第46話 クラウンアヴリル
お金が貯まるまであと数日泊めてほしいと頼んだら、メルテムさんは快くOKしてくれた。私の素性は明かさなかったが、昨日の深夜赤鼻をつけて部屋でパントマイムの練習をしているところをガッツリみられてしまったからバレているに違いない。
翌朝ダイニングテーブルの上にはハムチーズの乗ったトーストと、コーンポタージュが出ていた。メルテムさんは紅茶の準備をしながら私の方を何度もチラチラ見ていた。まるで昨晩の赤鼻のことについて訊きたくて仕方がないという様子だった。
『私、サーカスでクラウンをやってたんです』
メルテムさんは「あらそうなの。だから昨日の夜赤鼻をつけて何か不思議な動きをしていたのね」と納得したみたいだった。
『あれはパントマイムです。私のリュックを持って行った人に教えてもらいました』
「よく分からないけど何だか楽しそうね。私も観てみたいわ」
希望に応じて透明の壁のパントマイムを披露したら、メルテムさんは大袈裟なくらい感激して拍手してくれた。
「すごいわ、すごい!! あなた天才よ!! こんな素晴らしいパフォーマンスができるなんて羨ましいわ!!」
彼女はいくらかお金をくれようとしたが、宿泊させてもらえるだけで十分だからと断った。
メイク道具を貸すからメイクをするかとメルテムさんに訊かれたが断った。ケニーの言葉でノーメイクのクラウンというのもありだと思ったのだ。アフリカではずっとノーメイクだった。白塗りの詩も気に入っていたけれど、これが自分だ! と感じるのはやっぱりメイクをしていないで演じるときの方だった。
とりあえず最初は近くの公園に行ってみた。ベンチでいちゃついている若いカップル、ランニングしている中年男性、犬の散歩をしている30代くらいの女性がいる。
目立ちそうな噴水の前に立ち、窓のマイムを披露したが誰も見向きもしなかった。めげずに迫り来る壁と闘うマイムに挑戦した。
右から迫ってきた壁を両手で奥に押しやる。だがまた壁が迫ってきて身体が後ろに後退する。
途中私と同じくらいの年と思われる5人組の男たちがやってきて、私の辿々しいパフォーマンスを観てニヤニヤ笑い、1人が「下手くそ!」と英語で叫んだ。もう1人が「帰れ!」と続く。気にするなと自分に言い聞かせてマイムを続ける。
「クソみたいなもん見せられるこっちの気にもなれよ」
「こんなことして何が楽しいんだ?」
男たちはなおも侮辱するような言葉を投げつけてくる。
1人が私に空き缶を投げた。空き缶の缶が頭に当たる。睨みつけ缶を投げ返すと、「お〜こわっ」と投げた男が笑う。怒りと恥辱に頭が沸き立つ。
眼鏡をかけた細身の男が私に近寄ってきてぽんと肩を叩いた。
「君さ、可愛いんだからこんなくだらないことやめて俺と遊ぼうよ? こんなの誰も観ないんだからさ」
言い返したいのに言い返せないのがもどかしくて悔しい。くだらなくなんてない。私がやっていることを否定しないでほしい。こんなのなんて言って嘲るくらいなら自分がやってみればいい。できないくせに。
言葉の洪水が起こっているのに吐き出せない苦しさ。
男の手を払う。ムッとしたように相手が「何だよコイツ」と私を睨む。
何を言っても反応しないことに気づいたのか、眼鏡男が不審な目で私を見た。
「お前、まさか口がきけないのか?」
「マジかよ、可哀想〜」
もう1人が馬鹿にしたように笑う。
可哀想という言葉がグサッと胸に刺さる。こんな低俗な人間たちに同情されるほど私は堕ちていない。
『私は可哀想なんかじゃない』
書き殴ったノートを突きつけると、男たちは手を叩いてゲラゲラ笑った。
「痛い奴だな」
「ポエムかよこれ」
「関わんない方がいいぞ」
眼鏡の男が私のノートを半分に破った。
