント、南進してヴェスタアレンに出るかも」

 喜び開いたオークの顔、鼻に向かって皺が寄る。難が続く。

「ドラゴンがいなくなった矢先にか」

「あー、あれはそういう役割もあるにはあったねー」

「奴等、我等が種族を大層敵対視していると若いのから聞いたが」

「間違いないね。庭先に入ってきた野良犬じゃない?」

「戦乙女の見立ててで良いが、通行料程度で済む話に思うか?」

「うーん? おっさんに聞けって言いたくなったけど、野良犬と喋りたい?」

 文明圏が蛮族に対するというのはおよそ、その関係。テュガオズゴン氏族に話し合いの余地があったとしても、対等と相手が見なさねば交渉すら始まらない。

「高原まで欲しているだろうか?」

「欲しいの道だね。川沿いの牧地とここ捨てれば、でも間引きに出たくなるでしょ」

「戦乙女殿、加勢してくれるだろうか? 支払える対価など郎党の血肉のみだが」

 全く事情に通じていないわけではない一族の責任者。フレースラント王国の国力、武勇は旅人、商人からも伝え聞いている。

 神学じみてくるとスカーリーフは何と答えて良いものか分からなくなる。身体の悪い中年魔法使いが便利なこと、いなくなって実感する。出会う以前までは無暗矢鱈に辻斬りと狩猟でもしていれば良かったのだが。

「あっ、あっあ、待った」

 スカーリーフが突如、喋るな、と手の平をオーク達に見せて軽く振る。

「はい、はい」

 その視線は天井を捉えるわけでもないが上向き。あの金髪耳長蛮族が、はい、などと言うのは突発性のものすら疑いたくなる。

「そうしろと、はい」

 まるで頭の中の誰かと話すような振る舞いをしながら、山羊を囲いに入れ終えて入室して来たちびにこっち来いと手招きをして、傍に座ったところでその頭を擦るように撫でる。

「チビすけは、分かりました」

 目付きが戻った。

「もしや戦神の預言であられるか?」

 族長チャルカンが伺うと戦乙女その見習い、槍を手に立ち上がって石突で床を突く。

「にぃー」

 端を吊り上げた口から聞こえたのは、猫の如き低い唸り声。


■■■


 エリクディスには大きな街を訪れた際の定例行動がある。

 あればそれぞれ順に、海神神殿、海神本殿の商人組合、魔法使い組合へ顔を出して世間話がてらの情報交換。経験豊富な、魔法使いもやっている旅人がもたらす外界と奇跡の物語は珍重される。神々の御力が表れる前例を知る事は祈祷術を扱う者にとって死活の知識。

 死神の預言を授かって以来、あちこち移動して痛む心身をエリクディスは己で労わる。良く回る口だけを働かせながら、普段は港湾作業の邪魔にならない岸壁に座り、海に向かって足だけ投げ出し、煙管に職人製の煙草を付けて火を点ける。その背中はうらぶれて見せた。

 たまに声を掛けて来る船員、漁師へ昔語り。魚のおこぼれ狙いの猫を撫でる。フナ虫の機敏な動きを目で追う。腹が空いてくると今日はどこの飯屋、露店に行こうかと贅沢に悩む。睡眠は昼夜の二度。寝酒は毎度別の物。天候が良ければ日出没は見逃さない。

 隠居暮らしのような平穏は長く続かなかった。

 やんちゃガキの徒党とは全く別の、剣呑な雰囲気が背後から迫った。複数の足音は重く、装具が音を立てている。

 投げ出した足を岸壁に戻し、振り返れば宰相ガルフリー閣下本人と武装する衛兵隊。槍を担ぎ、弓矢を背負い、剣を佩く。遠くで馬丁が人数分の馬の轡を取っている。

 戦乙女見習いスカーリーフの所在が不明な中、わざわざ王都からご一行引き連れて庶民へ会いに来る大事。

 エリクディスは裾の埃を払いながら海を背に立ち上がる。そして声を掛けられる前に恭しく貴人礼を取って挨拶申し上げる。神命を帯びていた時とは違う。傘にする神威は一つ無くなった。

「これはガルフリー閣下、何かご用でしょうか?」

 宰相ガルフリーは、従者から受け取った斧を突き出した。口にせずとも伝わる、これを何処かの相手に渡して宣告せよとの依頼には北方蛮族の仕草がまだ残っていた。

 魔法使いもやっている旅人、エリクディスは礼節は重んじつつも迂闊には受け取らない。

「誤解の無いよう確認しますが、使者をせよ、とのことですかな」

「戦いは避けられれば良い」

 経緯がある。

 冥婚式にて下った、白骨女中の口を借りた死神の預言。

――フレースラントの民に告ぐ。ヴェスタアレンの大湖を埋め立て大神殿を建立せよ

 以上である。

 まず手段は問われていない。そしてフレースラント王国はまずヴェスタアレン公国に接続する必要があった。水系で繋がっておらず、地下道も無く、空は飛べない。

 一つ、ギムゼン山道を南下する。

 二つ、海から南方諸邦の西岸部を通って内陸部へ。

 不死君主夫妻のイストル王と死神の神殿がかの地で大きな影響力を保っている内に到達することが理想とすれば、世代交代の前に達成しなければならない。記憶は時間と出来事で希釈される。