カッとなって掴みかかったら、タイミング悪く通りかかったパトカーから警官が出てきて駆け寄ってきた。男5人が私が一方的に暴行を加えてきたのだと証言した。首を振って男たちを指差して違うのだと伝えようとしても警官は信じなかった。
私は署に連行された。ペンと紙を借りて事情を書いたが警官には信じてもらえなかった。まるで外国人の私の言うことは全て嘘だとでもいうかのように。
家族に連絡するから番号を教えろと言われ、何かあったら連絡するようにともらっていたメルテムさんの番号の書かれた紙を渡した。
30分ほどでメルテムさんが来た。罰金を払ってくれ、私は釈放になった。
メルテムさんは憤慨していた。馬鹿にされたのは私のほうなのに、私が罰せられるのはおかしいと警官に抗議していた。警官たちはまるで、私たちが頭のおかしい奴らだとでもいうかのような白い目を向けてきた。
半ば追い出されるようにして警察署を出たあとも、メルテムさんはカンカンに怒ってずっと文句を言っていた。マシンガントークのうえ激怒していていつも以上に早口になっているために、謝るタイミングも見当たらないほどだった。
でも、抗議したくてもできない私の代わりにメルテムさんが怒ってくれたことで、鬱屈していた感情は幾分かマシになった。
メルテムさんは帰りにファミレスでご飯をご馳走してくれた。パンケーキを食べながら涙が出てきた。赤の他人の私の罰金を肩代わりさせたことへの罪悪感と、そんな私にご飯まで奢ってくれた彼女の真心に対する感謝の気持ちーー。いろんな感情がないまぜになっていた。
店員からペンを借り、ナプキンに『ごめんなさい』と書いた。メルテムさんは首を振った。
「いいのよ、悪いのはあなたじゃない。必死にやっている人を笑う人間の方がよほど恥ずかしいわ」
そういえば私も前、ディアナに同じような言葉を投げつけたっけ。あのときは同じ言葉を、こんなふうに励ましの意味で貰うことになるなんて考えてもいなかった。
『ありがとうございます』
お礼を伝えるとメルテムさんは微笑んだ。
「私もね、昔オペラ歌手を目指していたのよ。周りの人たちは皆反対した。無理だ、夢を見るなとね。家族にすら馬鹿にされたわ。でも、唯一幼い頃からの親友だけが応援してくれたの。『あなたの声は唯一無二よ、絶対に夢を叶えて』って言ってくれた。彼女のその言葉だけで頑張れたわ。
芸を極めるというのは苦しいことよ。自分の才能の限界に打ち当たって挫折することもある。だけど、目標に向かって努力と挑戦を重ねることは自分の財産になる。それが失敗でも成功でもね。
大事なのは自分を信じること。そして、自分自身を表現することよ。サーカスやクラウンのことには詳しくないけれど、自分の経験や感情は一番のインスピレーションになる」
考えてみれば、私は自分独自のマイムを生み出せていなかった。私の経験を表現する。それは今の自分に何より必要なことだと思った。
夜遅くまで脚本を書いて、次の日の朝再び公園で披露した。
抽象的であるが、これまで私が経験したことを表現しようと思った。
『パントマイム始まるよ!』と書いたノートを持って立っていたら、幼い女の子と両親の親子連れ、腰の曲がった老人、出勤前のサラリーマンが集まってきた。
地面に片膝をつき鉄砲を撃つ真似をしたあと、場所を移動し、怯えた表情を作り慌てて走って逃げる動作をする。1人2役だ。
次に両腕をL字に曲げて両手の指先を伸ばし、円を描くように動かす。そうして歩くことで列車の走る真似をする。子どものような表現だが、観ている人には通じるだろう。
やがて左から走って行き、両手で列車の梯子を交互に掴んで脚を高く上げて動かして上る動作をする。
再び走る列車の振りをする。
クスクスと子どもの笑い声が聴こえる。
箒を動かして床を履く動作で掃除を表現する。
次に両腕を使いドラム缶を胸に抱くような円形を作ってみせたあと、右手で空気をかき混ぜるように大きな円を描いてみせ、回る洗濯機を表現した。今度は横に移動して洗濯機に服を放り投げる仕草をする。ほとんど素人のマイムだが、皆真剣に観ている。
今度はまた2役で、右手の人差し指を立てて激しく動かし、1人の人間が誰かを怒っている様子を表現する。そのあと反対側に立ち怒られて項垂れる人になりきる。
やがて相手の男が鞭を振り下ろす。もう1人の人ーー私が地面に倒れる。涙を手で拭う仕草をする。
10秒ほどの沈黙。サーカスリングに立っているつもりでジャグリングや傘回しをジェスチャーだけで披露したあと、左右の客席に向かって手を振り礼をする。
マイムが終わったとき、パチパチパチパチとサラリーマンが手を叩いた。老人と親子連れも拍手を送ってくれた。サラリーマンと親子連れの女性の方が、地面に逆さにして置いたベースボールキャップの中にお金を入れてくれた。
夕方まで噴水前に立ち続け、稼いだ額は250トルコリラ(円に換算すると約1200円)だった。
イスタンブールの図書館でパソコンを借り、自分のパソコン用のメールアドレスからイスラエルのキッズサーカスのメールアドレス宛てにメールを送った。キーボード長い間触れていないために打鍵が死ぬほど遅くなっていて、1通のメールを完成させるまでに以前より倍の時間がかかってしまった。
『アンジェラへ
この間はありがとう。
実はあなたに話したいことがあるの。イスラエルで怪我をした私を助けてくれた男の人がいた。その人があなたの恋人だったミハイルだってあとから分かったの。
彼はあなたとのことを詳細に話してくれたわ。まだあなたのことを愛しているみたいだったけれど、会いに行く資格はないと思っているみたいだった。
もし彼があなたのところに行っていたら教えてほしい。実は彼が私の荷物を持って逃げてしまって、その中に凄く大切なものが入っていた。どうしても彼に返してもらいの。
よろしくね。
アヴリル』
何日か同じパフォーマンスを続けて流石に飽きてきたので、別のバージョンを考えようと思った。そこで、『猫のカルメン』を思い出した。
3人ほどの客の前でほとんど即興で披露した。
最初に両頬にマジックで3本の髭を描いて猫っぽさを表した。
まず、足を少し屈めて両手を猫みたいに握って動かし、走り回って戯れる2匹の猫を表現する。右側の1匹が前足でちょっかいを出し、もう1匹も応戦する。しばらく走り回る。
手を振って別れる2匹。もちろん猫が手を振ることなんてないんだけど、この場面はどうしても絵本に描かれた絵を再現したかった。
『カルメンは、森で出会った猫のプラムに会いに行くことにしました』
動作だけで説明しにくい空白部分を埋めるため、オーロラの絵本の本文の一部をノートにマジックで書いてみせる。本当はマイムでは文字を使うのも良くないのだが、この際ルールなんてどうでもいい。
何も知らない人が観たら、ただの猫の真似をしている痛い女だ。
一昨日の男5人がやってきて笑っているのが見えたが、もうどう思われたっていい。笑いたければ笑えばいい。
2本の脚を少し屈めて立ち、両腕をわずかに縮めて両手を握り猫の手を作る。
手脚を踏み締めるようにゆっくり動かし、猫が山を登る姿を再現する。
次に汗を拭いながら砂漠を歩く。途中あまりの暑さに倒れ、また起き上がって歩き出す。
だんだんとカルメンと自分自身の感情がリンクしてくる。絵本に描かれていたのは私の未来の姿だった。サーカス列車に乗り込み幾多の困難を越え、幾つもの海を越え、車窓から白く雪の積もったアルプスの山々を眺め過ごした。団長に鞭で打たれ、必死に練習を積み重ねステージでは白塗りの道化を演じた。
どれもこれももう一度オーロラに会うためだった。私の選び辿った道、超えた山や海、積み上げた日々の先にオーロラがいた。彼女の笑顔を見るためだけに私はこれまで生き抜いてきた。
それは何故か?