 どの経路を取るにせよ武力侵攻となれば抵抗は激しい。君主の帰還とすれば無用な争いが避けられる。現ヴェスタアレン公はイストル王の従兄弟殿であるが、戦い敗れた格下の独立公爵が持っている権威では抗うことは難しい。そこが狙い目。

 それから最終目的である大湖を埋め立てるなどという大事業は一〇〇年、二〇〇年以上の大計と容易に想像できる。これを成すには安定した治政からの経済力が望まれた。戦争は最小限とすべき。

 大戦争は忌避される。蛮寇の脅威が未だに残る中で二正面戦争などと愚行。

 全て平和に事が済めば悲しみと苦痛は最小限で済む。

「テュガオズゴン氏族の支配地域、山道南面から高原地帯まで。第二の敵対勢力とするならば多勢に非ずとも並々ならぬ相手になりますぞ」

「このフレースラント、オーク蛮族と共存など有り得ぬ。街道からの退去を要求する」

「既にその街道、南面沿いに牧地が広がっていることはご存じですか?」

「無論」

 エリクディスの脳裏に二つ浮かぶ。

 一つ。傭兵として雇った当時の族長チャルカンとのやり取り。

――魔法使い、戦いと分捕りがあると聞いたぞ。我々の剣を錆びさせる気か

――ワシは、徳を積まんとする者は契約せよ、と言うた。その言葉、不心得な発言に成り得るぞ

――それは、迂闊。戦神と死神よお許しを……うむー、無血は確かに見事だが、兵が武勇を誇れん

 言葉の端に呪いの罠を張ってあの時は脅した。両柱はどう聞かれたか?

 二つ。はぐれドラゴンの討伐による、テュガオズゴン氏族の守護者不足。

 いや三つ。所在不明の戦乙女見習いの健脚による、月齢一周内で遊びに行ける距離感がどこまでか。

 エリクディスの脳裏に様々な状況が過る。己の予定は無事に進められそうにない。

「ワシにわざわざ依頼する理由をお聞きしたい」

「神命の一環では?」

「違います。預言にて、フレースラントの民に、と告げられた。またあのドラゴンの牙、ここで海神へ奉納したのも節目。次の何かしらの御縁まで、戦乙女その見習いであるスカーリーフ修行の旅以外の神命授かっていないという証明になります」

「ほう……」

 宰相ガルフリー、殺気立つ。そうでなければこの魔法使い、繋がりのあるオーク蛮族に与するやもしれないと疑うのは国責から。

「……戦乙女殿は」

「遊びに出掛けております。気紛れというか自由でしてな。今ひょっこり戻ってきてもおかしくありません」

 その発言は作戦行為に聞こえる。真実であっても嘘を言わぬだけの陰謀がにおい立つ。脅威を嗅ぎ分けなければならぬ立場が疑心を抱かせる。

 衛兵隊は貴賓の警護者であり、容疑者の捕縛手。敵の手札を戦う前に奪うのは常套。

 フレースラント最高権力に無駄足は許されない。わざわざ旅人如きの元を訪れ何も得られないではいられない。

 得るか、奪うかの二択。何も無かったは有り得ない。

「困ったのう」

 それが分かるエリクディス、本当に困って顎髭を撫でる。

「返事は」

「ぬう」

 やおら手を合わせて祈祷するエリクディス。実力者には不快に見え、手を半ばまで上げて衛兵達に命令を下そうとした。

 濡れる白い腕が祈る者の腰を背後から抱き、海中へ引きずり込んだ。

 水音に宰相一行が慌て、岸壁から海面を覗いた時には泡のみぞ残る。影も無く、帽子の一つ、糸くず一本も浮かんでいない。


■■■


 鉄不足から斧は少なく、剣はもっと少ない。槍も良いが、粗削りの棍棒とて侮れない。投石は腕前さえあれば弓矢に劣るという話も安易なこと。

 逃げ遅れの衛兵二人、鎧兜毎潰し斬られた。オークの一太刀、薄鉄板も薄皮。

 製材荒くも樹皮付きの、矢が立つ置き盾を掲げたオークの男女。その隙間を大丸太を寄って挟み持ち、駆け抜けるのは中でも逞しい男達。ガァ、と吼えて南関門の分厚い扉を外から、内に掛けられた閂を圧し折る。

 開門。備えあれば煮えた油でも流れ落ちてくるが、そうではない。先手を取るとはそういうこと。

――テュガオズゴン氏族に武勇を誇らせよ

 第二の蛮寇。恐怖の伝播は知られている分鋭く、関門住人は手荷物もそこそこに北へと下山しようとして群れを成す。

 群れの先頭、北門を潜る前に足が止まった。

 額と腕と胸の当て。青い服、白いスカート、編み上げサンダル。金髪巻き毛の女戦士が右に剣、左にギーデル隊長の首を提げている。

 皆知ってる関門町の名士。武芸達者な騎士様。気さくで物分かりの良い男前の、切断されて緩んだ筋、口から舌がはみ出る。死人と持ち主が声無く語りかけるよう。

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神話の冒険者エリクディス さっと/sat_Buttoimars @sat_marunaka

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