彼女をーーオーロラを愛しているからだ。
マイムが佳境に入る。
間抜けと知りつつも地面に這いつくばり、長老ワニの姿を表現しているつもりでゆっくり前進する。
手を叩いて大声で笑った若い男たちをサラリーマンが怒鳴りつける。
服は砂まみれになっていた。立ち上がり泣きながらノートに文字を綴る。何度も何度も繰り返し読んで全て覚えた物語の断片を。
『長老ワニはゆっくりとたずねました』
ノートのページを一文ごとに区切りマジックで書いて開いて見せる。
『この世界で、一番美しいものは何だと思う?』
『カルメンはしばらく考えたあと、答えました』
『それは、愛です』
『ほほう。どうしてそう思うのかね?』
『なぜなら、愛は何にも負けることがないからです。簡単に壊れることもありません。愛があるから、大きな恐怖や、どんな困難にも立ち向かうことができる。だからこそ、愛は何よりも尊くて美しいのです』
『長老ワニは優しく微笑みました。そして、一言こう言いました』
『ここを通りなさい。そして、一刻も早く愛する人の元へ行くがいい』
最後アドリブで2匹の猫が両側から鼻を突き合わせる動作のあと、背中を丸め顔を腕に埋めて眠る。その動きを2役でやる。2匹の猫が丸くなって眠りにつく。
そのまま劇が終わる。
1人が拍手した。もう1人が続いた。気づいたら辺りには30人ほどの人だかりができていた。下手くそでめちゃくちゃなマイムともいえない劇なのに、サラリーマンはおいおい泣いていた。隣の中年女性もハンカチで涙を拭っていた。その隣の強面の男性までもが涙を堪えていた。土の上で眠る振りをしたおかげで、服も顔も土まみれだった。
よく見渡してみたら後ろに並んでいた5人組のうちの眼鏡の男が泣いていた。「おい、泣くなよ」と隣の友人に頭を小突かれている。
ベースボールキャップにお金を入れてくれた人たちにお礼を言っていると、例の男たちが5人が近づいてきた。そのうちの眼鏡の男が言った。
「君のことを笑って悪かったよ。凄く上手いとはいえないけど、とても素敵なパフォーマンスだった」
「ああ、良かったよ。これはせめてもの謝罪とお礼だ」
もう1人の男も言った。私に缶を投げつけた男だった。男たちはベースボールキャップにたくさんのお金を入れてくれた。もうこれで昨日のことはチャラにしようと思った。
その足で昨日のレストランに立ち寄りお金を払った。髭の店員が紙風船が気に入ったとお礼を言ってくれた。
自分の本当の気持ちに気づいた途端に、まるで眠りから覚めたみたいに世界が鮮やかに見えた。子どもの頃に感じたオーロラを笑わせたいという気持ちは、大人になった今も変わらずにあった。
ジュリエッタが前に鼻歌で歌っていた。『道化の恋は一度きり』と。きっと最初から私の心にあったのは彼女のためのスペースだけだった。それが余りに大きいために他の誰も入る隙間がなかったのだ。いつからなのか、どれほどの間かなんて分からない。友達、親友、恋人未満、運命の相手、ソウルメイト……どの言葉が当てはまるかなんて考える時間も惜しいほどに、私は今オーロラに自分の全ての時間と物語を捧げたかった。
一度きりの恋しかできない道化は不幸なんだろうか。タネルのように生涯でただ1人愛した女性と別れ、孤独な道化として生きていくしかない人もいる。
私は幸せな道化でありたい。人生でただ一度の恋を1人の人に捧げ、死んでもなお愛する人に笑われながら語られるような。
いてもたってもいられなくてオーロラに電話をかけた。
『もしもし? 誰?』
オーロラの声が電話から聴こえてくるだけで嬉しかった。
『アヴィー? 元気してる? あなたのお母さんから聴いたわ、あなたがイスラエルで行方不明になっていたけど連絡が来たって。
ねぇアヴィー、もう危険な旅はやめて今すぐにこっちに来ることはできない? あなたが遠い知らない国でどんな目に遭っているか、考えただけでどうにかなりそう。もうここでただぼんくらみたいに、あなたが無事でいるという知らせを待っていることなんて耐えられないわ。それとも、どうしてもやらなくちゃいけないことがあるの? お金ならいくらでも送る。あなたの命とは代えられないわ。お願い、アヴィー……」
オーロラが泣いているのが震える声で分かる。彼女の心配は限界に達している。私は彼女をどれほど苦しめていたんだろう。
愛してる。必ず会いに行くから心配しないで。
こんな短い言葉すら伝えられない私の方がまるでぼんくらみたいだ。それにしてもぼんくらだなんて、オーロラはやっぱり面白い言葉を使う。そんなところが好きだった、ずっと。
受話器を握りしめる手が震え、熱い涙が頬を滑り落ちていく。
本当は今すぐ飛行機でロンドンに行きたい。オーロラを抱きしめて気持ちを伝えたい。それができないのは何故か。
私は世界に1つしかないであろうCDをあの男に奪われてしまった。それを取り返さなければオーロラに会いにはいけない。何故ならあのCDこそが私たち2人の宝物であり、私の想いの証であり、心を繋ぐものであり、命でありかけがえのない思い出だからだ。ただの丸いプラスチックとアルミでできた記録媒体だけど、おそらくは誰かが愛する人に渡す指輪に負けないくらい私の真実の感情を物語るものだ。
これを言ったらオーロラは笑うかもしれない。もしくはそんなものいらないから早く来いと怒るかも知れない。でも私にとっては一大事だ。言葉だけでとても足りない。それを補うための何かがあのCDなのだ。
『アヴィー……。お願いだから無事でいて』
オーロラの啜り泣きが悲しく鼓膜を揺らす。彼女のために流されるこの涙は、これまでに流したどの涙とも違う温度と感触がした。
激しい罪悪感を抱いたまま電話を切る。
夕方再び図書館のパソコンからメールを確認したら、アンジェラからメールが来ていた。
『アヴリルへ
ミハイルと一緒にいたと聞いてびっくりしたわ。彼が元気でやっているならよかった。
彼が変わってしまったことはすごく悲しいし残念だった。
残念ながら、彼は私のところには来ていないわ。だけど、行きそうなところなら分かる。
恋人だった頃に2人でよく旅行に行っていた場所よ。その場所の情報を送るわね。
そうそう、ミラーとルチアに手紙を書いたわ。この間彼らから返事が来た。ルチアはあなたのことを話していた。いなくなって寂しがっていたわ。
それじゃあ。
アンジェラ』
アンジェラからのメールに貼り付けされていたURLをクリックしたら、青い海に囲まれた緑の岬の景色が画面一面に広がった。英仏海峡に浮かぶフランスのボ・ワーズ島という場所だ。美しい島だと思った。
2人の思い出の場所。そこに1人で佇むミハイルの姿が目に浮かんだ。彼は1人きりで生きていくことを選んだ。私を裏切った理由については未だ謎のままだが、私が彼を純粋に慕っていた一方で、彼の気持ちは純粋なものではなかったのだ。
こんな仕打ちを受けてもなお、彼に生きていてほしいと願っている私がいる。彼がどうかあの島を最後の地として選んでほしくはないと。
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